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神様の定食屋 一皿目 チキン南蛮

この頃、小説を読むことにハマっている私。

この小説の独自の世界観を伝えられたらと思います。

” ”のついているところは、わたくしの心の声です。(笑)

※この先は、ネタバレが含まれています。ご注意ください。

”1皿目 チキン南蛮っていう見出しにも少し戸惑っています。

なぜかって。。それは、いきなり料理名が見出しとして使われているから。

その理由は、のちに発覚します!!”

 

最初はチキン南蛮を調理しているシーンから始まります。

そして、「この体は俺のものであり、おばあちゃんのものである。

という不思議な言葉から謎の世界への入り口になるのです。

そう、俺とおばあちゃんは体をシェアしながら料理をしているのです。

”私も初めて見たときにどういうこと??

という疑問と共にこの小説の世界観に入り込むことになります。”

その原因は、ある一つの兄弟げんかがきっかけとなっていました。

さて、自己紹介遅れました。

俺こと、高坂哲史(高坂哲史)と妹の志穂の二人である料理屋を営んでいます。

しかし哲史は、料理屋をする前は、SEだったため全然料理ができませんでした。

”なぜSEから料理人になったのかは後ほど。。”

そのことで妹の志穂とケンカになり、「千切りもできないダメダメ兄貴」と言われてお店を飛びだし夜風を浴びていたら境内にたどりついていました。

なぜ、哲史はSEから料理人にジョブチェンジしているのか?

というと、きっかけは5年ほど前に始めた定食屋の、てしおや です。

両親が営んでいたてしおやを妹と二人でやる理由になった出来事が起きたのが2か月前のあることが原因でした。

それは、久しぶりに休みを取って両親が旅行に出かけたのですが、

そのバスの運転手が居眠り運転をして交通事故に。。

帰らぬ人となってしまいました。

妹は、てしおやを継ぐことを決意します。

そして四十九日を済ませた夜に、大きな目に涙をいっぱい貯めて

「だから、助けてよ、お兄ちゃん‥‥」

と言いながらパーカーの袖を一生懸命握りしめてくる姿を見て、

「―わかったよ」といったのでした。

”まあ、妹が泣いてパーカーの袖を握りしめてきたら、兄としては

うん。と言っちゃいますよね!!”

そこで、職場での休職制度である「ワークライフバランス休暇」という勤続3年以上の社員なら、最大1年間休暇を取得できるというものを使って休暇を取得した。

”まあ、会社はこの制度を使う人がいるとは思っていなかったみたいですね!!”

しかし、マウスしか握ったことのない哲史に料理ができるわけもなく。。

落し蓋と言われたら、上空からふたを落としたり

玉ねぎを、みじん切り

と言われ一生懸命切り刻んでいたら「木っ端みじんにしろとはいっていない」と志穂からツッコミがはいる。

そんなこんなで一生懸命さが空回りすることに。

そして、チキン南蛮に添えるキャベツの千切りを切らしたと

志穂が騒いでいたので、適当にちぎったキャベツを添えると、

「ふざけてるの?」

と志穂から怒られる。。

哲史は、ないよりあったほうがいいという思いからキャベツをちぎって出したようだ。。

盛り付けや付け合わせの形なども両親が悩みぬいて決めてものだと、

志穂が言った。

しかし、次の哲史の一言で兄弟げんかへと発展することに。。。

「別にいいだろ」

「定食屋の肉や魚じゃなくて千切りなんかに誰が期待するんだよ。」

そして、定食屋を飛びだす志穂。。

哲史は、「ある日突然料理が得意になったりしないかな?」

「神様ーなんかうまい手はありませんかね?」といって賽銭箱の手前に下がった鈴を鳴らした。

プログラミングみたいに、後輩が困っていたら、操作権限を乗っ取ってやってやれる。

そういった付きっきりのほうが圧倒的に早く身につくのに。。。

料理でも付きっきりできないものなのか?

と哲史は口にします。

その言葉に、神様が返事をします。

―あい、承知した。

―そなたの願い聞き入れよう。

という神様の声が聞こえます。

「憑きっきりがいいと。」

”少し漢字がおかしいですね。。付きっきりではなく憑きっきり。”

―時には、体を乗っ取っても欲しいと。

”なんだかものすごい展開になってきましたね!!ワクワクします!!”

”でもこんなこと言われたら怖いですよね。。”

慌てて境内から立ち去ろうとする哲史ですが、すでに時遅し。

目の前に白い霧のようなものが立ち込めました。

その白い霧は、女性へと変化していきました。

そして、そのおばちゃんに体を貸すことに。。

”なんと面白い展開!!このあとが気になります!!”

そのおばちゃんの名前は、時江さん。

こうして、おばちゃんとフュージョンした哲史でした。

体を借りて料理の技術を身につけさせてもらう代わりに、

時江さんの望みを1つかなえるというのが条件のようです。

そうすることで時江さんは成仏できるとか。。

時江さんの逢いたい人とは、息子の敦志君だった。

その敦志君が好きなのがチキン南蛮。

”ここで1皿目 チキン南蛮という 見出しが料理名だった理由がわかりました。

神様によってフュージョンした人が作ってあげたい料理が見出しになるのです!!”

そして、時江さんは哲史を通じて敦志君に様々な思いを伝えます!!

この過程で、時江さんの手つきを見ながら哲史は包丁の使い方、

そして、チキン南蛮のキャベツが千切りである理由を知ることになります!!

一緒に食事を食べる機会がなかったため敦志君の隣でチキン南蛮を食べることに。

細く切ったキャベツは、シャキッとしていてみずみずしくとてもおいしい!!

そして、南蛮酢がキャベツに絡みとてもおいしい!

ここからは、時江さんの思いを敦志君に伝えていきます。

そして、チキン南蛮を食べ終えた敦志君は、「ごちそうさまでした」といいこの店を出ていくのでした。

そして、思いを伝え心残りがなくなり、成仏する時江さん。

そこから、キャベツの千切りを特訓する哲史。

志穂の言っていた、「盛り付けや付け合わせの形なども両親が悩みぬいて決めてものだ」という言葉を思い出した。

この言葉の意味を少しは理解できた哲史でした。




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