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「子育ての吹田」をつくる市民街宣③障がい者の親の立場から

 吹田市長選挙は最終盤。4月19日にイオン吹田店前で、阪口よしお市長候補を応援する子育て世代を中心にした街頭宣伝が行われました。阪口候補への応援スピーチを紹介します。

障がい者の重度加算再構築を

 先日まで支援学校のPTA会長をしていました。
 息子はわずか700グラムほどで生まれ、その後も4~5年入退院を繰り返し、生死の境を何度も乗り越えてきました。多くの方のおかげで現在はずいぶん元気になりましたが知的な発達に障がいがあります。支援学校を卒業し、今月から自立訓練の福祉事業所に通っています。将来は一人暮らしをすることが夢だそうです。難しいようにも思いますが、障がいのある息子が将来を諦めず夢をもっていることを親として嬉しく思います。

 幸いに吹田には質の高い支援をしてくれる福祉事業所がいくつもあり学校卒業後に行き場がないということはありません。大阪中を転勤する支援学校の先生は「吹田の事業所は重度の子も仕事ができるよう手厚く支援していてすごい」と言われていました。これは事業所の努力に加え、重度障がい者を受け入れている事業所に対し、吹田市独自の助成金の加算があったからです。吹田市は見直しと言っていますが、ほとんどの福祉事業所で減収となったそうです。このままでは重度障がい者の行き場所がなくなるのではないか。受け入れられてもこれまでのような支援は受けられないのではないかと危惧します。その他にもこの8年間でいくつもの障がい者支援施策が一方的に削減されてきました。障がい者のことを当事者抜きに決めてはいけないという法律や国際条約を順守してほしいと思います。

 また、吹田には入所施設やグループホームが不足していて、他市の入所施設に移り住む人もいると聞くので、障がい者が親亡き後も吹田市に住み続けられるようにしてほしいと思います。

 生まれてくる子の20人に1人が障がい児として生まれてきます。誰もが障がい児の親となる可能性があります。また、誰もが歳をとります。福祉の充実は決して一部の人だけのことではありません。男性も女性も、高齢者も子どもも、病気や障がいがある人もない人も誰もが安心して住み続けられる吹田であってほしいと願っています。

 私たちの声を聞き、この願いをかなえてくれる阪口よしおさんにこそ、吹田市を導いてほしいと思います。

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