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人間関係において大切なこと

人間は「人の間」と書きますが、私はこんなふうに解釈しています。
天と地の間を結んで立つのが人。
人は生まれてくるときも一人、死ぬときも一人です。
けれど、生まれるときにも、死ぬときにも、人の助けが必要です。
自分で産湯に浸かった人もいなければ、
みずから身を清めて棺桶に入った人もいないのです。
このことは生まれて死ぬまで一人では生きられないことを教えています。
かといって、べったりくっついてしまっては
身動きが取りにくくなります。
適当な間を取ってこそ、支え合うことが可能になります。
このように考えていくと、人間関係において
いかに「間」が大切かということがわかってくるのです。

    『武士の娘の思考法』(海竜社)

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