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吹田市議会 議事録削除に関する質問書

 吹田市議会でおかしなことが起こっています。
 2月の議会で藤木えいすけ議員が1952年に朝鮮戦争に反対して起こった「吹田事件」を事実を歪めて取り上げ、吹田市にメールマガジンの修正を迫りました。

 藤木えいすけ議員といえば、このnoteでも過去に「桜を見る会」の問題で紹介しましたが、昨年は学校での「君が代」暗記調査を実施させたり、吹田市のマスコットキャラクター「すいたん」の著作権侵害事件を起こしたりするなど、たびたび吹田市のイメージ悪化に貢献している議員です。

 藤木議員の質問と吹田市の答弁に対して、議会最終日に柿原まき議員が問題点を指摘して討論したところ、なんと!吹田市議会議長は、柿原議員の討論は「議案の範囲外」であるとして削除する判断をしてしまいました。一方で藤木議員の発言は議事録に残ったままとなっています。

 これに当日議会傍聴をしていた人たちから、疑問の声があがり、野田泰弘議長(公明党)宛に公開質問状を提出されましたので、下段に紹介します。


2024年4月10日
吹田市議会議長
野田泰弘様

議会傍聴代表者 〇〇 〇〇 
提出賛同者他10人(別表添付)


議事録削除に関する質問書

 貴職におかれましては、吹田市および吹田市民の暮らしに日ごろご尽力のこと、感謝申し上げます。
 さて、私たちは、3月22日における2月議会最終日の議会傍聴をしていた者ですが、柿原まき議員(共産党)の発言終了時に野田議長が「議題範囲外と思われる発言で、議事録を精査して適当な措置を行う」旨の発言をされました。その後会議録画を見ましたら、画像は残っていましたが、音声が消えていましたので議事録から削除するという判断をされたと想像します。

 今回議事録から削除されたことで、2月議会で行われた「吹田事件」に関する発言は、藤木議員の発言のみが議事録に残ることになりました。藤木議員の発言は、吹田事件の裁判で行われてきた審議や判決に基づかない発言であり、吹田市議会においても過去に議論された帰結点に立たない発言であること。そのような発言だけを議事録として残してもいいのでしょうか。また「議題範囲外」という判断もこれまでも厳密な適用というよりは柔軟に対応されてきた経緯もあるのに、なぜこれほどに固執しようとしているのか逆に疑念も生まれてしまいました。

 今回議事録から削除するという判断されたことについて、以下の質問を行いますので、2週間以内に回答頂けますようお願いします。

質問項目
(1)柿原議員の発言を議事録から削除された理由を示して下さい。

(2)議事録を削除される判断は、極めて稀なケースと思いますが、人権侵害などによる議事録削除以外の理由で削除された件数はこの10年間で何件ありましたか。

(3)議事録を削除される判断は、議員間の意見表明を重要なものとして位置付けるなら極めて慎重に行われるべきものであると思います。今回議会運営委員会を開催してどのような議論をされたのか、また議会運営委員会を開催していないのであれば、どのような判断に立たれたのかその理由を示して下さい。

(4)吹田市議会会議規則第77条には、議員及び関係者に配布する会議録には、取り消した発言は「掲載しない」とありますが、「掲載しない」会議録とは別に「掲載されている」永久保存版議事録が各自治体の議会では存在しています。吹田市ではそのような文書は存在しているか示して下さい。
(不存在であれば、情報開示請求をしても市民は内容を知ることが出来ません。)

以上

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