見出し画像

アスリート必見!!シーズン中のオフ日ってどうするか問題

シーズンスポーツにおいて、
どのタイミングでオフを設けるのか?って、
アスリートにとっても、トレーニングコーチに
とっても少し難しい問題ですよね。

ここでは、自分自身がサポートしている
チームにおいて、考えていることを、
記載してみたいと思います。

図1

過去の自己紹介記事

試合の翌日は、アクティブレストが必要??

アクティブレストに関する様々な知見は、
専門家の間でも意見が分かれると思います。

自分の意見としては、
試合翌日のチームでのアクティブレストは、
推奨はしない
です。

なぜか、
エビデンスに乏しいというのもそうですが、
実際、現場にいて思うのは、試合翌日に、
アクティブレストのためだけに、
練習場やトレーニング場にきて、30-60分程度、
動いて解散・・・。

というのは、
選手の立場からすると、
きついかなという意見です。

であれば、試合後、
しっかりと栄養とって、しっかりと睡眠をとる。

その上で、
選手ごとのコンディションに合わせて、
完全オフにしたり、
プレータイムによっては、
ウェイトトレーニングしたり、
コンディショニングプログラム行ったり、
という方がいいかなと思っています。

また、推奨する意見の一つとして、
S&Cコーチの河森氏の著書
ピーキングのためのテーパリング
に記載のある、「フィットネス-疲労」理論
でも触れられているように、
疲労を回復させるのには、
それなりの時間がかかるという
ことも大きな要因です。


試合後は、精神的な疲労が大きいのでは??

実際に、
スポーツ現場で選手と関わって思うのは、
試合という身体だけでなく、神経をすり減らす
戦いを終えると、精神的にも疲れている様子が
高いことを感じています。

よく、試合後、ロッカーで、
「おいしいもの食べたい!」と耳にすることが
ありますが、それくらい、精神的にもリラックス
できる何かを求めているのだと思います。

また、ある選手は、試合前日、
中々寝付けないということもあり、
試合後には、「早く、ベッドで休みたい」
といったことを話すこともあります。

こういった現場の選手たちの生の声から
もわかるように、精神的にも休息を求めている
ということがわかります。

そんな状態であれば、やはり、
「休む」という選択肢をとることは
良いのではないかと思います。


その他の理由として、
アクティブレストを採用するチームの多くは、
アクティブレストの翌日を完全オフに
していることが多いため、
そうなると、1週間のスケジュールで行くと、
次の試合までの準備期間が
短くなってしまうのは、
少し問題かもしれません。

であれば、思い切って、
試合の翌日は休み、試合の翌々日から、
身体を動かすことは良いのではないか
と思います。

僕のようなトレーニングコーチという
立場から言えば、試合の翌々日に、
ストレングストレーニングなどを負荷のかかる
トレーニングを取り入れ、
試合に向けた刺激を入れたいところ
ではあります。


実際の1週間のサイクルは?

実際のサイクルは、
監督などコーチングスタッフと
決めていく必要があるとは思います。

そのため、以下は一例として、
自身がこれまで関わったチームの状況
として記載します。

■ケース①
土曜:試合
日曜:試合
月曜:オフ
火曜:ストレングストレーニング/練習(軽度)
水曜:ムーブメントトレーニング/練習(中-高度)
木曜:オフ
金曜:練習(軽度)


■ケース②
土曜:試合
日曜:試合
月曜:オフ
火曜:オフ/ストレングストレーニング(※)
水曜:練習(中-高度)/ストレングストレーニング(※)
木曜:練習(中-高度)/ムーブメントトレーニング
金曜:練習(軽度)
※火曜か水曜のいずれかで、
 ストレングストレーニングを行う

といった感じでした。

選手のリクエストを見てみると、
プレータイムの短い選手は、
試合翌日の月曜に、上半身のみのトレーニングを
希望することが多いです。
そして、火曜か水曜に、
全身のストレングストレーニングを希望します。

一方で、ベテラン選手や
プレータイムの長い選手は、
月曜、火曜をしっかりと休み、
水曜に、ストレングストレーニングを
希望することが多いです。

シーズンスポーツにおいては、
この連休という手段は中々、
難しいところではありますが、
試合数の多い競技においては、
下手に動かさずに、
しっかりと休むときは休ませる。という選択を
とった方が、休みあけの練習で
良い練習ができるように思います。

それは、上記した、
精神的な疲労からの回復も多いに関与している
のではないかと思います。


ベテラン選手から忘れない一言

最後に、
パーソナルサポートをしたある
ベテラン選手からの一言を
ご紹介したいと思います。

選手は、
練習、トレーニング、ケア、睡眠、、、と
プレーのために1日の時間を使っている

ということです。

何を言いたいかというと、
当時、自分が担当しているトレーニング部分
において、気合を入れて、
これもやりたい、あれもやりたい。
という感じになっていて、練習のことなどを
含めて、選手のコンディションを
きちんと把握できていませんでした。

そのため、選手からは、
トレーニングやりたいのはわかるけど、
俺の身体は一つなんだから、
その辺も考えてくれよ。ということなのです。

当たり前といえば、当たり前です。

しかしながら、
トレーニング指導者として陥りがちなのは、
トレーニングですべてを完結してしまおう
としてしまうこと。

スキル練習において、
学習すべきことをトレーニングの中で
行おうとしてしまい、時間も、負荷も
かけすぎてしまうということなのです。

今となっては、このようなことはなくなり、
アスリートの時間は有限ということを理解し、
限られた時間の中で、何が最も、効果的で、
効率的か?ということを考えるに至り、
練習でやるべきことと、
トレーニングでやるべきことを
区別できるようになったように思います。

そうすることで、選手にとっても、
トレーニングの目的が明確になり、
その上で、練習を行い、
そこでの課題を踏まえて、
トレーニングプログラムに活かす。
といった、良いサイクルと、選手との良い関係性
が築けているように思います。

あくまでもトレーニングは、
アスリートにおいては、パフォーマンスを
上げる一要素に過ぎず、それだけが
すべてを改善してくれるわけではないことを、
しっかりと受け止め、
自分が行うべき役割をしっかりと全うすることが、
アスリートにとっての”ベスト”なのだ
と、今では考えながら、
トレーニング指導しています。


最後まで、
読んでいただき、ありがとうございます。

こんな考えの僕に興味を持った方は、ぜひ、
下記、アカウントをフォローしてください。

twiiter: https://twitter.com/kotaro120682
instagram: https://www.instagram.com/kotaro120682


よろしければ、サポートお願いいたします! あなたのサポートで、勇気づけられます!!