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職業訓練校木工工芸科という所

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私が職業訓練校、木工工芸科に在籍していた当時発行していたメールマガジンの文章です。ただし、ずいぶん前から訓練校とは呼ばずに高等技術専門校と呼ぶようになっているようです。 書いてあ… もっと読む
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職業訓練校木工工芸科という所(8)

この数ヶ月をかけて角材を組み、枠を作る練習をしてきた。最近は板を組み合わせて升の形にする…

木ノ花堂
2年前

職業訓練校木工工芸科という所(7)

ノミまで扱うようになれば私たちは、勝手墨、加工墨の付け方も本格的に覚えていかなければなら…

木ノ花堂
2年前

職業訓練校木工工芸科という所(6)

六月に入ると、私たちはノミの訓練を始めた。ノコギリが使えれば、ホゾ組みの凸部を作ることが…

木ノ花堂
2年前

職業訓練校木工工芸科という所(5)

私たちが訓練で使うことになるノコギリはレザーソー、パネルソーと呼ばれる胴付きノコ、そして…

木ノ花堂
2年前

職業訓練校木工工芸科という所(4)

五月後半からはノコギリを扱う訓練が開始された。 予定ではひとまず鉋、ノコギリ、ノミの三つ…

木ノ花堂
3年前

職業訓練校木工工芸科という所(3)

五月前半の実技訓練の内容は、先月に引き続いて鉋(かんな)である。およそ先月の大半の時間を…

木ノ花堂
3年前
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職業訓練校木工工芸科という所(2)

私が学んでいる訓練校の木工工芸科では日本の伝統を尊んでいるため、作業は床に座って行う方式である。このやり方は座業と呼ばれている。もっとも始めの2週間は、ほとんど鉋(かんな)の刃研ぎに費やされた。この間、私の手の皮膚はハンドクリームを駆使してなおボロボロになり、とりわけ右手の中指がひどかった。その後ようやく鉋刃が収まる鉋台の平面を出す訓練が始まるのだが、ここからが座業になる。 材木をまっ平に削るための基準となる鉋台はかなりの精度で整えられる必要がある。ちなみに鉋台の平面を出す

職業訓練校木工工芸科という所(1)

以下の文章は、私が職業訓練校木工工芸科に在籍していた当時発行していたメールマガジンの文章…

木ノ花堂
3年前