意見の対立について

素人なりの所見である。整理もされていない。

人間は、他者の意見を理解するのに、大きな労力が必要だと思う。自分の意見と大きく異なる程、そうである。意見の受け入れには、意見の正当性、言い手と受け手の関係性、そして何より、受け手の能力と余裕が重要である。消化に時間がかかる場合もある。生徒に物事を伝える先生や、上司に意見する部下には、頭が下がる思いである。

 言い手も、常に労力とストレスに晒される。意見を言いつつ、実は常に反論されている状態である。受け手が意見を変えるまで、常に意見を否定されている状態である。多くの場合、この状態は長く持たないと思う。それは、どちらかが意見を受け入れるか、妥協点にたどり着くか、言い手が諦めるかの2択であると思う。諦めるのが、1番楽である。一番辛いのは、付かず離れず、辛抱強く、結論にたどり着こうとすることである。多くの人間は、無意識に労力と対価を比較して判断する。それが真っ当で普通の人間だと、思っている。

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