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影に想う

足下に落ちる影にふと目が行くと
安堵と共に不思議な想いがする。
影は、私が確かに存在していることを
教えてくれる。
ではもしこの影が見えなくなったら?
そんなことを想像すると
さすがにゾッとしてしまう。
自分では何もわからずに
ある日突然、影がないことに気づいて
では私はもう存在しないなかと
そんなことを思わされたら…
影に語りかけるなんて
馬鹿げているかもしれないけれど
そんな日が来ないように
一緒にいてよね、などと
無言のうちに頼んでしまう。
思えばこの影こそが
私のことを常に見つめていた
何ひとつ嘘をつくことのない
地上のパートナーなのかもしれない。

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