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サードマン現象

サードマン現象
登山とか冒険家が遭難しそうな時、何とか3人で生き延びたのに、その3人とも4人目がいないと言う。元々いない4人目を共同認識している現象がある。
これは、一人の時も同じことがある。さらに犬橇レースで5匹の犬だったのに、6匹目を認識していた例もある。
とにかく外的要因で身体が死にそうに厳しい状態の時、幻の1人をまた犬なんかを見るという現象だ。
そして一番重要なのは、その存在を見た時は必ず助かる。

Wikpediaではこんな説明がある。
外傷的体験を受ける際に、霊のような目に見えない存在が安心や支えをもたらすと報告されている状況を指す。

実在するサードマン
椎名誠さんが学生時代、友達と車で電柱に衝突し自爆した。
その事故直後、意識が混沌としている時、友人と椎名さんの二人を大破した事故車から引きずり出し、自分の車に積み込んで病院まで連れていった男がいたそうだ。その人のお陰で命拾いした。

「病院へ担ぎ込まれるのが、後5分遅かったら出血多量で二人とも死んでいた」と現場検証した警察官に言われたそうだ。
椎名さんを助けた人は行方知らずであった。
今思えば、これはおそらくサードマン現象だったのではと椎名誠さんは言っていた。

私のサードマン現象
私の場合、マウンテンバイク練習後だった。帰宅の道で、住宅街の急登を登り切ったところ、突然世界が回りだした。
その時目にしたのは、坂の上でベビーカーを押していた白いワーピースを来た女性だった。顔は全くみえていない。
何故だろう。
そこから10Mほど走るとついに身体動かなくなり、最後に倒れた。意識はあるが世界は混沌としていた。
実際には急性心筋梗塞を起こしていたのだが、その時、突然別の女性が現れて助け起こしてくれた。

「動かないので、しばらく見ていたら、いきなり倒れた」と言って、駆けつけた若い男性に色々と指示をした。
その後、救急車が来て、病院へ、病院も専門病院で処置も早く、集中治療室において私は生き延びた。

その男性は自転車を保管してくれたので、実際にいた人だが、この女性は、看護師だと言っていたが全く声しか覚えていない。
今思えば人気の少ない郊外の住宅街で、この人がまず動いてくれたから助かったのだ。
私にとってサードマンではなくサードウーマンだった。

ニュースを見た。悲しい江戸川での女の子の事故もどこかで、声かけするだけでもいい、そんなサードマンがいれば助かったのではと思ったりした。
誰でもサードマンになるチャンスはある。



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