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ファンスポーツを愛する女性となる                 2021年2月3日

娘2は、前にアップしたように1型糖尿病という持病を持っている。病気の発覚後から、治ることのない病気を抱えて現在にまで至る。
**息子(長男)娘1(長女)娘2(次女、末っ子)
こんな感じで病気になった。

練習からの逃走
3才から始めたスイムは、中学受験のため、小学6年の夏に辞めた。
小学4年生の頃、近所に有名なテニススクールがあったので、そこにも通わせた。しかし1ヶ月で逃げ出した。そう、娘2はよく逃走する。
「ともちゃん、お腹大丈夫でした?」スイミングのコーチが、娘2が昨日、腹痛でスクールを途中で、帰ったと言う。
「はぁ」そんなことは知らなかった。娘2はこうやって、時折インチキまでして抜け出す。
ただ、マウンテンバイクとか、スケートボードなどのスピードとコントロール感のあるスポーツは好きだった。
幼稚園年長の頃、マウンテンバイクレース。

自転車クロニクル

部活動のバレーボール
中学高校は姉(娘1)と同じ中高一貫の女子校へ進学した。さて部活をどこにするかだ。
当時、妻はママさんバレーボールをやっていた。また兄は中学から高校までバレーボール部の部活をしていた。
そんな状況なので、妻はバレーボールの練習や試合の時、まだ小さい娘2を1人に出来ないので、一緒に連れていた。また兄の応援に行く時も、連れて行った。そんな流れで、娘2はバレーボールを身近にあるスポーツとして捉えていた。そして必然的にバレーボール部に入部した。
姉のような個人で黙々と努力する水泳部や陸上部は苦手とする娘2、チームスポーツは仲間と楽しめるので彼女には合っていると思った。

姉(娘1)の場合。

兄のバレーボール。

我が家は体が大きくない家系で、バレーボールは肉体的なハンディキャップがあった。中学3年間はレギュラーに定着しなかったが、高校からはリベロとなり選手として定着していたようだ。ただ、都内での女子バレーボールは、レベルが高いのと参加校が多いため、目立った成績は残せなかった。妻は、試合に応援に行っていたが、私は高校3年の最後の試合を一度見に行っただけだった。

体育大学への進学
大学は、保健の先生になりたいとか、漠然とした気持ちで、オリンピック選手も沢山いる体育大学を選び進学した。持病もあり大丈夫かと思ったが、逆にその手の大学は、選手の怪我など医療が先進的で、娘2の病気もすんなりと受けとめていた。全てが研究対象だ。
さて大学でのクラブ活動は、一度バレーボールに入部したが、今一無理だと言いい、早めに辞めた。流石に大学で身長153センチではリベロも厳しい。

スノボーにはまり、さらにマルチスポーツへ
そんな折り、地元の総合体育館でプールの監視員とか受付管理のアルバイトをしていた。そして、その職員やバイト仲間のお誘いで、スノーボード、スケートボードにはまっていった。もともとの資質なのだろう直ぐに上手くなっていた。
それと体育大とは面白いところで、どんなスポーツでも、やる気があれば、クラブも色々あり何でも出来る。また指導者も皆さんプロ級。
体育教員などの資格を取る為、娘2は、各種スポーツの資格を取っていた。スキーのバッジ、ダイビングの資格、柔道の初段とか、今の所、家族で一番ジャージ姿が似合う女になっている。

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スポーツと血糖値コントロール
子供の頃、大病をすると、よく将来は医者とか看護士になりたいと言う子が多い、1型糖尿病の家族会でも、医学部進学とか看護学校へ進学したという話を私も聞いている。これは医療現場と接することが多いからもしれない。
一方、娘1は自分がスポーツやることと、さらに1型糖尿病でも一線級のスポーツ選手との話を聞く機会もあり、スポーツを楽しむのにハンディを感じなくなっていた。

姉がプロコンチネンタルの自転車ロードレースチームのサポートをしたとき、1型糖尿病の欧州のロード選手や、大学で競輪の選手をしている女子選手とかの話を聞くこともあった。
写真は、チーム ノボ ノルディスク TEAM NOVO NORDISK UCIプロコンチネンタルチームと一緒に写真を撮っている。

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試合後の打ち上げで、イケメンの選手に色々と血糖値のコントロールなどの話を聞く娘2。

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娘2は、数々の危機(親は修羅場)を経験して、運動とインスリンの関連性とか難しい問題も、感覚でこなしているようだ。ただ、大学生特有の寝不足などの要因で低血糖症をたまに起こしているが、体力で乗り切っている感じはある。
病院の定期検査で、看護士さんが
「あなた、血糖値が55mg/dlだよ!」
「大丈夫です、慣れています、直ぐにお昼食べます」娘2
「慣れても困るんだけど」看護士
「ヘモグロビン・エー・ワン・シーは6台で安定していますから、大丈夫です」娘2
「でも、気をつけてね」看護士

説明です。
■血糖値
健康体の人間で100mg/dL前後、およそ 60以下ぐらいの血糖値が低血とされる。
■ヘモグロビン・エー・ワン・シー、HbA1c(NSGP値)
10時間以上絶食した状態で計測。食事や運動などの影響を受けない過去1~2ヵ月の血糖の平均値。
正常値 5.9%以下
糖尿病予備軍 6.0%~6.4%
糖尿病の可能性が高い 6.5%~
ちなみに1型糖尿病だと以下が基準となっている。
「米国糖尿病学会(ADA)は、サンフランシスコで開催された第74回学術集会で1型糖尿病の臨床ガイドラインを発表した。1型糖尿病と診断された18歳未満の小児・若者が「HbA1c7.5%未満」を維持することを推奨している」

家族で一番難しい子育てになってしまった娘2だが、健康的と言う表現はおかしいが、スポーツ万能な健康な子として育った。
また、病院の先生、看護士さん、学校の保健の先生、部活の監督、友達、仲間に助けてられていた事実も、娘2は十分に分かっている。その感謝も忘れていない、人の好意と気遣に敏感な大人になっていた。
これは、3人兄姉の末っ子だったこともあるが、人の観察力もある。

ファンスポーツ
私と妻は、若い頃はよくスキーに行っていたが、子供を連れてのスキーは過去1回だけある。あれから15年久しぶりに、娘2とスキーをした。
ファンスポーツ、楽しみのスポーツをガチ系の人は馬鹿にしがちだが、私もモトクロスとかトライアスロン、競泳など、ガチ系だったけど、楽しむだけのスポーツもいい、遊び心と楽しむ気持ちでスキルアップする。勝負はそこにはない。

15年前 長野スキー場。

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2021年 群馬のスキー場。

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