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急性心筋梗塞について

長い間、人生を生きていると、思い込みで物事を進めることが多々ある。
それが良い方向へ転ぶ場合もあるし、悪い方向へ転ぶ場合もある。
今年の夏、突然襲った「急性心筋梗塞」は、悪い方へ転ん事の一つだった。

今更だが、自分は病気を正しく理解していたのだろうか・・・。
ネットから得た知識を元にして、まとめてみた。

■急性心筋梗塞とは?
心臓に血液を供給する「冠動脈」と呼ばれる血管が閉塞*1して、心筋が壊死してしまう病気。突然の胸の痛みや呼吸困難を症状とする。
冠動脈:
心臓にある動脈で、「右冠状動脈」「左前下行枝」「左回旋枝」の3本がある。(左前下行枝と左回旋枝は、合わせて「左冠状動脈」と言う)
ちなみに、自分の場合、3本とも詰まっていた。カテーテルによりステントを5箇所いれた。かなりの重症だった。

末端の血管もかなり詰まっていたが、病院(榊原記念病院)では、最善を尽くして治療をしてくれた。この事がこれからのリハビリにおいて、良い結果に繋がったと思っている。

カテーテル:
心臓カテーテル治療のことで、手首や足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内(動脈)に挿入し、狭くなった血管を広げる治療をする
ステント:
体内の管状の部分を内側から広げるために使う器具。 体に入れても害のない金属でできており、網目状の筒のような形をしている。
榊原記念病院:
東京府中市にある、高度循環器治療を行える心臓医療の専門病院

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心臓の血管図
心臓は全身の臓器に絶えず血液を供給する臓器であるため、重症であれば心停止にいたる。
一般的に、急性心筋梗塞は壊死を起こした心筋がうごかなくなるために心不全を起こしたり、壊死を起こした心筋からの不整脈や心破裂を起こしたりすることがある。

*1血管が閉塞
心筋梗塞の原因の大部分は動脈硬化である。
高血圧や脂質の過剰摂取などの要因で血管が柔軟性を失い、硬くなる現象。動脈硬化が進むと血管壁が厚みを増し、血管の内径が狭くなる。こうして血流が悪くなった状態が狭心症だ。
心筋梗塞の大部分は、その動脈硬化の進んだ血管壁の内側に、脂質(脂肪分)から成るコブのようなものができることで発症する。

コブのできる要因
1.LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が血液中に増えすぎると、傷のついた内皮細胞(動脈の血管壁を形作っている一番内側の細胞)のすき間からLDLコレステロールが血管壁の内側に入り込む。

2.それを退治しようとする免疫細胞や、その他の細胞も入り込むため、血管壁がコブのように膨れ上がる。

3.この脂質のコブ(プラーク)が大きくなって破裂すると、そこに急速に血の塊(血栓)ができ、血管が塞がれてしまう。これが心筋梗塞だ。


■発症して助かる確率は?
発症後、病院に到着して発症から遅くとも6時間以内に治療を開始できれば、治療を受けた人のおよそ9割は助かるそうだ。
しかし、多くの人は病院に到着することなく死亡する。
急性心筋梗塞で亡くなる人の半数以上が、発症から1時間以内に集中していることが特徴的だ。

>自分は1時間内に治療を受けていた。

■急性心筋梗塞による死亡の直接の原因とは?
これは心室細動*2と呼ばれる危険な不整脈によるもで、心室細動が起こると心臓はポンプとしての機能を停止し、やがて心臓そのものの動きも止まる。
心室細動は心筋壊死の範囲が広いほどリスクが高まるため、心筋梗塞が起こってすぐに心停止に至る人もいる。またしばらく胸の痛みが続く人など、症状の現れ方はさまざま。

>自分の場合、マウンテンバイクに乗っていたが、急登を登った途端に目眩がして身体動かなくなった。心臓の痛みはあまり感じなかった。
心臓が痛くない、つまり心筋壊死はしてないのか、その辺りはよく分からない。
目眩は血液の吐出量の減少での脳への影響で、目眩が先行する心筋梗塞は珍しいそうだ。だから、ぱっと見熱中症と勘違いされた。でもベテランの救急隊員が、心電図を見て、心臓がおかしいと判断してくれて、心臓の専門病院へ搬送された。

*2心室細動
不整脈の一種であり、1分間に300回以上、不規則に心室がブルブルと震える状態を指す。この状態になると心室が正常に機能しなくなり、全身に血液供給を行えなくなる。

心室細動が起こってから1分以内に心肺蘇生法が開始できれば97%は蘇生できる。蘇生確率は分単位で低下し、5分後には25%にまで低下する。

>カテーテル治療中、心室細動が2回起きたとか言われた。
術後、胸に痛みあり、痣ができていたのは心肺蘇生法を施されたことによると後で理解した。

■今後気をつけることは?
基本食事だ。運動は趣味だから問題はない。
血圧、脂質異常症など気をつけること、再発させないためには、狭心症*3などの一過性の症状を見逃さないことだと思っている。
急性心筋梗塞の前兆:
胸の痛み、圧迫感、しめつけ感、腕・肩・歯・あごの痛み。
数分~10分程度で症状がなくなる。繰り返すことが多い。

>自分は発病前に腕の痛みと胸のしめつけがあった。これは個人差があるので色々だ。

*3狭心症
心筋(心臓を構成する筋肉)に血液を行き渡らせる「冠動脈」が狭くなることにより、一時的に心筋が酸素不足に陥って胸の痛みや圧迫感を引き起こす病気のこと。

>自分の場合、遺伝的特性と体質的な面もあるので、高血圧を一番注意する必要がある。
また薬も幾つか飲んでいるが、薬の効かない塩分のコントロールは必携となる。
以上、次は心臓リハビリテーションとなる。

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