マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)2023年大会の出場者
久しぶりの執筆となりました。今回は、マラソングランドチャンピオンシップ(以下MGC)の男女出場選手を載せるとともに2020年10月以降の記録と、各選手のセカンドベストから、MGCの注目になりそうな選手を羅列していきます。
(始めに)全項目において
下記の表は、左側から、選手名、記録に該当する大会の開催年月、大会名、総合順位、記録の順番に明記しています。
その1 日本勢2位以内
主要の選考会において日本勢トップの成績を残した選手を☆、日本勢2位に入った選手を◎で表記。男子の防府読売または女子の大阪で日本勢トップに入った選手を○で表記。選考会以外で、海外の大会に出場した選手を(海外)と表記。
(男子→北海道、福岡国際、別府大分、大阪、東京)
(女子→北海道、大阪国際、東京、名古屋ウィメンズ)
その2 2時間08分/2時間26分以内
国内および海外の大会で、男子は2時間08分、女子は2時間26分を切った選手に○マークを付加。
その3 海外勢含む8位以内
海外招待を含む国内選考会、海外でのレースにおいて8位以内に入った選手に○マークを付加。
その4 強調
その1~3全てを満たした選手は背景緑、男子2時間08分以内または女子2時間26分以内の選手は背景青で強調しています。
男子出場選手
まずは男子の出場選手から見ていきます。
記録順
男子の出場者は全部で61人(10月7日現在)。前回2019年大会の31人から倍増近くまで増えました。下記は2020年10月から2023年8月末までのベスト記録順に明記しています。その下に各選手の2ndベストをまとめています。
2ndベスト
個人的注目選手・男子
鈴木健吾(富士通)
外国人相手にも引けを取らない走力、自らでレースを動かす積極性、ゲームチェンジャーさが売り。2022年3月の東京マラソン以来、体調不良や細かい怪我等でレースからは遠ざかっている。一発勝負で復活なるか。
大迫傑(Nike)
日本長距離界のリビングレジェンド。東京五輪後に一度引退したものの2022年11月にフルマラソン復帰。米国に渡りナイキオレゴンプロジェクトで日々鍛錬を積む。オリンピック連続出場なら谷口浩美以来28年ぶり。
山下一貴(三菱重工)
今最も勢いのある若手と言っても過言ではない。今年の東京マラソンで終盤まで優勝争いを演じ、ブダペスト世界選手権でもメダルに手が届く位置まで迫った。そこから2ヶ月足らずでMGC本戦に臨む。
細谷恭平(黒崎播磨)
ここ数年で台頭した黒崎播磨のエース。2021年の福岡国際で日本勢トップとなり、MGC行き一番乗りを決めた。本戦もゼッケン1を背負う。直近では去年10月のChicagoで6位入賞を果たすなどタイム以上に粘れる選手である。
大塚祥平(九電工)
日本代表歴は無いものの、大阪で2時間06分台を記録するなど、出場した試合は安定して好結果を残す。前回のMGCで僅か数秒届かず代表に届かなかった。リベンジを果たせるか。
川内優輝(あいおいニッセイ興和損保)
元・市民ランナーの星。度重なる故障を何度でも乗り越えてきた「川内メソッド」の先駆者。今年7月に行われたゴールドコーストマラソンのレース中に故障するも今月のタリンマラソンで復帰。悲願の五輪出場を狙う。
女子出場選手
続いては女子の出場選手です。
記録順
女子の出場者は全部で25人(10月7日現在)。前回の12人から倍増以上に増えました。こちらも2020年10月から2023年8月末までのベスト記録順に明記しています。その下には各選手の2ndベストをまとめています。
2ndベスト
個人的注目選手・女子
一山麻緒(資生堂)
出場者の中では持ちタイムTOP(2:20:29/2020年名古屋ウィメンズ)。同じくMGCに出場する鈴木健吾(富士通)と結婚。今年は所属実業団をワコール→資生堂に移し、新しい一山麻緒を一発勝負で見せられるか注目。
鈴木亜由子(日本郵政グループ)
ポテンシャルの高さは高校時代から変わらず。マラソン2走目となった2019年MGCで東京五輪出場を決めた。ここ1年で2時間22分、2時間21分とマラソンでも高水準の記録を残す。8年前から世界の舞台を経験している。
加世田梨花(ダイハツ)
去年9月のBerlinで2:21:55の大幅自己ベストを叩き出し7位入賞を果たした大器。全日本大学女子駅伝では名城大学の一員として4年連続優勝に貢献。先日の世界選手権にも出場し20位。僅か2ヶ月足らずで本戦に臨む。
前田穂南(天満屋)
前回2019年のMGCでは独走で優勝を果たした。体調不良等で試合に出れなかったが、今年3月の名古屋ウィメンズで日本勢2位に入りMGCの切符を掴む。鈴木、一山、前田いずれも連続出場なら土佐礼子以来20年ぶり。
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