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トライアルバイクを買った

自転車は速く走るためのものだが、このトライアルバイクは速く走れない。長い距離も乗れない。そんな自転車を買った。

趣味の話
実は1番長く続けた趣味はトライアスロンだ。1984年、アイアンマン(トライアスロンの原型)の黎明期から始めて34年間続けた。今は身体が壊れて
引退している。
それ以外のスポーツも色々とやっていた。
自転車(ロードレース、マウンテンバイクレース)、サーフスケート、シーカヤック、登山(トレラン)、ランニング、スキーなどもあった。
スポーツ以外ではギターが趣味で、バンド活動も8年間やっている。
多趣味だけど、全てが同時進行ではなく、主軸を移しながら続けていた。

仕事も、大手企業をスピンアウトして会社を立ち上げて20年、ようやく疲れる仕事からリタイヤした。
リタイヤ後、モータサイクルに乗ろうと思っていた。
モータサイクルに関しては、高校生時代から20歳までホンダのCB750K2に乗っていた。その後、29歳まで、ライセンスを取ってモトクロスレースに参戦していた。

1983年 桶川セーフティーパークMXコース

青春時代はモータサイクル一色だった。

3人の子供も人成人した。親も亡くなった。仕事も辞めた。ようやく自由になった証として、あのスピードをもう一度。出来ればモトクロスバイクでコースを走りたい。あの刺激をまた感じたいと思った。

しかし、実際問題として、ちょっと難しそうになった。
60歳まで続けていたマウンテンバイクレースで顕著に自分の能力が落ちている事に気づいた。マウンテンバイクレースは身体能力の差が出やすい競技なので、テクニックだけではどうにもならない。

さらに64歳、心臓に問題を起こし、マウンテンバイクを抱えて倒れた。もう身体が限界に近いと知る。

毎年シマノのレースは出ていた

長年スポーツをしていたので長生きできるし、健康だと思っていたが、人間はそうはいかない。人生100年なんて無理。60歳から生き残る率は2%だ。

道路事情
そしてよく考えてみると、首都圏ではモーターサイクルも楽しく走れる場所はない。
車の渋滞、歩行者、暴走自転車、信号だらけの道路。空気は淀んでいる。
購入後は、整備、工具類、ケミカル類、税金、ガソリンなどお金がどんどん出ていく。またモータサイクル本体の値段が異常に高い。
国産の中古も値段が高止まりしている。
「20代で、既にやり切っているから、そこまでしてやる気力はないなぁ」

それでも何か欲しい
でも折角時間が出来たで、何か新しい事をやりたい。そんな折、娘1が仙台でトライアルバイクに乗ってる写真が送ってきた。

練習している娘1

そう言えば自転車でもトライアルがあったはず。
YouTubeで動画を見てみる。面白い。
でも競技人口は少ない。専用バイクもあまり売ってない。通販かオークションで手に入れるしかない。さらに実際に乗ったこともない。
さて、どうする。

トライアルバイクを買う
なんと偶然にも、妻の実家の近所に専門店があった。専門店は関東地区に5店ある。その一つだ。
早速訪問した。
「突撃!」

お店の名前は可愛く「まめつぶハウス」
店主にその技と専用バイクを色々と見せてもらい、レクチャーを受ける。
専門用語もわかるし、実走の理解も早いが、初見で乗れたものではない。
「難しい!」
長年乗っているスポーツ自転車の乗り方からほど遠い。

まめつぶハウス
ダニエルという技 店主
手前はレーシングモデル

それでも買うことにした。

注文する。
体中がガタガタになりそうだが、モトクロスバイクでコースを走るよりは体には厳しくないと思う。
でも素人なので、その判断が間違っている可能性もある。

購入したバイク
Full Marks-KLONDIKE 24インチ 市販のトライアルバイクを少し改良した。

スペック

フリーギア 18T/ 108ノッチに交換 効果として、クランクの遊びが無くなる。クイックに動く。
ブレーキシューはTAIGOのトラアイル用のものに交換する。強力に効く。
VブレーキはシマノLXと交換した。 精度と強度アップ。

サドルは付けた

トライアルバイクの特徴
タイヤは経が小さく、太い(空気圧が多い)
サドルは基本使わない。

フリーハブがBB側に付いている。普通の自転車はリヤホイールに付く。
ハブのノッチ数が多い、ロードバイクやマウンテンバイクでは18ノッチ、高級なもので30ノッチ。このトライアルバイクは108ノッチだ。
ノッチとはラチェットレンチと同じで、多い程遊びが少ない、クランクの動きにダイレクトに反応していく。

ギア比 18前/14後 ギア比が小さくスピードは全くでない。
ケインデンス100でも10キロくらいしか出ない。

ホイルベースは、マウンテンバイクとそれほど違いはない。ハンドルは遠い、幅は広いし低い位置にある。
立ち乗りが基本だが、腰はまがる。サドルは無くてもいいが、サドルへ座る癖が抜けないので、危険なので付けた。

一番の特徴はブレーキ。軽く強力に効く。トライアルバイクはブレーキが命だ。そうでないとタイヤが回って、後ろにひっくり返る。

トライアルの技
ダニエル
出来るか出来ないかで、トリックが大きく変わる技だ。スケボーのオーリーのような技。

その場で飛ぶダニエル

バニー・ポップ
これはマウンテンバイクでも使う技だ。
私も、試合中に飛んで穴ぼことかを避けていた。写真は飛びすぎ、これではサーカスだ。

バニーホップ

スタンディング
色々と派手な技はあるが、基本はスタンディングだ。
スタンディングからトライアルは色々な技に入る。これがスムーズに出来るようにならないといけない。
スタンディングから前進、後退、ストップなどクランク漕がずに動かす。これを習得する。
私はまだ出来ません。

スタンディング、ハンドル位置は低い

そんな感じで練習は続きます。


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