『ロボットに仕事が奪われる』

「ロボットに仕事が奪われる」なんて話を聞くわけです。
少し腑に落ちない。何故か分からない。
『奪われる』だそうだ。『代わってくれる』とか『やってくれる』じゃなくて。物事を『便利』にするためのもので、人間は苦しんでいる。

『便利』にするためのものが仕事を『奪う』この時点でおかしい気もするが、もう少し先へ。
『便利』『楽』『自由』などを貪欲に求め、その結果、仕事を奪われた。なら、働かなければ良い。仕事の種類はこれからどんどん減るそうだ。働かなければ良い。
だって仕事を取って代わるのはロボットだから、その分の駄賃は人に行くべきである。確かに維持費はあるかもしれない。でも交通量を払う必要も無い。
結局ロボットによって今までの人の給料すらも、どこかに行くわけです。それは会社の利益なのかもしれない。


ここまで言っても人は言うでしょう。「でも、周りは働いてるもの。」「働かないと、お金が入ってこないから。」確かにそうです。
後者に関しては、前述の『自由』のための労働ですから、分からないでもない。
といっても全ての学生に『プログラミング』を義務として教えるのはどうなのだろうと感じる。
必要不必要はさておき、要らなくなった文系やその他の人たちを義務教育中に溶かし型に嵌め仕立て上げてるように思えてしまうわけです。
『(特定の)私たちのための社会に対して必要な人材』では無い私たちに、『選べる職業』は少ないです。
だから、有利な方へ行きましょう。と
得意を伸ばす機会すら減らし、
苦手を克服することを強いるわけです。
それは人による人の抑圧のようなものです。
それは元来の人間としての長短を損なうことに繋がります。

さてここまで言いましたが、私の意見に非があることを感じてはいます。
それは、働かなければ良い、という点です。
それはAIやロボットなどの開発者、生産者は働き、それらの技能に不向きの人たちは開発されたものを使用し『便利や自由』を得る。
つまり開発者や生産者は一種の隷属関係の元、自由を提供しなければならない点です。
これを解決するにはどうすればいいか?

簡単です。ロボットが仕事を奪わなければいい。
それは『便利』でも『楽』でもないでしょう。ただ皮肉にもロボットの開発者、生産者の自由を得るには、そのほかの人々に制限をかける必要があるのです。
それは嫌?
なら、別の方法を考えましょう。
例えば、新たな職業を生み出すことです。
しかしこれには多くの条件や問題があります。
そのうちの一つは、プログラミングなどに関係の無い仕事であること。
つまり改変されていないその人本来の長所を、好きなことを、そのまま活かせる仕事であることです。
なかなか難しいかもですね。創作活動とかになるのでしょうか。

ここまで色々と書いてきましたが自分自身でも腑に落ちる理由を探しているわけです。否定やら現代社会に異を唱えたいだけでは無いのです。ただ、ただこの不可解な事象、もしくは不可解に見えているこの事象に解を持ちたいのです。

あなたの人生が、したくもない仕事に従事させられざるを得ないとすれば、それはあなたの自由、ないしは幸せを奪う行為ではないでしょうか。
あなたの好きなことや得意なことを活かした仕事、それがロボットに置き換わる。
それは、社会から不必要と呼ばれることに等しいと私は思ってしまいます。

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