ここがヘンだよ電ファミニコゲーマー 週刊少年ジャンプ編

久しぶりの電ファミdisのコーナーです。今回は手短にいきます。

KADOKAWAから追い出——じゃなかった、独立してオンラインサロンみたいなサブスクリプションを始めた電ファミニコゲーマー(以下、電ファミ)ですが、またへんてこりんなことをやっています。

今回ツッコミを入れるのは以下の記事。

まぁぶっちゃけると、『週刊少年ジャンプ』六代目編集長にして、いま電ファミの看板役をやっている「Dr.マシリト」こと、白泉社代表取締役の鳥嶋和彦さんをヨイショする感じの記事です。

これに『週刊少年ジャンプ』が生んだ狂犬漫画家・木多康昭さんが、以下のリンク先にあるようなツッコミを入れました。

木多発言を超乱暴にまとめると、要点は以下の二つ。

【1】鳥嶋さんは、新連載作品を表紙に起用するようになったのは、自分が戻ってきてからだと言っているが、実際はそうじゃないよ
【2】鳥嶋さんが『ONE PIECE』よりも『Merry Wind』を押していたのは、編集長として節穴すぎんじゃね?

いささか辛辣ではありますが、木多さんの発言は正鵠を射ています。
上記の【2】の点については、木多さんの主観が多く含まれるので判断を保留しますが、【1】については鳥嶋発言は誤りというほかなく、木多さんが100%正しいです。

論より証拠。過去の『週刊少年ジャンプ』の表紙を見てみましょう。

以下のサイトには、1969年から2000年までの『週刊少年ジャンプ』の表紙と、掲載作品がまとまっています。

●思い出の週刊少年ジャンプ
http://www.biwa.ne.jp/~starman/

こちらをざっと見てみると、70年代後半くらいから新連載が表紙に来ることが多くなり、90年代にさしかかると「原則として、新連載がある号はその作品が表紙」というセオリーが固まっているのが分かります。

ためしに、鳥嶋さんが『Vジャンプ』から『週刊少年ジャンプ』に戻って編集長に就任する前年、1995年の様子を見てみましょう。
1995年には、以下の新連載作品がありました。

●1995年の新連載 (※[ ]内は連載開始号)
八神健『密♥リターンズ!』 [10号]
にわのまこと『陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!』[11号]
土屋守/山本純二/次原隆二『元気やでっ』[14号]
原哲夫『猛き龍星』[21・22合併号]
小畑健/写楽麿『人形草紙あやつり左近』[23号]
野口賢『竜童のシグ』[24号]
桂正和『SHADOW LADY』[31号]
坂本眞一『モートゥル・コマンドーGUY』[32号]
戸田尚伸『惑星をつぐ者』[41号]
冨樫義博『レベルE』[42号]
徳弘正也『水のともだちカッパーマン』[45号]
大河原遁『かおす寒鰤屋』[51号]
うすた京介『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』[52号]

このうち、連載開始号で表紙を飾らなかったのは、いじめ問題を取り扱った特別企画的な作品『元気やでっ』だけです(キャラクターのカットのみ表紙に掲載)。

念のため、1994年の新連載についても調べてみましたが、表紙でメインを張っていないのはショートギャグの『王様はロバ』だけでした。念のため1991年までさかのぼってみましたが、新連載が表紙じゃない号はほとんど存在しません。
新連載なのに表紙じゃないのは、先述の『元気やでっ』や『キャプテン翼 ワールドユース特別編』のような短期集中連載、『王様はロバ』のようなショートギャグくらいです。

さて、これで鳥嶋発言が誤り(ご本人の勘違い)であり、木多さんの指摘が正しいのはご理解いただけたと思います。


さて、前置きが長くなりました。ここからが本題です!


木多発現を受けて、電ファミの編集長である平信一さんが【1】の点に対して苦しい言い訳をしているのですが、それがあまりにも見苦しいし、メディアの人間とは思えない内容だったので、チクッと嫌味を言っておこう……ってのが、今回のnoteの趣旨だったりします。

まずは、平さんの言い訳を見てください。



みなさん、これ見てどう思います?

一個目のツイートなんか「何言ってんの?」って感じでしょう。
「新連載=表紙」のセオリーは、鳥嶋さんがジャンプ編集部に戻る1996年よりもずっと前に確立されています。
そんなのインターネットでパパッと検索すれば3分で分かると思うのですが、検索しなかったんですかね?
もしかして電ファミニコゲーマー編集部ではダイヤルアップ回線でインターネットしてるんでしょうか? だったら仕方ないな!

二個目のツイートで「文脈読め」って言ってますが、文脈読もうがなにしようが、鳥嶋さんの発言の意味は変わらないと思います。

文脈読めというなら、「どういう文脈があって、それを念頭において鳥嶋さんの発言を読めば、どう意味が変わるかの」を具体的に提示してほしいと思います。できないと思うけど。

ゴチャゴチャ意味不明な言い訳している暇があったら、手持ちのスマホで過去のジャンプの表紙を確認してほしいですし、なんだったらそのスマホで鳥嶋さんに電話して「あの部分、たぶん鳥嶋さんの勘違いだと思うんですけど、文言を修正するか注釈でも入れた方がいいですかね?」と問い合わせてほしいもんだと思います。


今回の件に限った話じゃないですけど、平さんは間違いを指摘されたとき、いちいち幼児的な言い訳を始めることがちょくちょくありますが、そういう行動はメディアの人間としての資質を問われるので、お控えになったほうがよろしいと思います。
いやしくもメディアの人間なら、「間違っているぞ」と指摘を受けたら、ガキみたいに「噴き上がる」んじゃなくて、まずは事実関係の確認をすべきです。基礎的な情報ならGoogle検索で一瞬なわけだし。

そんな簡単なことすら出来ないようなら、ウェブメディアなんかやめたほうが良いですよ。


ぼくのほうからは以上です。

※この下に記事はありません(投げ銭用)。

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