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BUCK-TICKについて振り返ってみた

今回は好きなバンドの事を書こうかと思います。

最近、22枚目のアルバムをリリースしたBUCK-TICKです。

生涯、永きの間で好きでいれるバンドってどのくらいいるのだろうか…。このバンドは小学5年生の時に人生で初めてハマったバンドでした。

私の30年以上もの続くバンギャル歴史の幕開けです。不思議な事に途中離脱したものの今も好き。

出会いは6つ上の姉の洗脳でした。学校から帰ると毎日のようにIN  HEAVENのPVやJUST ONE MORE  KISSのPV繰り返し再生、ミニアルバムのロマネスクのオートリバース。特にボーカル櫻井敦司が初めて髪を下ろしてTV出演した録画番組は飽きる程みたなぁ。

私が洗脳によりハマってからすぐギターの今井さんが事件を起こすんですよ…。そこからが華麗なるミーハーギャの始まりです。

事件後復活まで沈黙してしまったBUCK-TICKの情報が載っている雑誌が当時のヤンキーエロ雑誌ポップティーンくらいなもので、私はその雑誌で今井さんの裁判の様子を知ったり、復活を待ち望むファンのお便りなんかを読んだりして、胸を焦しながら情報を得ていました。そして無駄に早熟なエロ娘になった。

そうこうしてポップティーンを愛読してるとデビュー間もないイチ押しバンドだったり、JKの生々しい初体験やエッチな投稿なんかも読んで楽しい日々を過ごすのですが、雑誌で特集されるBUCK-TICKよりも派手めのバンドたちに心惹かれて行きました。(つまりは浮気)

エクスタシーやフリーウィルといったインディーズレーベルです。(こちらのバンドについてはまたの機会に書けたらいいな)

ひとまわりくらいのお兄さんたちのポップで胸キュンな楽曲にとにかくハマって、BUCK-TICKが沈黙した間にかなりのミーハーになってしまいました。

BUCK-TICKを神の様に崇拝していたから、他のバンドが身近に感じられたんだろうな。歌詞とか等身大で。

復活後のBUCK-TICKも変わらず異彩を放っていて、音楽的センスと歌詞の耽美さは唯一無二の存在でやはり別格だったと思うんです。もはや天上人!!

今思えばBUCK-TICKの自粛期間て半年程度のものでしたが、当時はめちゃくちゃ異様に長く感じられ、アルバムTABOOを聴きながら…今井さんがあんなだからANGELIC CONVERSATIONの世界観が常識を逸脱しているんや!!Tokyoの歌詞が狂ってる!!Tokyo怖い!!!ミスターJって何??とか、とにかく小学生には刺激的で毒が強かったのかもしれない。聴いているだけで未知の世界。みたいな。

インディーズ時代の曲でFOR  DANGEROUS  KIDSって曲があってそれがもう2020年現在の若者に警鐘を鳴らしているような。

今井寿は時代の寵児なのかなやっぱり。私は彼をバンド界の手塚治虫と思っていて、恐ろしいほど未来を予感させる感性を持ってる表現者って今井さんとXのhideさんくらいしか居ないと思うんです。

そんな今井さんの才能が引き続き大爆発で悪の華、狂った太陽以降…。

BUCK-TICKについていけなくなってしまいました。もう置いてけぼり…。

殺しの調べとか、今聞けばめちゃくちゃかっこいいんですが、おバカなバンギャの私にはレベルが高かった…。難しかった…。

そして他のバンドを聴きまくって追いかけ回すようになりました。

その後割と聴きやすいglamorousを聴いて再びBUCK-TICK現象が再燃して今日に至るわけですが…。

その、BUCK-TICKから離れた数年の間に私も少しは大人になって当時は理解できなった歌詞の意味なんかもなんとか理解できるようになるんですが、櫻井敦司の独特な耽美な歌詞の世界観は今回は割愛させて頂いで、今井寿作詞のラブソングの可愛さよ…。

こんなバンドで突拍子ない音や奇想天外なメロディを出して言葉を使うのに、今井さんの歌詞のラブソングはストレートでなんか可愛いんだよな。そして綺麗な情景が浮かぶ…。こんな風に愛される人ってなんだか羨ましいなぁ。ってほっこりした気持ちになる。

それはやっぱり一枚のアルバムで櫻井敦司のドロドロ系の(いい意味で)耽美な歌詞と妖艶な曲があるからこんなに今井作品が愛らしくかつシンプルに心に浸透していくのかもしれない。

そういえば、数年前に姉からのLINEで「BUCK-TICKでとっても良い曲を聴いたのだけど、なんて曲なのかわからない。知ってる?」的な連絡があって、おいおいおいおい膨大なリリース曲があるよ!!ってツッコミながらも取り急ぎ、私の1番好きな曲、FLAMEを聴いてもらったら「コレコレ!!」みたいな事があって離れたいても強い姉との血の繋がりと絆を感じました。

それからしばらくして念願叶って姉妹揃って並んでライブに観る事ができたのですが、彼氏ができてあっさりバンギャ卒業できて結婚後子だくさんで日々に追われるような姉にほんの少しだけガチもんのバンギャになったお礼と恩返しができた気がしました。

私は貴女のおかげでガチもんのバンギャになって楽しい日々を過ごしていますぞと。バンギャ以上に夢中になれる事がなかったんだな、私の人生。そう思うとそのきっかけを与えてくれたバンドが今も健在で精力的に活動しているという事は本当にありがたい事です。

「けっこう周りで解散したり、いろいろあるんだろうけど、よく解散できるなと思う。俺とは考え方が逆なのかなって。俺はずっと続ける事がかっこいいと思う。」って名言をケロっと言えちゃう今井寿は本当にバンド界の手塚治虫だと思う。浮気性だけど、BUCK-TICKはこれからも聴き続けていこうと思います。












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