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「犬と私の10の約束」を読んで
9月15日に16歳半の黒い柴犬くまが息を引き取った。
くまをうちに迎えるのが決まった時、犬と私の10の約束という本を読み、涙したのを昨日の事のように思い出す。まだくまにも会ってなかったのに。
今読み返して、くまが来てからのあらゆる場面を思い出したけれど、多分、私は10の約束すべてを果たせたと思う。
最後は少し苦しい思いをさせたけど、家族みんなで遊びに行った先で、お空に行った瞬間も、分かったし
「死に山 世界一不気味な遭難事故 《ディアトロフィ峠事件》の真相」 ドニー・アイカー著 を読んで
猛暑に読むのにぴったりな、1959年2月1日に起こった氷点下の雪山の遭難事件のノンフィクションである。
冷戦下のソ連で雪山登山の若者たちが、何故か靴もはかずにテントを破って外に出て、亡くなったという不思議な事件に興味を持ったアメリカ人が、2012年に、ロシアに2度も渡り、テントがはられた真冬の雪山に足を運ぶのだ。
1959年1月末から、雪山行きの準備をしているところから始まり、彼らの死の真相に
「フェスタ」 馳星周 を読んで
図書館の新刊コーナーで借りて読んだ。
北海道で、フランスの凱旋門賞に出すサラブレッドを育成する父子が登場し、競馬は全く無知ながら、徐々にその世界に引き込まれていった。
競馬には、馬主、調教師、世話をする人々、騎手と、本当に多くの人が関わっている。
ほんの一握りの馬が、脚光を浴び、そして種馬として生き残れるという、かなりシビアな世界で、かかるお金もはんぱない。
カムナビというなかなか人のいう
ロジカルダイエット 3か月で「勝手に痩せる体」になる 清水忍著を読んで
新聞広告でこの本を見てさっそく電子書籍をダウンロードして一気に読んだ。
本書には、過去に流行った色んなダイエット方法が出てきて、ひとつひとつを検証していく。で、結局は、運動で痩せるのは大変、やはり食事ということになる。
レコードダイエットというのもあり、今も続けているけれど、朝晩はかってもどんどん体重が増えていく時はある。どうしてなのと思っても、体重は容赦なく増えていく。
もうこれは無理
「うちの犬が認知症になりまして」今西乃子 著 を読んで
しばらくネットギャリーの発売前の本読み&レビュー書きに追われていたら、こちらの読書日記がおろそかになってしまっていた。
年明け最初の個人の読書記録は、うちの犬(コ)が認知症になりまして。この犬と書いてコと読ませるのがミソ。
この未来ちゃんという柴犬は子犬時におそらく虐待に合い、片眼は潰され、脚も切られているという、信じられない境遇のワンちゃん。
でも幸せな夫婦に引き取られて、幸せな犬生を送
坂本龍一「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」を読んで
テレビで新刊発売を知り、早速kindleで試し読みをしてから、そのままダウンロード購入をした。
YMO時代からテレビなどで知っていたし、そう言えばNHKにも出ていたなぁとか色々思い出しながら一気に読み終えた。
大貫妙子とのコラボのライブは観に行きたかったなぁ、CDは買ったけれどなどと思う。残念ながら、一度もライブを聴くチャンスはなかったので。
それにしても、本当に最後の最後まで、色ん
「街とその不確かな壁」村上春樹 著を読んで
今回は発売前に、kindleで予約していたため、発売日の4月13日の朝にはダウンロードして読むことが出来た。
電子書籍で読むのは、前回の短編に続いて二回目だが、大きな文字で、楽に読める事と、読み終えたら閉じると、また同じページから読めるのは便利だった。
ゆっくり読もうと思っていたのだが、結局、読み始めてから、9日ばかりで読み終えてしまった。
作中後半に出てくる、「パパラギ」という書物
「さいごの毛布」 近藤史恵 著を読んで
表紙の絵の犬がとてもかわいくて、読むことにした一冊。
様々な人間の事情で最後まで犬を飼えなくなった人が預ける犬の介護施設ブランケット。そこになかなか就職が決まらずにいた智美が住み込むで働くことになる。智美は家族との関係がうまくいかず、周囲からも浮きがち。
そんな智美が、謎を秘めた元教師のオーナーや、美人の動物看護師、時々来る便利屋のオーナーの教え子たちと犬の世話を仕事にしていく物語だ。