初めての野菜づくり⑤初収穫（723文字）

先週のある日、畑に水やりに行った。

トマトの苗はお隣さんからいただいて、２つかわいらしく並んで元気に成長しているはず。枯らしてしまうわけにはいかない。

ところが畑に着くと、トマトの苗が3つ並んでいた。苗をいただいた日は農園の先輩方に囲まれて賑やかな農作業となったので、ちょっと混乱していたのかもしれない。記憶違いでトマトの苗は3つだったのか…？そう思い直して畑の野菜たちに丁寧に水をあげて引き上げた。

家に着いてスマホを見ると、農園区画のお隣さんからショートメッセージが届いていた。〇〇さんからトマトの苗をひとついただいたから、2つ並んだトマトの隣に植えておきました！と。

これぞ畑のご近所付き合い。こういうの嫌いじゃないので、素直に感謝。苗をくれた方、植えておいてくれた方、そして前回手を汚して土の整え方を教えてくれた大先生に小さなお煎餅セットを用意した。

ところで、同じ日、二十日大根をひとつ収穫した。ちょっと小さめだけど、赤くて丸いラディッシュ。初めての農園野菜づくりで初の収穫。たったひとつだけど、とても嬉しい。あと少し時間をおけばもっと丸々と大きくなったかもしれない。でも…待てなかった。その日、夕食の味噌汁には薄くスライスした二十日大根が入った。もちろん葉っぱも入って緑の色を添えた。

畑の方は…というと、昨日の日曜日にまた先輩方と畑で会い、今度はニラを分けて頂いた。また、新たに購入したきゅうりやピーマンの苗の他、オクラも仲間に加わって、うまく育てることができれば夏前にはかなりの賑わいになる予定。

畑は生き物。常に気にかけてあげて、お世話をする必要がある。手間暇時間がかかって大変であることは否めないが、それ以上に楽しい。収穫第二弾が楽しみだ。