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心からのお願い

今朝、僕が洗面所で歯磨きをしていたところルームメイトが泣きながら911にコールしてくれと僕に頼んで来ました。

そのあまりの血相に何事か一瞬わからなかったのですが、同居しているお母さんが呼吸困難で意識がないとのこと…

僕もアメリカで救急車を呼ぶ経験なんてしたことがなかったですし、まさか自分が911にコールするなんて思ってもみませんでした。

とにかくすぐに電話して、僕もルームメイトの表情とお母さまの容態に相当焦っていましたが、センターの方が冷静に対応してくれて救急車は今はまだ空きがないからとにかく近くにいる消防車のレスキューの方が来てくださって迅速な対応。そして間もなく救急車や、その他医療関係の車が来てくれてお母さまは人工呼吸器をつけて担架に乗せられていきました。

しかし、息子さんは一緒に病院に行くことができずにただただ救急車を見送るしかありませんでした…僕も隣にいて、ただただお母さまの無事を祈って一緒に涙を流すことしかできませんでした。

ニューヨークの状況は本当に酷いと自分でもしっかりと認識していましたが、実際にこんなにも身近に体験して初めて本当の意味で危機感を抱きました。人間って本当に甘いものなんだなっていうのを身をもって知りました。今回のウイルスは弱い人を狙って襲いかかってきます。だから本当に恐ろしいです。


いま日本にそこまで危機感がないのはニューヨークの2週間前を知ってるので痛いほどわかりますし、政治家がすぐに動けないのも必ず事情があるはずで、それも仕方ないと思います。(早く動けと文句を言ったところでシステムでがんじがらめになっていて、それを改善している時間は今はないと思っています。)

なので、今は個人が、特に基礎疾患を持つ方や老齢の家族をお持ちの方は本当に本当に気をつけて欲しいです。少なくとも2週間は家にいた方が良いです。

結果として"そこまで心配する必要なかったじゃん、怖がって損した"と2ヶ月後に言えることが正解だと思ってます。

駆けつけてくださったニューヨークの救急隊員の方たちは本当にプロフェッショナルとして迅速に自分たちの危険も承知でルームメイトのお母さまを介抱しつつ、動揺している息子さんにもしっかりと深呼吸を促して優しくわかりやすく説明した上で質問や指示を出していました。本当に心から尊敬できる方たちでした。

そんな最前線の医療現場の方たちが命をかけて必死で闘ってくれている中、僕たちが一緒に闘うことができるとしたら、やはり今はできる限り家にいて感染拡大を防ぐことしかないです。

どうか、僕の不安が全て的はずれで"そんなに心配する必要なかったじゃん"と2ヶ月後に日本の皆さんが言ってる未来が訪れることを祈ってます。

Stay home , Stay safe, Stay healthy.

ニューヨークからは以上です。





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