見出し画像

改訂版_新人職員のための『超』基礎講座ver.2.0 DAY7_滞納整理のマインドセット

それでは超基礎講座シリーズ、最後の講座を始めたいと思います。
今日は、チャプターセブン、滞納整理のマインドセットについてお話しします。
滞納整理を進めていくためには、知識や経験の蓄積はもちろん重要ですが、それ以上に、強いマインドが必要とも言えます。
また、徴収職員としてだけでなく、行政マンとして共通するマインドをお伝えしたいと思います。

今日のテーマは、3つです。
1、滞納整理を行うにあたり
2、プロフェッショナルの条件
3、なぜ、滞納整理が必要なのか
これらを順番に説明していきます。

まず、滞納整理を行うに当たっては、常に100パーセントの徴収率を目指してください。
そんなの無理だ! って思うかもしれませんが、90パーセントでいいと思えば、90パーセントは達成できません。
100パーセントを目指したうえで、足りなかった部分を検証して、改善を繰り返すことで、徴収率は向上していきます。
また、滞納を完結させるのは、取るか落とすかの2つに1つです。
取るというのは、差押さえするということです。
落とすというのは、今回のシリーズでは触れませんでしたが、執行停止という措置をとることです。
そして、困難な課題にぶつかったとき、やるのかやらないのかという視点で、その課題に向き合ってください。
やらないという選択をするということは、不作為につながる恐れがあるということを、頭の片隅に置いておいてください。

そして、行政マンである皆さんは、常にプロ意識をもって業務に臨まなければなりません。
債権管理や滞納整理は、専門性がとても高く、難解な法解釈や事務手続きが多いのですが、わからない、できないでは、業務を放棄しているのと同じです。
窓口や電話で問い合わせてくる住民の方々は、皆さんのことをその業務の専門家であるという認識で、連絡をしてきます。
新任職員であってもそれは同じことです。
職員一人一人、プロ意識をもって仕事に取組んでいくことが、自分自身の成長につながります。
また、住民からの行政に対する信頼を高めることにもなります。
このような意識を浸透させるためには、組織のマネジメントも重要になってきます。
マネジメントについては、別の動画を作成していますので、よければ、見ていただければと思います。


最後になりましたが、かなり難解で、個別事案も困難なものが多い滞納整理ですが、なぜ、このような業務が必要なのでしょうか?
それは、多くの納期内納付している住民の方々の期待に応え、社会福祉を実現するためといえます。
社会福祉が充実することで、将来の社会を背負っていく子供たちに、胸を張って引き継げる街づくりを進めていくことができるのです。
以上で、超基礎講座シリーズは終了となります。
個別のテーマで、もう少し踏み込んだ内容の動画も作成していきたいと思いますので、
またの機会にお会いできるのを楽しみにしています。

最後に、この内容の動画を公開していますので、貼り付けておきます。
よければ視聴してみてください。


この記事が参加している募集

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?