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第24回勝抜杯 ペーパー振り返り

(写真は「去年の第1問だ」と思って撮ったやつです)

前置き

鉄は熱いうちに打てということで、第24回勝抜杯のペーパー振り返りです。
本当は満足した・しないにかかわらず毎回やるべきなのでしょうが、勝抜杯のペーパーは振り返るのが「自分の為になる」だけでなく「楽しい」こと、このnoteそのものは楽しかった経験の共有も兼ねていること、シンプルに勝ち抜けを自慢したいという承認欲求から、今回初めての振り返りになります。


ちなみに勝抜杯に向けてAnkiで回した問題集は以下の通りです。(ナンバリング省略)
・abc/EQIDEN
・勝抜杯
・12時間クイズ
・QUIZ LOCK OUT!
・田中健一の未来に残したい至高のクイズ
・学生短文王
いずれも完璧にできたわけではありません。

・三木さんが作成する勝抜杯、12時間クイズ(2021は三木さんの問題だけ)の問題
・三木さんが夏のセンバツAQL・クイズ作問甲子園の審査員コメントで「高く評価している」とした問題群
・周りでの評価が高い学生短文王(結果的に1番対策として刺さった)
をかいつまんだ感じです。
対策と言っても、元から勝抜杯の問題が好きで、問題の好みも似ていると感じていたので、そこまで大きく方向性をチェンジすることはありませんでした。
自分でも勝抜杯っぽい問題を作っていましたが、これも元の作り方から変えたつもりはありません。


前置きはこれぐらいにして、早速振り返りに参りましょう。
内容にガッツリ触れているので、まだ解いてない人は問題をチェックだ!

出題問題&模範解答

大会の模様の配信




それでは振り返りです。


本編

1~10番

1.12桁 ×
数II・Bは全然ダメなので見た瞬間に絶望した。
10桁ぐらいかなと思った後、「24の半分で12桁とか?」と推測してみたが、10!=3628800なのに10桁とか12桁なわけがない。
この辺の数字感が弱いのは弱点。
メタ読みまでは当たってただけに惜しい。

2.コントロールカラー ×
「異なる色で補う」→「別の色を使う」というところから「カウンターカラー」と書いてみるも当たらず。
妹(非クイズ人)は分かったらしい。

3.アウグストゥス ○
新聞でこんなニュースを見ていたこともあり、迷わずに解答。
「アウグストゥス」と「アウグスティアヌス(ローマ=カトリック教会の理念を確立させた人物)」で間違いたくないので、毎回「オクタヴィアヌス」で答えてる。

4.『ピアノマン』 ×
音楽問題だったが、苦手めな洋楽で分からず。
何故かエルトン=ジョンの『風に吹かれて』が浮かんでいた。

5.新富士駅 ○
今回最大のラッキー正解。
考えても分からなそうだったので、適当に思いついた東海道新幹線の駅を書いたら当たってた。
比較すらせず本当に1つしか出なかった(出さなかった)ので、やっぱりラッキーデーだったのだろう。
ただ、全体を通して「分からんもんは分からん!次!」ができたのは今回の良いポイントだった。

6.オキソニウムイオン ○
超苦手ジャンルの化学だったが、分かる範囲で助かった。
表記を見て解答。

7.巻狩 ×
全く知らなかった。
そういうものはペーパーを解く邪魔にならないよう、一時的に脳内から抹消するに限る。

8.雲外蒼天 ○
昔、色を表す漢字の入った四字熟語を調べていた時に「カッコいいなー」と思って覚えておいた言葉。
その後、藤井八冠のニュースを見て再認識した。

9.さんずい ×
「ごんべん」と書いたけどそんなに多くないか。
頑張ってもさんずいには辿り着けなさそうだったので、結果オーライ。

10.112番 ×
知らなきゃ出せなかった数字。
アメリカの911をこっちでも使ってないかなと思ったけどハズレ。


11~20番

11.カエル ○
映画自体を見たことはなかったが、ポスターにカエルが描いてあった気がして正解。
「他の作品じゃなかったっけ?」という疑念を振り払えたのが良かった。

12.長野市 ○
推測で正解。
スポーツ選手だった政治家は(自分の中では何故か)ウィンタースポーツに多い気がして、冬のスポーツが盛んなところ、札幌市では無かった気がする、などと絞っていったら長野市に行き着いた。
ペーパー当時、新潟市に思い当たらなくて良かった。

13.秋吉 ×
知らなかった。
お酒は飲まないので余計に。

14.多聞天 ○
QuizKnockの『ですがですがクイズ』で、「四天王の東西南北順」→「多聞天」が出てたなーと思い出し解答。
(ちなみに初めて生の伊沢さんを見た)
漢字で書いたら「多門天」と書く事故が起こってたと思うので、リスク回避をしておいて良かった。

15.米津玄師 ○
「去年の『死神』みたいな問題が大量に出たらなー」とか言ってたら出てきた。
正直『まちがいさがし』は知らなかったけど『カイト』に引っかかった。

16.明治大学 ○
これもラッキー正解枠。
苦手ジャンルは考えてもしょうがないので、早稲田の次に思いついた東京六大学を書いたら当たった。
無意識に六大学に絞ってたとは言えだいぶ運。
ツイてた。

17.ガイアナ ×
何気に今回1番後悔しているかも。
「西側に位置するベネズエラ」を「ベネズエラの西側に位置する」と取り違えており、「ペルー」と答えてしまった。(だとしたら正解は「コロンビア」なんだけど)
ガイアナ→スリナム→仏領ギアナの並びは覚えていただけに、冷静に問題文を見返せば正解できたかもしれない。

18.相対済令 ○
苦手めな日本史だが、クイズの勉強で覚えていた。
「惣無事令」とほんの少し迷ったが正解。

19.ビルドアップ ○
全く知らない単語だったが、シンプルに「築き上げる」から想像して正解。
知らなくてもこのようにして何かしら書ける(そして当たる)、勝抜杯らしい出し方だと思う。

20.安野モヨコ ○
『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』を見て、その時に庵野秀明監督についても結構調べた。(作風が色濃く出る人なので)
その関連情報などで見聞きしていたので正解。


21~30番

21.文京区 ×
東京の地理は全く分からない。
時間を掛けたくないので、最初に思いついた「千代田区」でさっさと不正解。
いい加減、東京23区ぐらいはまとめなければ。

22.小式部内侍 ○
百人一首はかなり覚えている方だが、詠み人まではまだ覚えきれておらず。
ただ、この小式部内侍の和歌を高校の古典の授業でやったこともあって答えられた。
パラレルが逆だと分からなかったので、ここでも運が良かった。

23.アライ ×
全く知らなかった。
もしかして僕が世間知らずなだけで、今の社会だと常識だったり?

24.コーデル・ハル ○
こういう個々の情報だけでなんとなく答えられた問題は、クイズの勉強が生きた結果。
勝抜杯で安定して戦いたいんだったら、しっかりとした知識にするべきなんだろうけど……

25.IMAX ○
前日か前々日ぐらいに「IMAXってこういう定義なんだ」となっていたので、その記憶を頼りに書いた。
「IMAX」を何かの略語と思っていたので、若干躊躇ったものの正解。

26.海 ×
福島県出身なので「若隆景」から想像したのに、書いた答えは「隆」では無く「貴」。何故。(謎に「貴乃花」から思考を始めたのが理由)
三木さんも言ってたけど、勘で書ける漢字ではない。

27.ラグドール ×
結果論、知らなかったので時間を掛けるべきでは無かった。
「ドール」までは想像できたけど、そこで知識がストップ。

28.ナパージュ ×
勉強したはずなのに思い出せなかった悔しい問題。
「あれだよ……学生短文王で出たやつ……」とうんうん唸り、書いた答えは「ペプラム(洋服のデザイン)」。
どうやら半濁音が入っていたことしか覚えてなかったらしい。

29.仕込み杖 ○
どこで覚えたんだっけとAnkiを漁ったら、abcだったけど前振りだった。
前振りを覚えていた?それとも別の問題で見てた?あるいは自分で調べ直してた?
いずれにしても良く当てられたなと思う。

30.7 ×
モース硬度は覚えたつもりだったけど、こんな角度で出されるとは、勝抜杯らしいと思う。
ちなみに僕の解答は「4」。
歯がボロボロになるぞ?


31~40番

31.フェイスオフ ×
知らなかった。
考えてもどうにもならなそうなのでスルー。

32.レシチン ×
「大豆」という言葉と栄養素っぽい文だけを見て「イソフラボン」と解答。
ちゃんと読め。
読んでも分からなかったけど。

33.デイリーダブル ×
麻雀から連想して、僕の解答は「レンチャン」。
悪くない発想だったとは思う。

34.イルビゾンテ ×
シードインタビューでこのワードが出た時「何その聞いたことありそうだけど知らない単語」だった。
ブランドの名前も覚えた方がいいのかもしれない。

35.トリートメント ×
「〇〇タンク」みたいなイメージがあったけどハズレ。
自分と接点が無い、かつクイズでも出づらいジャンルは無理。
個人的に今回の最難関候補。

36.1919年 ○
中学生の頃の知識をなんとか引っ張り出せた。
こういうのが勝抜杯ペーパーの醍醐味だろうし、逆にこういう問題を自分で作れているとクイズ的に嬉しい。

37.SIAAマーク ×
これもやった覚えはあったけど思い出せなかった。
アルファベット〇文字系は調べ直す癖をつけなければ。

38.しかるべく ×
前半の文意に合う候補を見つけられず、書いた解答は「しっかりと」。(実質4文字)
『逆転裁判』で言及されてなかったら無理。

39.15時40分 ×
お昼ご飯食べた後にやってることしか思い出せず、だいぶ早い「13:30」で誤答。
妹(非クイズ人競馬好き)は正解。

40.萩原朔太郎 〇
『青猫』が出てたので。
ペーパーを抜けるにはこういう問題を落としちゃいけないんだろうなと思ってる。


41~50番

41.韓国語 〇
「TOPIK」→「Kが重要?」→「Koreaっぽい」の連想で正解。
捨てなくて良かった。

42.か ×
「あ段の文字」「『わ』では無い」ということは分かったが、右下を変えるのは後半だろうと思い「ら」と解答。
よくよく考えれば、そもそも左上の辺りは母音のゾーンだった。

43.宮崎県 〇
今回最大の会心の一撃。
半ば諦めつつ粘っていた時、推しVtuber加賀美ハヤトがにじさんじ甲子園2022に出場したときのことを思い出す。
栄冠最後の夏で、見事に宮崎県代表・加賀美大付属高校を甲子園優勝に導いた配信の切り抜きで見たコメント
「なおリアルでは宮崎県は甲子園の優勝経験がありません…」
このコメントを思い出した時、正に電流が走った感覚だった。
ありがとう宮崎県、ありがとう社長、ありがとうにじ甲、ありがとう加賀美大附属、ありがとう藤本ヒロシ……

44.日本 〇
日本人はこれぐらいいた気がするという推測で即答。
この解答を即出しできたのは勿論、これ以上考えてもどうにもならないと思って深入りしなかったのも良判断だった。

45.北海道電力 ×
決め手に欠けたので地元を信じ「東北電力」と解答。
北海道は冬にガンガン暖房を使うと思って選択肢から外してた。
そんなこと言ったらどこでも暑い寒いはあるんだけど。
追記:
問題の読みミスが発覚。
ずっと「電気料金が最も高い」を「『平均的な家庭』の割合が最も高い」だと思ってた。
じゃあ最初に候補から外した北海道電力を書けたじゃん……

46.タックルボックス ×
そういえば釣りの道具一式は「タックル」だって思った。(EQIDENの問題で覚えてた)
実はそれを思い出そうとはしていたけど、実現には至らず。

47.オールカントリー ×
経済学部経営学科、投資信託が全く分からない。
考えても無理そうなので飛ばし。

48.半襟 ×
知ってたような知らなかったような。
多分知らなかったので飛ばして正解。

49.不確定性原理 〇
クイズで覚えた。
6番の「オキソニウムイオン」と合わせて、まさか物化で2点稼げるとは。

50.三四郎 ×
柔道の漢字三文字の名前で思い出せたのは「一二三」のみ。
パリ五輪の日本代表チェックを中途半端にしたことを後悔。


近似値.7054円 -6899円
ここ最近のニュースを見ていたせいか、頭が「1ドルいくら?」だと思っていた。
今回の解答で1番外してるかもしれないとまで思った。(近似値差で勝ってる人がいたからそうではないんだろうけど)


総論

上振れろ上振れろと言っていたら、間違いなく上振れの日でした。

「新富士駅」「明治大学」はほぼほぼ運だけで当てたし、「長野市」も何で当たったんだって感じでした。
コンセプトの1つとして「当日の運と勝負強さ」を挙げている勝抜杯です。
僕は「紛れが起こりやすい問題群」(公式サイトより引用した表現)に救われた側なのは間違いないと思います。

ただ、この勝ち抜けは、全てが全て運によるものではなかったとも実感できました。
今回の問題だと、「オキソニウムイオン」「相対済令」「コーデル・ハル」「IMAX」「仕込み杖」「不確定性原理」の6問は、この1年、そして勝抜杯出場を決めたここ2,3カ月ほどの勉強がハマった問題でした。
去年のペーパーは13点だった記憶がある(追記:12点でした)ので、見違えるほどの進化です。
最近よく「すごい雑に言うと、クイズは『あ、これ偶然知ってた』をいかに増やすかの勝負」と話していたのですが、それを実現できたと思います。

それに関して言うならば「ナパージュ」と「SIAAマーク」はやってたのに思い出せなかった問題で悔しかったです。
ここからまだまだ点数を伸ばし得るという希望もありますが。


また、何度目かになりますが、「分からないものはさっさと飛ばす」を徹底できたのも良かったポイントです。
選択肢が絞れそうな「さんずい」「文京区」「海」「15時40分」あたりにあまり囚われず、他の問題に積極的に時間を回せたのは上手く決まりました。
この時間がなければ、「ラグドール」は外しましたが、「1919年」や「宮崎県」をひねり出すことはできなかったでしょう。


大会全体を振り返って

ここまで大きな大会でのいわゆる「紙抜け」は初めての経験でした。

正直、大学生になってからは周りとの大きなレベルの差を感じて、クイズに対する気持ちが下火になりつつありました。
Ankiを導入したことで実力はつきつつありましたが、その反面で日常生活の負担になってもいました。
なので、今回それらのマイナスな気持ちを清算するような結果を残せたのは、自分自身、かなり上向きな感じになれました。(単純な人間なので)
しばらくは大きな目標を定めずに、ゆるゆるっとクイズを続けられればと思います。


何より、自分にとって、勝抜杯で勝ち抜けができた嬉しさは筆舌に尽くし難いです。
自分は第17回勝抜杯の記録集をクイズのバイブルとしているところがありますし、第19回勝抜杯の動画を見て勝抜杯に参加してみたくなりました。
2019年から数えると実に5年越しの勝抜杯参加であり、今回が初参加でこそありますが、勝抜杯には個人的に強い思いを持っていました。

だからこそ、道標に名前が記載されること、また、それが60位という望外の成績だったことがとても嬉しいです。
今から「60位 (初) 埼玉 大和田航洋 22」を楽しみにしています。
結果が出たからこその話ではありますが、「頑張って良かったな」と素直に感じました。


そして、来年に向けての目標もできました。
今年は舞台上に上がるも地蔵で終わってしまったので、
・もう1度予選のペーパーを抜けること
・ローリングの早押しでランプを点け、正解すること
・あわよくば2回戦の7○3×に挑戦すること

この3つです。
少しずつ頑張ろうと思います。


それでは、この辺りで。

改めて、主催の三木智隆さんをはじめ、第24回勝抜杯に関わった全てのみなさん、ありがとうございました!!


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