ひと匙日記 人生初ゲラ

7月30日

 生まれてはじめてゲラというものをもらった。「初稿」とか「再稿」とかのハンコが押されてる紙を見ただけで興奮した。
 そしてとうとう自分の書いた文章が冊子になった。販売する予定は今のところないのに嬉しすぎて増刷の申し込みをしてしまった。どうしよう。いや、まぁ、とにかく嬉しい。文章を書くのが楽しすぎて、最終稿を送る時に雛が巣立つのを見守る親鳥みたいな気持ちだった。嬉しいけど、もうこの原稿は直さないのか…という寂しさもあり。でも、いざ送ってしまったらなんだか晴れやかな気分になって、「さて、次は何書くかなー」とワクワクしていた。