職業訓練校木工工芸科という所(2)
私が学んでいる訓練校の木工工芸科では日本の伝統を尊んでいるため、作業は床に座って行う方式である。このやり方は座業と呼ばれている。もっとも始めの2週間は、ほとんど鉋(かんな)の刃研ぎに費やされた。この間、私の手の皮膚はハンドクリームを駆使してなおボロボロになり、とりわけ右手の中指がひどかった。その後ようやく鉋刃が収まる鉋台の平面を出す訓練が始まるのだが、ここからが座業になる。
材木をまっ平に削るための基準となる鉋台はかなりの精度で整えられる必要がある。ちなみに鉋台の平面を出す