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「FIRE・・?」

FIREを達成したい
また新しい言葉だ。首だろう??
今の働く世代はこんな事を考えているらしい、実際はどうだか、よう知らんけど。
ちょっと面白そうなので、ネットで情報を拾ってみる。

FIREとは 経済的自由を獲得したい
お金の不安から解放されて、しかも仕事に縛られず。自由に暮らしたい。
それがFIRE。まさにワンダフルワールド。
FIREを達成することで、そうした自由な生活を手に入れることができるそうだ。

自分も現役時代、常にそんなことを考えていた。
でも結婚、子育て、親の介護、家や教育ローンなど肩に背負っている重荷が常にあった。
そして昨年、65歳になった私、そんな重荷からようやく解放された。
ローンも子育ても介護なくなり、そして年金生活となり、仕事をせずに自由に生活している。プライベートの時間も腐る程ある。
でも、それが幸せかと言えば、よく分からない。ただ人生の黄金期ではないと感じる。

FIRE、「Financial Independence, Retire Early」の略だ。英語だから、アメリカ辺りから発祥した言葉だろう。
で・・、端的に言えば資産運用で、経済的自由と早期退職を実現することのようだ。
となると、資産について、具体的な数字の説明があるはず。

ありました。
FIREを達成するには、月の生活費に応じて次のような額の資産を築く必要がるそうだ。

毎月の支出     年間の支出     FIREに必要な資産額
10万円       120万円        3000万円
15万円       180万円        4500万円
20万円       240万円        6000万円
25万円       300万円          7500万円
30万円         360万円          9000万円

そして年4%の資産運用を死ぬまで続ける。
4%とか?本当に大丈夫なのかと思う。それも複利だろう。

独身30歳から貯蓄を始めて、10年後3000万円貯まった。
FIRE!積んだ。40歳、さて仕事を辞める。
3000万円、4% つまり年間120万円利息、1年の生活費120万円
となる。でも貯金は増えない3000万円のままだよね。そんな計算。

既婚40歳で家族持ち(子供2人)年間支出 300万円 10年後 7500万円貯める(10年では不可能だろう)。既に50歳。
4% つまり年間300万円の利息。1年の生活費は300万円(これで教育費と家のローンの捻出は無理だろう)
貯金は7500万のまま。生活は出来そうだが、教育費とかの費用が要所要所で必要となる。また年齢的に親の介護もあるかもしれない。

それと自分が病気になったらどうするのか、現代人はほぼ成人病や癌になる。現代の食事や運動不足を見る限り、50歳以降ツケとなって出てくる。結構な危険因子となっている。

基本的に年4%の資産運用は死守する。
ちなみにに国民保険などは割高となっている。年金も払えないと考える。

普通のサラリーマンの場合
一方、自由でないと言われる日本のサラリーマンの平均収入をみてみる。
2021年度の資料で、計算をしてみた。

日本人の平均年収 436万円
平均年収436万円以上を稼ぐ人の割合(400万円~2500万円超)は労働人口の45.76%。この数字は意外だ。

平均的な生涯年収 18000万円
大卒で仕事を始め、65才までの就労年数=42年間とする。
税抜きで1億5千万が平均的な生涯手取り金額と推測している。
年間の支出 240万円とすると、42年間で約1億使う。残りは5000万円。
もっと仕事を頑張って節約するれば1億くらいになるかもしれない。
その後は42年間払い続けた年金が、年240万円程度(現在)入てくる。
それほど悪くもない。だから皆さん、普通を目指すのだろうか?

FIREを達成、得られるものは一体何?

仕事にとらわれずに過ごすことが出来る

自由なプライベート時間が増える

趣味や家族のために時間を割ける

新しいことにチャレンジ出来る

場所にとらわれず生活出来る

別に普通のサラリーマンでも可能だろう。
(主観です)
少し自分の人生を振り返ってみる。

病院の待合室の大きな窓の外に保育園が見えていた。前後に子供を乗せて、目をつり上げて保育園に向かう母親や父親達の姿があった。
それを見て、89歳、癌ステージ4、車椅子に座った私の母親が言った。
「あんな頃もあったんだね」
目をみると私を見てない、心が遠い昔に飛んでいるようだ。

人生の黄金期は子供や家族の為に働いていた頃だ。
家族や人の為に必死に動いた時代が、今思えば人生の黄金期だったと思う。
プライベートで自由、それってなんだろうと思う。よく分からない。
もし幸福感だったら、FIREは手段でしかない。

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65歳で感じる事 金より身体(脳も含む)の健康だ。
自由に生きるとは常に身体や脳みそを使って人生を攻めることではないか。
若い頃サボっていると、脳も、身体も、歳をとってから苦労する。

一例として、心肺機能の話。
健康な高齢者でも、酸素を利用する能力は加齢と共に確実に低下する。平均的には20歳を過ぎると1歳につき1%低下すると言われている。
20歳の頃、プールの監視員のバイトをやっていたが、バイト後、訓練というキツい練習を強いられていた。その時、監督のマッチョのおっさんが言っていた。
「人間の運動能力と寿命は、20歳までにどれだけ鍛えたかで決まる」
年とれば落ちるのは確実なのだから、元(元本)を大きく(蓄積)してないどうにもならないという事だ。
65歳になった今、よく分かる。その差が顕著に見えている。
老化=病気だと養老先生も言っている。FIREで病気をしないようにしよう。



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