”桜”を作る
先日(1/21)、自分の地元まちである埼玉県宮代町@東武動物公園駅前無印「みんなの広場」で行われた「トウブコの冬2023」(日本工業大学主催)にて屋台を出店できる機会に恵まれたので出店させていただいた。(いいご縁に恵まれたことや屋台や場所を貸してくださった東武公駅前無印さんや日本工業大学の方々に感謝!!)
屋台出店の理由は「やってみよう」だった。去年は「池袋リビングループ」や「青山ファーマーズマーケット」などに足を運び、まちで過ごすことの楽しさやその可能性を感じていた。そして、宮代も宮代なりに素敵なまちになればいいなと思っていたときに幸運にも自分が関われるチャンスが来た。まちに関わる一歩として、どんなにしょぼくてもいいからやってみようという気持ちから出店した。
屋台といっても何か食べ物を売ったりアクセサリーを売ったりするわけではなく、まちの人がイベントの空間や屋台に立ち止まるようなことをしたいと考えていたため「立ち止まり屋」という屋台を出店した。具体的には、去年にまちづくりについてのある講演会で聞いた「日本人は桜の季節は北欧諸国(まちで過ごすことが上手なデンマークなど)に負けないくらい、まちや場を使うことができる民族なのに他の季節はそれができない。」という話から「それなら他の季節でも"桜"のようなモノを作れば、楽しいまちができるのではないか。」となんとなく考えていたことを形にしてみたかった。なので、「立ち止まり屋」は広場の“桜”のようなモノになればいいなということから生まれた。
そんなことを考えながら、立ち止まり屋では立ち止まってもらうためにもゲーム機やサッカーボールを持って行ってみたり、机や椅子を持っていった。さらに人と交流するためにかるたのワークショップも企画した。
イベントは16:00〜19:00と遅い時間だったが、たくさんの人がイベント自体に足を止めてくださり、立ち止まり屋にも立ち止まってくれた。ゲームやペンを置いていたことから後半は広場の学童施設のようになっていたが、子どもがわいわいしている姿を後ろで大人が見ているのもいいものだと感じたし、かるた作りを通して交流できたことも楽しかった。
設営が大変だったり途中にテーブルが倒れたりしたが、同じゼミのベルの協力によってトラブル無く終わることができたのも良かった。
いざ、屋台をやってみた感想だがまずは楽しかった。最近は滅多に関わることのなかった小学生やそのご両親とお話をすることができたり、元気いっぱいの子どもを見てパワーを貰えた。また、ほぼ自己満で終わってしまったかるたワークショップだったが短い時間の中でもテーマである大切なモノやコトをじっくり考えて作ってくれた人が多かったのが良かった。もっとテーマについてのお話や作ったかるたで遊ぶことなどもしてみたかったがそれは次の機会に活かしたいと思う。
しかし、自分の本当の目的はワークショップをやることでも無いし屋台をやることでもない。宮代を宮代なりのいいまちにすることやそのためにもまちや場の“桜”のようなモノを作ることだった。寒空の下、机や椅子、ゲームやかるたがあったこともまちの人にとっては“桜”だったかもしれないし、美味しいコーヒーやお酒、豚汁などを出しても“桜”だったかもしれない。私はそのどちらも“桜”になり得るとも思うし、確かな答えもないと思う。なので、今回の立ち止まり屋の空間をさらにいいものにしたいという気持ちもあれば、それに囚われずコーヒーを出してみたり、豚汁を出してみてもいいかもしれないなど考えている。もしくは全く別のことを思いつくかもしれないが、”桜”という理念は大切にしたい。
何にしても自分とまちとの関わりを持てたことや人とのつながりを持てたことで20年以上住んでいる地元まちの新しい楽しみ方が見つかったことが嬉しい。この関わりやつながりを大切にして巻き込まれ巻き込みながらこのまちで過ごしていけたらと思う。
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