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個人的知的財産のBCP(Business Continuity Plan)を考える

・BCPとは


BCPとは Business Continuity Planの略で、特に最近注目されてきた概念です。
具体的な意味としては、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画、という意味です。
企業では災害などの緊急事態は非常に大きなインパクトを持ちますが、個人の場合はどうでしょうか?
かなり大きな影響を受ける人も居ると思います。

・個人的な知的財産を守る


小理屈野郎的に緊急事態が発生したときに一番に問題になるなと思うのは、自分のEvernote内の内容です。
ミッション・ステートメント、読書ノート(現在620冊分前後分あります)、その他メモ的なものでも重要情報などがあるので、無くなると結構大変だと思います。
今のところEvernoteの内容を一切合切OneDriveやGoogleドライブなどに待避させていますが、完全なバックアップをとれていないことは以前の記事で触れたとおりです。
現在のバックアップだけではEvernoteの内容を保存しているけど、直接開けられるファイル形式ではないので、バックアップをダウンロードしてPCのEvernoteのアプリで読み込み、なんとか再生することはできそうです。(結構ややこしそうではありますが)
さらに考えを推し進めて、全く違ったプラットフォームにも同じような環境を作れていればさらによいだろう考えたのが今回の模索のスタートです。
Evernoteから他のメモサービスに移行する場合、どのようなサービスが使えるかをまずリサーチしました。
明らかにこれは無理そう、というものを除いて、候補に挙がったのは以下の2つです。

  • マイクロソフト・OneNote

  • notion

実際にどちらも移行して新しい同等の環境ができるかどうかを見てみました。

・実際の手法

1.OneNoteの場合
小理屈野郎はマイクロソフト365サービスを契約していますのでソフト的な環境は無料(365サービスに含まれていて現在使用していない)で整えられました。
Evernoteウェブクリッパーと同等のGoogle Chromeの機能拡張もありましたので、導入しておきました。ウェブクリッパーでKindleハイライトの内容を切り取って移したのですが、ほぼEvernoteで表示されるのと同じように取り込みができます。
さらに、今までのノートのデータを移行しようと考えました。
この場合は、ネットの情報によると、EvernoteのPCアプリを開きノート全てをEvernote形式(.enex)でエクスポートし、それを変換するソフト(少し古いですがマイクロソフトからインポートツールとして提供されています)で読み込むと、反映される、という図式です。
実際にやってみると、変換はされるのですが、どこに変換されて表示されているのか探したけど分かりません(ひょっとしたら変換やアップロードがされていないのかも知れません)。
さらにノートをすべて一気に転送できず、50個ずつ、という上限が課されているようです。
うーん、かなりいい線いっているけど、もう一息。(苦笑)

2.notion
こちらの方は結構新しいサービスで、大山賢太郎氏も言及していたサービスです。
まずはアカウント登録をし、サービスの環境を整えます。
こちらの素晴らしいところはEvernoteのアカウントから直接流し込める機能がついているのです。
これをやってみましたが、途中でハングしてしまいます。
ネット上で情報を探すと、ウェブクリッパーで切り取ってアップしたノートは「ウェブクリップ形式」となっているのでこれがハングの原因かも、ということでした。読書ノートは今年に入ってから「ウェブクリップ形式」のものは「形式の簡略化」を使ってノートの編集を行っています。ですので、Evernoteのサービスに入って、「形式の簡略化」を行っていない読書ノート(350以上ありました)をコツコツ、形式の簡略化を行いました。かなり面倒くさい作業でした。これを行ってもEvernote上では表示が少し変わるぐらいで特に知的財産としての問題は起こりませんでした。
これを行った上でえいや、っと取り込んでみました。
これでほぼ全てEvernoteの内容を取り込むことができました。
さて、読書ノートの内容を確認してみようと中身を見たのですが、かなり悲惨な結果です。図書の表紙のサムネールは省略されているし、ハイライトの内容は全て改行が無効になっているようでひたすら文字の羅列になってしまっています。
notionもウェブクリッパーがあるようです。これで取り込んだものの内容を確認しましたが、改行がなくなっており転送したときと同じような状態でとてもじゃないけど使い物にならないという状態でした。
これではざっくりいってしまうと小理屈野郎的にはお話にならないですね…
ただし、まだサービスとしては新しいものです。今後そのあたりの改良がなされる場合もあるので、情報をよく見ておく必要はあると思います。

さて、どうするか?
考え方としてはほぼ絞られています。

OneNoteに環境をつくる。
これであればこれから新規でつくる場合も手間はそれほど増えません。ほぼEvernoteを再現できます。
ただし、今までの財産は50個のノートずつしか転送できませんので20回以上転送動作を行う必要があります。
さらに、転送した内容が反映されるようにもう少し調べる必要がありそうです。
かなり面倒くさい作業と、検証(転送内容の反映関連の問題)があります。こちらはもう少し調べていくこととします。

このような問題の探求を行っていたので、今週の読書量は普段の3分の2程度になってしまいました。(将来、自分の知的財産を守るという大義名分があるので、仕方が無いとも思っています)

BCPを考える場合は「災害に遭った場合どのレベルまで通常業務を続けるように計画をつくるか」というのが一番大事、とその手のセミナーで聴いたことがありましたが、これを痛感する結果となりました。

ゆっくり急がず(苦笑)もう少しBCPについて考えていこうと思います

・まとめ


小理屈野郎の個人的な知的財産のBCPについて考えました。
実際に他のサービスでEvernoteと同等の環境をつくろうとしましたが完全にはできないことが分かりました。
「災害に遭ったときどのレベルまで現在の環境を構築するか」という根本的な問題を考える必要があることを痛感しました。
この上で、今後どのようにするがもう少し考えてみようと思いました。


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