ひと匙日記 非現実の現実

 5月12日(金)

 電車内で男子高生三人組の会話が聞こえてきて、「ほー」ってなった話。

「なんか、振られてからの方が会話が増えた」『LINEの?』
「いや、現実の」

おそらく告白をして振られてしまったけれど、その後の方が、かえって会話が増えたと言う話なのだけど、「現実の」のところがすごく気になってしまった。
直接会って話をすることは現実でLINEでのやり取りは非現実の世界ということか。顔を見ないで会話をするというのは確かに、本当にその人であるという確証はないのに、なんの疑いもなくやり取りしていたなと思うと、現実と非現実という考えは間違いではないかも知れない。
たとえ振られても、そこから現実での会話が増えて「あれ?なんかいい感じかも」となって付き合うことになるということもあるはず。
がんばれ若き者たちよ!

ただ言い方を間違えただけなのか、それとも今時はそういう考え方なのか、それとも若者ことばの類なのか。
しばらく気になって聞き耳を立てていたけど、すぐにゲームの話になってしまい、ゲームに疎いわたしには、もはや日本語であるのかもわからなくなってしまった。