典型的なINFP

占い・性格診断の類のものが昔から割と好きなタイプだったので、
MBTI診断が流行り始めたころもすぐに食いついて実施したところ見事にINFP

どの項目を見ても、
そう!そう!その通り!の連続でものすごく納得する結果だった。
ふわふわと浮いてた自分の適性や特徴が
決まった型にカチッとはまった気がして嬉しかった。

骨格診断とか顔タイプとか、
最近はすぐに型にはめた考えた方をされるけど私は案外それが楽で
あなたはここにいたら大丈夫だよと居場所をつくられている気がしてむしろ安心材料だった。

これはINFPだからとかなのかよく分からないが、私は自己表現が下手くそで
本来の自分だと思ってる姿と、
他人から見えてる姿にかなり乖離があることがある。あるというか多い。

一例として、
私は学生時代からカラオケが好きで
ヒトカラにも割と躊躇いなく行けるタイプである。
しかし、ヒトカラが好きなのではなく
ヒトカラの方が楽だからという理由で行ってるだけだったので
ヒトカラが好きです!という趣味紹介は少し違うかと思い、社会人になってから
趣味は?休日は何してるの?と聞かれるときは大体、カラオケですと端的に答えるようにしてた。

それが良くなかったようで、
カラオケが好き=騒ぐことが好き
という捉えられ方をしてしまい、
飲み会の後は、喜びな!と言わんばかりにカラオケに行く流れが確立されてしまった。
とてもありがたいし、楽しいのだけど
Apple Watchからくる
「90dbを超えています」という通知も
無視できないほどの回数の大きさで流れる音楽に、多くの人の声、暗闇だしお酒も飲んでるから何をしてもされても許されるだろうという秩序のない空間が繰り広げられるのは正直嫌だった。

私が好きなカラオケは、
採点機を入れて、音程バーを確実に狙い、
加点を多く稼ぎ、
過去の自分の点数を超えることだった。
そのため、あまりにも乖離のあるカラオケに
嫌よりも先に困ったが来てしまい
でもカラオケが好きという私の意見を尊重して連れてきてくれているのだから、そんなことを言ったらわがままと思われるだろうし、面倒くさいと思われるだろうし、最終的には嫌われてもはやどんな飲み会にも誘われなくなってしまうかもしれないと思い、言い出す機会を見失ってしまった。

上記のようなことが多々あり、
大体どの界隈にいても
最終的には「知らない自分」になっている。

そのうち何が本当の自分で、
何が自分らしいのかもよく分からなくなってきた。

先日、INFPの人は怒っても自分の中に溜めて他人に言わないので怒りを消化することができず
執着しがちという記事をどこかで見た。
そこには、自分の中に溜めるのは相手を傷つけないための優しさがゆえなので
解決のためにも相手に気持ちを吐き出せるようにしましょう!と締めくくられていたが
相手を傷つけないための一歩先を見据えて
INFPの人は自分の中に怒りを溜めるのではないかと個人的には思っている。

怒る→相手に怒りを伝える→嫌な奴と思われる→自分が傷つく

この「嫌な奴と思われる」という可能性が1mmでもあるなら最終的に傷つくのは自分だと思って、それなら最小限の傷で物事を終わらせたいから相手に怒りを伝えないのだ。

なので、やはりINFPは
自己肯定感は低いが自己愛は強いという一文に尽きると思う。

世の中には多くのMBTI診断に関する書籍が出ているが、それでも自分のことがよく分からない。
まだまだ嵐の中。

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