青い珊瑚礁4

④幸せな家族
星矢のプロポーズから約2年が経った。
あいも変わらず幸せな結婚生活を送っている。
茜は春から大学生だ樹里はまだ前の仕事を続けている何も変わらない幸せな日々に3人とも満足している。
1つだけ変わったことと言えば…

「はぁもう2年か・・なんか早いような気もするな〜ね〜茜〜」
「もう大学始まったら店で働けないのか〜」

2人は同棲を始めていた鍵の開く音がする。「星矢帰って来たかな?」
茜玄関に向かい「お帰り〜」
「ただいまー」「お帰り!ご飯できてるよ!」
「先に食べてればいいのに」
「茜が3人で食べないと美味しくないって」
「ありがとう」

3人食卓を囲み
「いただきます!」
星矢が突然「今度の休みなんだけど?」
「なに?」首をかしげる茜
「久し振りに3人で何処か行かないか?」
樹里目を輝かせながら「いいじゃない!」
「茜のお祝いもかねてな?」
茜目を輝かせながら
「本当!私海外に行きたい!」
「海外はちょっとな〜」苦笑いする星矢
「その日はお店も休業にするから・・・二泊三日でどこか行かないか?」
「私はどこか温泉とか羽の伸ばせるところに行きたいな〜」
「はい!私遊園地に行きたい!行ってみたい!」
星矢ニコニコしながら
「でも遊園地は日帰りでもいけるぞ?」
「じゃあ遊園地と温泉がある所なんかどうかな?」
茜ニコニコしながら「それいい!名案!!」
「そうだなそしたら車で行けるところが良いな〜」
「星矢車なんて持ってないでしょ?」
「馬鹿今はレンタカーがあるじゃないか」
「そうじゃん!東京いると車なんて使わないから忘れてた」
「その気持ちは分かるけど移動するならその方が遠くに行けるしな!」
ニコニコ楽しそうに話す星矢がまるで子供のようで樹里はふと出会った頃を思い出した。
「何笑ってんだよ樹里・・・」「別に!」
「今パパの事かっこいいって思ったでしょ!」
「茜!ちょっと!恥ずかしいから!」
穏やかな空気のまま時が経ち旅行当日を迎えた

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