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高校英語 テスト必出8 時制

 5月中旬は、中間テストが実施される高校が多いです。高校生のテスト対策はじめ、文法の重要ポイントを知りたいな~という大人の皆さんのお役に立てればうれしいです。

高1・高2の1学期中間テストの出題範囲が「時制」になることは多いです。今日も、そういう生徒さんと「時制」を学びました。一般の問題集は、編集部で作られ、生徒の実情に合わない問題集もある。それはそれで役立つと思います、この文法項目ならこれを知っておけばよいという一般的な問題集として。

 しかし、実際には「現在完了はわかるけれど、未来完了がよくわからない」とか、「現在完了と過去形の違いがわからない」「過去形と過去完了の区別が苦手」「過去進行形と、過去完了進行形はどう違うの?」など、強化したいポイントは人それぞれです。

 生徒がどこでどう戸惑うのか、現場を熟知している者として、「ここに注目すると正解できるよ」というポイントがわかる、学習者の目線の練習問題を創りたいといつも心がけています。それは膨大な量になるので、少しずつ発信できたらと思います。今回は「中間テストが近いから、急ぎ必出ポイントを知りたい」という人向けに「ベスト8」をお伝えします。8つ全部でなくても、自分が気になるところだけでも参考にしてみてくださいね。


1/8  時刻表は、現在時制

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 (    /    )から正しいと思う答えを選んでください。

 Hurry up!  The express train ( leaves / will leave ) at 7:52.

    「急げ! 急行は7:52発だ。」これから乗る電車なので「未来」と思ってしまいますが、正解は leaves, 時刻表にある場合は現在時制で表します。普段していること、繰り返される日常は現在時制で表します。

「太陽は東から昇る」→ The sun rises in the east. も現在時制です。

では、「空港行きのバスは20分おきに運行している」を英語にすると?

 すぐに言えた人は、かなり英語を使えている人です。

 The bus ( to  / for ) the airport ( runs / will run ) every twenty minutes.

 「〇〇おきに」は every 〇〇, 毎日→ every day  10日に一度→ every 10日→ every ten days となります。4年ごとに→ every four years です。

正解は、 for と runs です。The bus for the airport runs every twenty minutes.を、目の前の誰かに伝えるつもりで、声に出して言ってみてください。

   He goes to the park every Sunday. のように、 every が付いていたら、現在時制が合うのです。

2/8 《時・条件の副詞節》は、現在時制が未来を表す

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《副詞節》I'll stay home if it is rainy tomorrow.  「明日雨なら、家にいる」

[名詞節]I don’t know if it will be rainy tomorrow.「明日雨かわからない」

   tomorrow「明日」という語があるから will を使うとは限らないのです。時・条件を表す副詞節(もしSVなら)の中は 原則 willを使いません(willを使うケースもありますが、学校のテストにはほぼ出ないので、今回は脇に置きます)。

 willが使えない理由は簡単です。例えば「もしあなたがこのテストで80点以上を取ったなら合格」という条件の文に will が入ると「80点以上を取るだろうなら合格」となり、意味不明です。本当に80点以上を取った場合に、という意味を表すには、現在時制を使います。

 「ほら、彼が来た」は、彼の顔が見えた時に言う事ができます。まだこの場に姿が見えないのに「来た」とは言えません。

「ほら、彼が来た」→ Here he comes now.

 ですので、「彼が来たらミーティングを始めます」は

We will start the meeting when he ( ◎ comes / × will come ). となります。

[名詞節(名詞の仕事をする SVのカタマリ)]は、現在のことには現在の、未来のことには未来の表現を使います。名詞の仕事とは、この場合は動詞 know の目的語(O「~」になる)ということです。

I don't know  if he likes dogs.   「彼が犬を好きかどうか()私は知らない」                                                                     S   V    O

I don't know  when he will come here. 「彼がいつここに来るか()知らない」                                                    S           V          O                                                          

I don't know his name.       「彼の名前知らない」と同じ第3文型です。        S           V             O

5問、トライしてみましょう。後の和訳を見て考えてもかまいません。

 1) I'll apologize to her if she ( comes / will come ) back.         apologize  謝る

 2) I want to know if she ( comes / will come ) back soon.

 3)  I'll ask him about the plan when I ( see  / will see ) him next week.

 4) I'll ask him if he ( goes / will go ) to the concert next week.

 5) Call me as soon as you ( get / will get ) to the station.

1) 彼女が戻ったら謝るよ。2) 彼女がすぐ戻るか知りたい。3) 来週彼に会った時にその計画について聞いてみます。  4) 彼が来週のコンサートに行くかどうかを彼に聞いてみます。 5) 駅に着き次第、電話してね。

【解答】 1) comes   2) will come   3) see    4) will go   5) get

3/8  進行形にならない動詞

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 進行形(be動詞+動詞原形ing)は、「その時だけの動作」など、「~している最中」を表します。

  今 彼は勉強中だ。      →He is studying now.

その時 彼は勉強中だった。  →He was studying at that time.

明日の今頃 彼は勉強中だろう。→He will be studying at this time tomorrow.

日本語の「~ている」は必ずしも~ing とは限らないのです。

彼を知っている。→ I know him.  ( × I am knowing him.)

いつもそうだということは進行形になりません。進行形は「その時だけ」のことを表すからです。「今は英語を勉強中」でも、2時間後は別のことをしている可能性が高いです。ですが、「今は彼を知っている」が、2時間後は知らない、というのは不自然です。記憶喪失など何か問題が起きない限りは、知り合った相手を「知らなくなる」のは不可能です。

「彼はテニス部に所属している」も、字面は「~ている」ですが進行形にはなりません。→ He belongs to the tennis club.  (× He is belonging...) 今はテニス部で、10分後は野球部で、そのまた10分後は柔道部で…、などという所属の仕方は通常はないからです。

 「彼はお母さんに似ている」など、顔や性格が親と似ているのも、モノマネをしているという意味ではないので、「その時だけ」の進行形にはなりません。→He resembles his mother. (× He is resembling...)

 「状態動詞」と言ったりもしますが、要するに「その時だけ」の動作ではないということ。聴覚検査で「聞こえている」も進行形にはなりません。

彼の声が聞こえる。→ I hear him.     (× I am hearing...)

音楽を聴いている。→ I'm listening to music. 

音楽は自分の意思で聴いたり聴かなかったりしますが、耳はいつも聞こえているので「さっきまで聞こえなかったのに、今だけ耳が聞こえる」ということは、病気など理由がない限りは起こらないわけです。視覚・聴覚・味覚などの五感は進行形になりません。

5問、トライしてみましょう。後の和訳を見て考えてもかまいません。

 6) Our school  ( stands / is standing ) on the hill.

 7) Our teacher  ( stands / is standing ) on the corner.

 8) Give me more time.  I ( still think / am still thinking ).

 9) The tower you ( see / are seeing ) over there is Kyoto Tower.

10) This sound you ( hear / are hearing ) now is the alert.

6) 私たちの学校は丘の上に立っている。(建物が、立ったり座ったりしませんよね) 7) 私たちの先生は角に立っている。 8) もっと時間をください。まだ考え中です。  9) 向こうに見えているタワーが京都タワーです。 10) 今聞こえているこの音がアラートです。

【解答】 1) stands   2) is standing   3) am still thinking    4) see   5) hear

4/8  誤文訂正

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「お月見」は満月なのか三日月なのか? トンボは「鳴く虫」なのか? あらかじめ知っていないと判断できませんよね。2枚の絵を比べる場合と異なり、1つの英文だけで誤りに気づくかを求められる「誤文訂正」の問題は、あらかじめ知っていないと迷ってしまいます。時制に関して出題されやすい5問にトライしてみましょう。

【次の11~15の英訳の間違いを正せ

 11) いつからここに滞在しているの?

 When have you been staying here?

 12) お昼は今食べたばかりです。

 I have had lunch just now.

13) 10分前に掃除を終えました。

 I have finished cleaning ten minutes ago.

14) 彼はハワイに3回行ったことがある。

 He has gone to Hawaii three times.

15) 私はここに住んで10年です。

 I have lived here since ten years.

 誤文訂正ができるようになるには、日頃から正しい英文を使うしかないのです。お手本になる英文を何度も音読したり書いてみて、親しむのです。「いつ」は when,  「行く」は go …と、日本語にだまされないことです。

もう」という字面が同じ 次の2文も、本当の理解が必要です。

もう宿題を済ませましたか? Have you done your homework yet?

もう宿題を済ませました。       I have already done my homework.

小さい子なら「猫は cat 」「本は book 」と、単語で覚える段階ですが、中学3年以上になると、単語だけではなく例文で身につけるということです。

【解答・解説】  11) How long have you been staying here?                              「いつからいつまで」を表すのは how long,  whenは「いつ」という一時点だけを表す。   12) I have just had lunch. 「今食べたばかり」は現在完了が合う。 just now は過去形と一緒に使うので、もし just now を使うなら  I had lunch just now.「さっき昼食を済ませた」となる。                          13) I  finished cleaning ten minutes ago.    ~ago は過去形と一緒に使う。 14) He has been to Hawaii three times.    been to ~は「~に行って戻ってきた」意味。gone to ~は「~に行ってしまって、ここにはいない」の意味。He has gone to Hawaii. 「彼はハワイに行ってしまった(から、ここにはいない)」      15) I have lived here for ten years.   since ~は「~以来ずっと」を表し、 for ~は「~(時間の長さ)の間」を表す。               I have lived here since I was a child. 「子どもの頃からここに住んでいる」  They have lived here since 1998. 「彼らは1998年からここに住んでいる」  They have been married for 20 years.「彼らは結婚して20年です」

5/8  書き換え

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 場所によっては、目的地にたどり着くルートは複数あります。A・B・C どのルートでも同じ目的地に到着できる。英文も、ほぼ同じ意味のまま「書き換え」可能なパターンがあり、時制では「~して○年だ」が必出。中3~高3まで、学年に関わらず「時制」の書き換え問題に出題されています。「結婚して○年だ」「この会社に勤めて○年だ」もあるのですが、最もよく出るのは「亡くなって○年だ」のパターンです。「亡くなって○年になる」「亡くなって○年が経つ」など、日本語も何通りかあります。しみじみと彼を偲ぶには現在完了を使います。

He died two years ago. と過去形を使うと、過去の事実を言っているだけになり、偲ぶ感じが出ません。書き換えのパターンを確認しましょう。

【空所に 1語ずつ補え】  

彼が亡くなって2年だ。

    He has been (        ) for two years.

≒ It has (        ) two years since he died.

≒ Two years (        )(        ) since he died.

「結婚して○年だ」「この会社に勤めて○年だ」も出題されますが、最もよく出るのは「亡くなって○年だ」のパターンです。「亡くなって○年になる」「亡くなって○年が経つ」など、日本語も何通りかあります。しみじみと彼を偲ぶには現在完了を使います。

 He died two years ago. と過去形を使うと、過去の事実を言っているだけになり、しみじみした感じが出ません。

【解答・解説】

「人が主語」の場合→He has been dead for two years.   形容詞 dead を使います。直訳すると「2年間ずっと死んでいる状態だ」です。3年目に生き返ったりしないのに、このように表現します。それだけ彼の死が現在に影響しているのです。

「時を表す it が主語」がの場合→ It has been two years since he died.       be動詞を使います。It is two years since he died. も可。

「年数が主語」の場合→ Two years have passed since he died.     「過ぎ去る」pass を使います。ちなみに英語で「過去」を past と言いますが、past は pass の過去分詞 passed と同じ音です。

 この3通りを混同し、× It has passed...と書いてしまうミスが多いです。お手本を見なくても言えるくらい、何度も音読するのがベストです。

6/8  過去形は、過去の一時点の事実!

 日本語には「現在完了」や「現在完了進行形」はないので、対応する訳語がない。過去形も現在完了も、日本語の字面が同じになってしまう。

 過去形  He lost the key.     「彼はそのカギをなくした」

 現在完了 He has lost the key. 「彼はそのカギをなくした」

日本語が同じになるのを避けるため、「なくしてしまった」とか「なくしてしまっている」など現在完了っぽく訳すこともできるが、ポイントは、字面ではなく、状況だ。現在完了は「いま現在」のことも言いたいのだ。「カギが見つからなくて、だから今困っている」と言いたいのだ。

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 過去形の場合は、過去の一時点で「カギをなくした」という事実を言うだけで、「今は関係ない」のだ。例えば、確かにカギをなくしたが、数時間後に見つかったなど、今はもう大丈夫ということ。

 回数や時間の長さを表す語句とともに、過去形も可能。

  I visited Paris many times.         「何度もパリを訪れた」(過去の事実)

 I have visited Paris many times. 「何度もパリを訪れたことがある」(だから、今話したい、パリのことなら何かアドバイスできるかも)

 They were married for seven months.  「彼らは結婚して7か月だった」(今は関係ない→7か月で離婚した)

They have been married for seven months. 「彼らは結婚して7か月だ」(今も結婚生活は続いている)

過去形と現在完了の違いがわかってきたでしょうか?           5問、トライしてみましょう。後の和訳を見て考え直してもかまいません。

【この状況ならどっち?】

16) (まだなら一緒に食べたいから、友人に聞く)「お昼、もう食べた?」

 過去形     Did you have lunch yet? 現在完了 Have you had lunch yet?

17) (久しぶりに会った友人に)「元気にしてた?」

 過去形 How were you?                現在完了   How have you been?

【合うほうはどちら?】                        18) I ( missed / have missed ) the bus.    So I took a taxi.

19)  I ( missed / have missed ) the bus.   I think I'll take a taxi.

20) He ( passed / has passed ) the test last month.

 【和訳】18) バスに乗りそこなった。だから、タクシーを利用した。      19) バスに乗りそこなった。タクシーを使わないと(間に合わない)。                                                                                  20) 彼は先月そのテストに合格した。

【解答・解説】  16) 現在完了が合う。「今から一緒に食べよう」と思って言うから。17) 現在完了が合う。「目の前にいる友人に今また会えてうれしい」感じ。    18) 過去形 missed が合う。miss は「(乗り物に)乗りそこなう、(チャンスなどを)逃す」意味。「ミスする」ではない。次の文が I took...と過去の話になっているから、現在完了は合わない。19) have missed が合う。惜しくも乗りそこなったバスの後ろ姿が見えるなら I have just missed the bus.      20) passed が合う。 last month という過去を表す語句があるから、過去形が合う。       

7/8  過去・過去進行形・過去完了・過去完了進行形

 タイトルにある4種類のどれが合うのかは、状況を表す語句や文全体から考えます。普段から良質な英文を多く読んでいることが土台となります。

過去完了の例文を音読→物語文や記事、ツイッターなどを読んで過去完了の文が出てきたら、なぜ過去完了を使っているのか自分なりに考えてみる→納得できると、自分のチカラになる。

画像6 ピーマンとパプリカはどう違うのか。もしこの画像をモノクロで見たら、どれも同じに見えてしまうでしょう。大きさもわからず、パプリカですか?と聞かれても即答が難しい。そんなふうに、時制の問題がモノクロ画像に見えてしまうと、過去形・過去完了形・過去進行形・過去完了進行形の区別が不完全になってしまいがち。動詞を中心に文全体をよく見ましょう。 

5問、トライしてみましょう。後の和訳を見て考え直してもかまいません。

21) He ( has seen / had seen ) the movie before he came to Japan .

22) I didn't recognize her because she ( was changing / had changed ) a lot.

23) I ( cooked / was cooking ) a bath when the phone rang.

24) I ( studied / had been studying ) for an hour when the phone rang.

25) I ( stopped / was stopping ) eating when the phone rang.

 when the phone rang 「電話が鳴った時」という副詞節は23)~25)に共通です。つまり、 cook, study, stop という動詞で判断します。

【和訳】 21) 日本に来る前、彼はその映画を観たことがあった。22) すごく変化していたから、彼女が誰だかわからなかった。23) 電話が鳴った時、私は料理をしていた。 24) 電話がなった時、私は勉強して1時間が経ったところだった。 25) 電話が鳴った時、私は食べるのをやめた。

【解答・解説】21) had seen  動詞 came は過去形で、 before があるので「日本に来た」という過去の時点よりももっと前だとわかる→過去よりもっと前のことには過去完了(had +過去分詞)を使う。  22) had changed  彼女を見ても誰だかわからなかった、という過去の時点よりももっと前に彼女が変わっていた→21)同様、過去よりもっと前のことには過去完了を使う。        23) was cooking  料理は1秒ではできない。例えば、料理を30分していたとして、7:00~7:30だったとする。7:18に電話が鳴った、というような状況。  24) had been studying   「1時間の間 ( for an hour )」とあるので、電話が鳴った時点よりも1時間前からずっと勉強していた意味。過去より前だから過去完了で、時間の長さがあるから過去完了進行形( had been~ing )になる。勉強も1秒ではできないので進行形になる。 25) stopped       ストップするのは 1秒でできる。電話が来たのと同時にストップしたから、過去形が合う。

8/8  未来・未来完了・未来進行形

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未来の文で、時間の長さや回数が明示されていれば、未来完了と判断できます。まずは、その語句を見逃さないことです。

例えば、今16歳の人が、6歳から10年ここに住んでいる場合、

I have lived here for 10 years.           ここに住んで10年です。

I had lived here for 5 years when I was 11.                     11歳の時、ここに住んで5年だった。

その時に引っ越したのか? 今もここに住んでいるのか? 過去完了は、過去のある時点での、それより前のことを表すので、今どうなのかまでは言っていない。

I will have lived here for 11years next spring.                   次の春でここに住んで11年になる。

今の時点では10年だが、来春もここに住んでいれば11年になるという意味。

I have visited Paris three times.       私は(今までに)パリを訪れたのは3回。

I had visited Paris twice when I was 10.                 10歳の時点で、既にパリを2回訪問。

will have visited Paris four times if I visit again.                           またパリを訪れたなら、4回訪れたことなる。

 過去から続けていること、あるいは今から始めること、が、未来のある時点で完了していることを表すのが未来完了です。例えば、過去から工事がされてきたこと(または、今から工事が始まること)が、来年の春には完了する予定なら、未来完了( will have 過去分詞)で表現されます。

The construction will have been completed by next spring.

ただの未来表現なら

The construction will be completed next spring.

つまり、by があるかないかです。


 今の時刻が午後5時だとします。そして今彼が勉強中だと言う場合は

He is studying now.  となります。

明日の午後5時、彼は(スイミンクラブで)泳いでいる最中だと予測するなら

He will be swimming at this time tomorrow. です。

もし、明日の5時までに彼が何かを完了しているだろうと言いたければ、by を使って未来完了にします。

He will have finished the work by this time tomorrow.   彼は明日の今頃にはその仕事を終えているだろう。

仕事を終えて、スイミングクラブに向かう彼をイメージできたでしょうか。

何かを完了するだろうと言っているのが未来完了、その時刻に何かをしているだろうと言っているだけなのが未来進行形。

あなたが到着する頃には「暗くなりかけているだろう」なら未来進行形、「暗くなった後だろう」なら未来完了です。

It will be getting dark when you arrive.     未来進行形

It will have got dark when you arrive.  未来完了

そして、「未来完了進行形」は二千円札みたいなもの。文法上は存在するけれど、実際にはほぼ使われない。学校の定期試験にも1問出るか出ないか。良心的な先生なら、出題を控えるはずです。がんばって覚えても、使わないのですから(笑)。

 ですので、未来完了進行形を脇に置いて、出題されやすいものを優先したいと思います。

5問、トライしてみましょう。後の和訳を見て考え直してもかまいません。

26) Tommy ( will live  / will have lived ) in Japan for five years by next month.

27) By the time he comes back, I ( have done  / will have done ) my homework.

28) I have visited KL nine times.  If I visit KL again, I ( will visit / will have visited) it ten times.                        KL (マレーシアの首都 クアラルンプールの略)

29) I ( will be playing  / will have played ) the game at this time next Saturday.

30) I'll give you this magazine when I ( have finished / will have finished ) reading it.

【和訳】 26) 来月でトミーは日本に住んで5年になる。27) 彼が戻る頃には私は宿題を終えているだろう。28) クアラルンプールを9回訪れている。もしまた訪れたなら10回になる。29) 今度の土曜のこの時間には、私はゲームをしている最中だろう。 30) 読み終えたら、この雑誌を君にあげるよ。

【解答】26) will have lived     27) will have done        28) will have visited   29) will be playing  30) have finished (条件の副詞節内は、現在完了も含めて現在時制が未来を表す)

いかがでしたか? 時間軸がどこにあるかで、現在完了・過去完了・未来完了が決まります。例えば、ハワイに行った回数が今の時点で3回なら現在完了、過去のある時点で3回だったなら過去完了、未来のある時点で3回になるなら未来完了です。

最後に、次の3問の空所に do を適する形で補ってみましょう。

By the time he came here, I (      )  my work.

By the time he comes here, I (      )  my work. 

When he came here, I (      )  my work.

When he comes here, I (      )  my work.

 4問とも正解なら、時制の問題に強くなっています。どこか不正解なら、音読が足りなかったといえます。理解して音読すればよいのです。中間テストの出題範囲が時制の人は、ここにある英文を音読してみてください。

【解答】

By the time he came here, I ( had done )  my work.  彼が来る頃には私は仕事を終えていた。

By the time he comes here, I ( will have done )  my work.  彼が来る頃には私は仕事を終えているだろう。

When he came here, I ( was doing )  my work.  彼が来た時、私は仕事をしている最中だった。

When he comes here, I ( will be doing )  my work.  彼が来た時、私は仕事をしている最中だろう。

中間テストで自己ベスト達成ができますように♪






19) 20) He  ( was waiting / had been waiting ) for an hour when the phone rang.

1) 彼女が戻ったら謝るよ。2) 彼女がすぐ戻るか知りたい。3)







 


 





  






 



 





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