ある「無断転載取り締まりアカウント」の言動に物申したい
今回の記事はSNSで「無断転載を取り締まる」と銘打って無断転載をしているアカウントを注意するという、あるアカウントについて書いています。また今回の記事を読むにあたっては、皆様にご注意・ご理解いただきたいことがあります。
決して「無断転載」という行為を擁護する意図はない
あくまで当該アカウントの取り締まり方に疑問を呈する内容である
今回の内容はおそらく賛否が分かれる内容になると覚悟しています。非難のコメントを頂戴するかもしれませんし、どんな反応が返ってくるのか多少ビビっているのが本音です。
しかし、読む前にこれらの注意点に目を通すことなく「無断転載を容認するのか」「無断転載アカウントを擁護している」などのコメントをされますと、然るべき対応を取らせていただきますのでご了承ください。
当該アカウントの概要
Twitterを見られている方はご存知かもしれませんが、このアカウントは無断転載をしているアカウントを引用ポスト・いいねしたアカウントを取り締まっているようです。名前を伏せたうえで概要欄をお見せします。以降、当該アカウントは「彼」と呼ぶことにします。
「無断転載・パクツイアカウントを応援する」のではなく、皮肉を織り交ぜたうえで糾弾するのが「彼」の仕事です。個人的にこのやり方は少々人を小馬鹿にしているのではないか?と思っており、無断転載アカウントを引用した有名人のポストに対してこんな発言をされています。
「まだ面白い」というのは有名な無断転載アカウントの模様。この無断転載アカウントのポストを引用したのはXJAPANのYOSHIKIさん。YOSHIKIさんはこの「まだ面白い」というアカウントが無断転載アカウントだということを恐らくご存知ないでしょう。そんなことも考えずにYOSHIKIさんのことを巻き込んでいると考えると、ちょっと幼稚ではないかと思ってしまいます。
「まだ面白い」のように、他の方が撮影された写真や動画をまるで自分のものであるかのように投稿するアカウントは山のようにあります。例えば、ペット関係の投稿をされた飼い主さんがご自身のワンちゃん・ネコちゃんの写真や動画を無断転載アカウントに「横取り」されてお怒りになっておられるのは日常茶飯事です。
私自身も、このような無断転載アカウントの行為は絶対に許されてはいけないと思います。しかし、「彼」のように無断転載アカウントと知らない人を即悪者扱いするというのはあまり適切ではないと思います。
ちなみに先日、ライターの仕事をしている知人も「彼」から指摘を受けました。Twitter上で無断転載をしているアカウントとは知らずに取材を申し込み、取材申し込みのリプライを「彼」がリポストしたのだそうです。
知人は即座に取材申し込みのリプライを削除したため事なきを得ましたが、知人のアカウントが「無断転載を容認しているライターだ!」とあらぬ噂が広まる恐れもありました。私も知人と似たような活動をしているので他人事とは思えず、無性に腹が立ちました。
このように無断転載アカウントだと知らない方が「彼」の指摘を受けることで濡れ衣を着せられ、罪のないアカウントがいわゆる「冤罪」の被害を被るリスクもあるのです。
中の人の正体(※憶測)
ここで、「彼」の正体について考えてみることにしましょう。なお、完全なる筆者の憶測であり、もちろん「彼」とは面識が一切ありません。どうか真に受けないようお願いします。
まず最初に想像できるのは、「彼」も無断転載の被害を受けた当事者であるのではないかということ。無断転載に恨みを持っていなければここまでのことはできないかと思います。無断転載されたことによって「彼」ご自身の大切な作品が奪われてしまったのだとすれば、同情の余地があります。
しかし、「彼」に接触を試みたアカウントがことごとくブロックされてしまったという情報もあります。「接触」というのは、ポストの内容等に関する質問などで「彼」に対する批判などは特に含まれていないそうです。
にもかかわらず、門前払いにしようとするのは何かを恐れているということが考えられます。厳しい言い方をすると、自分にとって都合の悪い情報はすべて遮断して自分に同調する者の意見のみを取り入れようとしているのではないでしょうか。
「無断転載アカウントと、それを擁護するようなアカウントは即罰する」という正義感は素晴らしい限りです。その一方で、自分に都合の悪い意見を遮断するのは「独裁者」と大して変わらないようでいい気はしません。
お前のそれは「歪んだ正義感」でしかない
なにがどうなって無断転載のアカウントに遠回しに糾弾することになったのかはよくわかりませんが、非難するならもう少し直接的な表現を使った方がより強い抑止力になるのではないかというのが正直な感想です。これだと「ダル絡み」にしか見えません。
批判の仕方にはいろんなものがありますが、彼のような批判の仕方をする人は初めてです。無断転載アカウントを拡散したポストを取り上げて「素晴らしいポストを発見! これからも無断転載アカウントの応援をお願いします!」というのは人を小馬鹿にしているように思います。また、内容を知らずに無断転載ポストを拡散してしまった人までも即座に悪者扱いするのはどうしてもいただけません。
また、罪のない人に濡れ衣を着せようとしている点も見ていて気分が悪いです。無断転載アカウントの投稿を拡散しながら「罪がない」というのもおかしな話かもしれませんが、無断転載アカウントのポストを拡散しようとした人の大半は無断転載アカウントだということを知らないでしょう。
無知ゆえに無断転載アカウントの投稿を拡散してしまった人も一刀両断するのは更なる敵を作りかねないことであり、孤立を深めてしまいます。「彼」は元々社会から孤立している人間でもあるような気もしますが、これ以上油を注ぐのはやめておきます。
しかし、彼のやっていることは間違いではないのです。私自身も無断転載アカウントを見分ける際に「彼」のポストを参考にしているところもありますし、声高に批判するわけにもいかないのがとてももどかしいのです。
「彼」自身はヒーローであるかのように善意でやっているかもしれませんが、ターゲットにされた人からすると不快で仕方がないと思います。周りから見ている人も快く思う人はほんの一握りではないでしょうか。
私が不快に思うのは「彼」の歪んだ正義感なのです。この歪んだ正義感から、無知で無断転載アカウントを拡散したアカウントまでも悪者扱いすることに腹が立ちます。
「彼」には届かないし、聞く耳も持たないだろうけど…
今回の記事は「釈迦に説法」のような内容ではないかと思います。まず「彼」がこの記事に目を通す可能性は極めて低いですし、見たとしても私のことを問答無用でブロックするでしょう。
私自身、著作権や無断転載に対する認識がまだまだ浅いところがありますので、これらの知識に関しては「彼」のほうが上です。「彼」がこの記事に反論し、痛いところを突かれて私が論破される可能性も十分にあり得ます。もしそうなれば私の勉強不足を認めざるを得ません。
一方で、「他の人の作品を使うこと=フリー素材であろうがすべて無断転載!」という恐ろしい考え方をしているのではないかと勝手に思っています。こんな考え方をしないまっとうな人間であることを祈るばかりです。
残念ながら、今の「X」運営は悪質なアカウントを野放しにしている印象が否めませんし、「彼」がどれだけ頑張っても無断転載はなくならないと思います。
そんな中、「彼」に対しては「せいぜい頑張ってね」ぐらいしか言うことが見つかりません。「彼」の日頃の努力が実を結んで、無断転載アカウントが一つでも減れば多少は救われるのではないのでしょうか。
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