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J1最終節とかwyseのツアーファイナルとか。

怒涛の、そして過酷すぎるシーズンが終わった。色々あったけれど、とにかく残留できたことが一番だろう。しかし、湘南の残留が決まった瞬間と、ベイスターズのファンフェスに98年V戦士のコーチ陣が集結した瞬間と、DaizyStripperのオンラインストアで注文していた「音楽が消えた日」の音源が家のポストに着弾するのがほぼ同時だったという、盆と正月どころかクリスマスまで同時に来たような状況に、いったいどれから喜んでいいのかほんの一瞬困ってしまったのだけれど。いやどれも嬉しいんだけどさ。

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そんな最終節の翌日、ひとりシーズン打ち上げと称して、wyseのツアーファイナルを見に渋谷ストリームホールへ。彼らにはアビスパ福岡とコラボした「紺色の森」という曲があるのだけれど、ツアーファイナル2日間のうち、初日のライブのスタート時間は、まだ最終節の試合中。ご自身も熱狂的なアビスパ福岡のサポーターで、なおかつ色々各方面に律儀がすぎるベーシストTAKUMAさんのスタンダードを踏まえると、2日目にしれっとやるよなと考えていたら、案の定そうだった。しかも照明もビジョンもそこだけアビスパカラー。愛だなあ。そして、会場内ではルールを守って声を出さずにいたファンの方々が、出口で次のライブのフライヤーをもらうやいなや「いちまんごせんえん・・・?」と、S席の価格を次々小声に出していた。まあそうなるわな。そして私も例年通り「に、2月の週末となるとJリーグのスケジュールとの兼ね合いが」と、カレンダーを見て日程くんとの読み合いを始めるのだ。

(HIROさんのアンプの上に丁寧に畳まれている、見覚えのある埼玉の赤いクラブのタオルにどうしても目が行くなど)

普通に生活していると、湘南サポーターだったり、wyseの音楽が好きだったりする人というのは、少数派も少数派だ。それでも、スタジアムに行けば、ライブハウスに行けば、自分と同じ「物好き」が大量にいて、なんの注釈もつけずに好きなものの話をしたり、好きなことを楽しんでいる。去年今年とその「現場」が絶たれてしまって、しんどい思いをした人は多いだろう。明日につながるなら辛抱もするけれど、何の足しにもならない我慢ばかりが増えていくのは、悲しいかなえぐられるなというほうが無理な話だ。いつライブハウスやスタジアムで声が出せるようになるのかはわからないし、当分マスク生活は続くだろう。だからこそ、行くだけで安心できる場所や、顔を見るだけで安心できる人がいる場所に、来年はもっとおだやかな気持ちで足を運べるといいなと。こちとらルールを守って楽しんでいるのに、文句を言われる筋合いはねえぞぐらいの心持ちをキープできるのが、ある意味一番健全な精神状態なのかもしれないと思う2021年の終わりである。

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