世界陸上男子マラソンの注目選手も探してみた

まずは、前回記事に関して沢山のいいねを頂きまして。本当にありがとうございます!スポーツタグでも紹介されたようで正直なところ恥ずかしいですが、なんとか文章を成立させていこうと考えています

さて、今回は世界陸上男子マラソンの注目選手を探してみました。本命/対抗を置いて予想した女子とは異なり、男子は1カ国1人ずつを紹介していきます。本命予想は無しで。なお、エントリー選手全員が走る前提で執筆します

が、その前に。エチオピア代表がほぼガチ面子で固めてきました。

L.デシサ 16戦4勝3DNF 世界選手権2回出場(13年・15年)
13年Dubai優勝2:04:45(PB) 18年New York優勝2:05:59
19年Boston2位2:07:59
S.キタタ 11戦2勝
17年frankfurt優勝2:05:50 18年London2位2:04:49(PB・持ちタイム2番目)
18年New York2位2:06:01 19年London4位2:05:01
M.ゲレメウ 5戦1勝
18年Dubai優勝2:04:00 18年Chicago2位2:05:24
19年London2位2:02:55(PB・今大会持ちタイムTOP)
M.ワシフン 8戦0勝
18年Amsterdam2位2:04:37(PB) 19年London3位2:03:16

実力を出し切ればたとえ暑くても上位に来そうな4人だと思っています。
L.デシサは世界選手権含めペースメーカー無し大会の実績に長けていて(16戦中13戦)、去年New Yorkで自身5年ぶりの優勝。3回目の世界選手権
S.キタタは23歳にしてフルマラソン11戦を経験。ちなみに19歳でびわ湖毎日を走ってます(スタートから独走も終盤失速で16位)。3年と少しで飛躍的に成長し代表クラスにまで上がってきました。
S.キタタと共にM.ゲレメウ、M.ワシフンは今年のLondonにてE.キプチョゲに35キロ過ぎまで喰らい付きました。ゲレメウ、ワシフンはこの時競り合ったタイムが共に自己ベストとなっています。それぞれ27歳と25歳。若くて実力と勢いも兼ね備える4人が揃いました。

対抗できそうな選手を探してみました。

まずは前回ロンドン大会優勝のG.キルイ(ケニア/世界選手権1回出場)

直近5走
2017 Boston 優勝 2:09:37
2017 London/WC 優勝 2:08:27

2018 Boston 2位 2:18:23 ※川内優輝が優勝
2018 Chicago 6位 2:06:45
2019 Boston 5位 2:08:55

Bostonを優勝した勢いで世界選手権も制した2年前と違い、今年はそこまで?終盤の失速が気になるところ。ただ、女子のR.チェリモも銀メダルを獲得したので、同じく優勝経験者のG.キルイも連覇圏内でしょうか。

過去の世界選手権で優勝、しかも五輪も優勝を果たしたS.キプロティク(ウガンダ/五輪2回・世界選手権3回出場)はどうでしょうか。

過去の世界大会戦績
2011 大邱/WC 8位 2:12:57
2012 London/OP 優勝 2:08:01
2013 Moscow/WC 優勝 2:09:51

2015 Beijing/WC 6位 2:14:43
2016 Rio/OP 14位 2:13:32

日本の大会にも度々出場しているオリンピックチャンピオン。大崩れが無く、過去18戦中15戦で1桁順位を記録。まだ30歳なのも個人的には驚き。暑さの中で粘り久々のメダル獲得となるでしょうか。

アジア大会の激走が記憶に新しいE.エルアバシ(バーレーン)もエントリー

デビュー戦からの戦績
2017 大津 56位 2:22:59
2017 Lisbon 2位 2:10:57
2018 Jakarta/AC 2位 2:18:22
2018 Valencia 2位 2:04:43
2019 東京 DNF

酷暑のアジア大会(ジャカルタ/2018)で井上大仁と、その前(仁川/2014)では10000mで大迫傑と競り合うなど意外と?日本勢と関わりがありそうな選手でしょうか。今年は東京にも出場(40㎞過ぎに途中棄権)。ちなみにChicagoにもエントリーしており、どちらを走るかは分かっていません。

世界大会の走りを知っている?A.シンブ(タンザニア/五輪1回・世界選手権2回出場)も挙げてみます

世界大会の戦績
2015 Beijing/WC 12位 2:16:58
2016 Rio/OP 5位 2:11:15
2017 London/WC 3位 2:09:51

自己記録は2:08:27とそこまでではないものの、これは今年のびわ湖で記録。世界大会前のレースで必ず記録を更新し本戦で上位に入ってくる選手です(Gold Coast2:12:01→Beijing12位 びわ湖2:09:19→Rio5位 びわ湖2:08:27→Doha?)今回も?

他にもC.ホーキンス(イギリス/前回4位)、D.メウッチ(イタリア/前回5位)、S.モコカ(南アフリカ)辺りが上位に来るでしょうか。エチオピア勢の優位は動かない気がしますが、暑さと湿気の下では何が起こるか分かりません。

日本勢は川内優輝(世界選手権3回出場/前回9位)、二岡康平、山岸宏貴の3選手がエントリー。3選手とも入賞が現実的な目標になるでしょうか。そのポテンシャルは十分に持っていると言えます。
個人的には、6月末に川内優輝と釧路で合同合宿を行った二岡康平選手に注目しています。フルマラソンは4走(棄権1回)のみも、今年の別府大分で初サブテン、日本人トップ。先月はMGCで中村匠吾が優勝、ベルリンで村山謙太が2時間8分台を記録。3選手とも駒澤大学卒で、二岡康平にも相乗効果が生まれれば上位進出も夢ではなさそうです。


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