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アイヌ国立民族博物館ウポポイレポート!

みなさん、ゴールデンカムイは読みましたか?
北海道は白老町にある、国立アイヌ民族博物館「ウポポイ」にいってきました。
五感で感じる、次世代型の体験型博物館にびっくりしました!

入り口でもらうパンフレットも従来の博物館とは全然違います。

動物園や水族館でもらうパンフレットってイルカショーやら餌やり体験のタイムスケジュールが書いてますが、それと同じように時間ごとのプログラムが組まれていて、イベントやお話し会など、体験が目白押し。
今までの「見て・読んで学ぶ」博物館ではなく、見て、聞いて、着て、手を動かして、歩いて、まさに「五感で感じる博物館」という感じでした。

こちら全体図ですが、今までの「博物館」ってイメージと全然違うでしょ?

HPより拝借。ポロト湖を中心として設計されてる。コタン(おうち)があるのもめちゃいい。
アイヌのコタン(おうち)。展示ではCGでコタンの建て方が動画になっててわかりやすかった!

木工好きの私は、アイヌの紋様木彫り体験を。
スマホスタンドは1500円。

30分で、小刀を使って木彫りをします。

ワクワクが止まらない

インストラクターのお兄さんは、アイヌの文化や、木彫りの特徴についていろいろお話ししてくれました。

イヌイェアンロ! 木彫りをしよう!みたいな意味だった記憶・・

かなりシンプルな紋様だと思うのですが、結構難しかった!
最後は熱コテで字を書いて、オイルを塗ってフィニッシュ!

お気に入り。愛用中。

正直、受付で見本を見たとき、「え、もっとすごいの作りたい」と思ったのですが(おい)、30分で一杯一杯でした。

気になった施設として、今回は時間がなくて行けなかったのですが、ウポポイから1.5km離れたところに慰霊施設があります。
アイヌの遺骨や副葬品が研究対象になった時期があり、中には無理やり持ち出したりするケースもあったそうです。

アイヌの人々の遺骨やこれに付随する副葬品は、古くから人類学等の分野で研究対象とされてきました。
明治中ごろには、日本人の起源をめぐる研究が盛んになり、研究者等によってアイヌの人骨の発掘・収集が行われ、昭和に入っても続けられ ました。その結果、数カ所の大学等に研究資料等としてアイヌの人骨が保管され、それらの中には、発掘・収集時にアイヌの人々の意に関わらず収集されたものも含まれていたと見られています。
日本政府は、アイヌの人々の遺骨等を巡る経緯や先住民族にその遺骨を返還することが世界的な潮流となっていることに鑑み、関係者の理解 及び協力の下で、アイヌの人々への遺骨等の返還を進め、直ちに返還できない遺骨等についてはウポポイに集約し、アイヌの人々による尊厳ある慰霊の実現を図るとともに、アイヌの人々による受入体制が整うまでの間の適切な管理を行うことを平成 26 年 6 月に決定しました。
これを受けて建設されたこのウポポイの慰霊施設が令和元年 9 月に完成しました。
同年の 11 月に大学から遺骨等の受け入れを開始し、同年 12 月にアイヌの人々による最初の慰霊が行われました。
ここを訪れる多くの方に、このような歴史を理解していただくことが、未来の共生社会の礎となるものと考えます。

ウポポイHP https://ainu-upopoy.jp/facility/cenotaph/

確かに、NYのメトロポリタンにはツタンカーメン王の副葬品などがバーン!と展示されてますが、よく考えたらあれもどんな流れで来たんだろ?

2010年の記事ですがこんなのも発見。

調べてみると、2003年に、文化財の不正な輸出入および所有権の移転を禁止・防止する「文化資産の国際的移転に関する連邦法」が可決されたそうです。それに伴う動きなんですね。
こんな記事も。

その国の文化や民族性を大切にする意味でも、世界的にこういう流れがきているのはすごく良いなぁと思います。


簡単ですが、ウポポイレポートでした。
札幌から1時間、新千歳空港から40分の好アクセス。

もし立ち寄られた際はこちらのお寿司屋さん、オススメ。

北海道産のネタを使ったセットが美味しかったです!
しかし宮崎もそうだけど、地方のお店って、地元民の口コミで成り立ってるからか、店の門構えは「ん?」たけど、入ったらめちゃうまいって店が多いとおもう(個人調べ)。

北海道に行ったらぜひウポポイに行ってみてください!

木彫りと刺繍の展示ルーム


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