廃品回収という名の小話

ある日、バンドメンバーがいなくなった

そんな時に先輩が「バンドやるぞ。ガラクタのおまえを回収するわ。」とバンドに誘ってくれた。

それが廃品回収(バンド名っす)だった。

別にライブをするわけでもない。ただスタジオで楽器を鳴らして、飯を食うだけ。バンドをする感覚を鈍らせない為の粋な計らいだった。

できるだけ安いスタジオを探した。音を鳴らすだけで楽しかった。笑いの絶えない飯だった。

そして、一年ほどが経ち、メンバーそれぞれが新しい道を見つけだした頃、廃品回収は先輩の一言で終わりを告げた。

先輩「廃品回収してるつもりやったけど、俺が1番ガラクタやったわ。じゃあな。」

今、僕はその先輩、藤本友己さんとスペースドッグ!2ndというお店をしている。

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