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【イベント感想】ヨエコさんには色々なことがあったけれど、「歌」は彼女のためにずっとそばにいるのだろう:「ニューヨエコショー プロローグ編」(2024.04.13@吉祥寺:スターパインズ・カフェ)

運営しているブログからの転載です。
|いちファンによるヨエコさん応援ブログ: https://blog.goo.ne.jp/yoekofan


「ニューヨエコショー プロローグ編」
2024年4月13日(土)@吉祥寺:スターパインズ・カフェ
https://yoeko.jp/

運よく参加できましたので、当日の内容や感想を、メモが取れた限りで記憶しておきます。
※記憶や認識などが違う場合は教えていただけると幸いです。


(▲開演前・終演後に一時撮影OKの時間がありました。)

●オープニング

最初にヨエコさんからご説明が。今朝、急に声の調子が万全でなくなってしまったとのこと。トークの話し声は問題ないけれど、ライブで裏声を出すのが難しい。全力ではなくなってしまったけれど、できる限りのライブをするとのお話。

という説明がありつつ、15年ぶりのイベント、ヨエコさんの「みんな、会いたかったよー!」の叫びに会場から拍手。今後もまた会えるように、ボイトレやレッスンを続けていくというお話。


●トーク「ヨエコ講師のボイトレ講座」

ヨエコさんが先生、客席みんなが生徒としてボイトレを。大事なのは「恥ずかしがらずに全力でやること」。

最初に、声帯と体の説明。アコースティックギターに例えると、弦(声帯)だけでなくて、ボディがあって音が出る。のどと全身を使うのが大事。

観客が持参したペットボトルの水と、会場で配布されたストローを使う。息を吐く腹式呼吸と息を吸う胸式呼吸の説明のあと、ストローに息を吹き込んで、水をぶくぶくする。ヨエコさんは息の勢いが強かったのか、ペットボトルの水が多かったのか、ちょっと水があふれる。「水が多すぎるとこういう惨事になります」。

声帯が動くことを実感したら、「普通に出すにはちょっとつらい『ラ』の音を楽に出すには」を目標に声を出す。
試しに声を出して、のどの重さを実感してから、のどを軽くして声が出るようにしていく。
のどは形を記憶できないので、毎日トレーニングしてこの状態を作っていく。

・水をぶくぶくして発声する。
・高低差のある声を出す。
・ヨエコさんのピアノにあわせて、水をぶくぶくしてメロディにあわせて声を出す。

のどが整ってきたところで、「ラ」の音をぶくぶくで出す。
最後に「ラ」の音で歌う。

実際に経験すると、たしかに最初と最後で自分の声の出方も違うし、客席全体の声量も違っていた。
声を使うプロ(歌手、役者、などなど)がボイトレをするのはこういうことかと思いました。

この「水ぶくぶくトレーニング」は、夜中にやっても大声にならないし、カラオケで歌う前にやると声の出方が変わるとのこと。
歌わないで、しゃべる仕事の人にも効果があるし声帯は年齢とともに衰えるので、声の筋トレをするのはよいとのこと。


●ライブ

今のヨエコさんは、ピアノ弾き語りではなく、スタンディングでハンドマイクで歌う。

1.友達のうた
2.今日も雨
3.卵とじ
4.昼の月
5.夜な夜な夜な
6.楯
(アンコール)
7.ドーパミン

『ニューヨエコ』収録曲はすべて歌ってもらえて、これはすごいことだと思う。ヨエコさんがもう一度歌うために積み重ねて来てくれたものが感じられて、シンプルに「感動」とか「うれしい」では言い表せない思いが込み上げてきた。
私はどの曲も好きで、中でも今回披露された中では「今日も雨」が特に好きで。聴いたら、涙が止まらなくなった。2008年7月、最後のライブを聴いた時に、もうヨエコさんに会えることはないと思っていた。それを悲しいとかつらいという思いも飲み込んでいた。15年って、それだけの時間だと思う。
でも、ヨエコさんの歌を聴いて、「ああ、私はずっとヨエコさんが好きなんだ」っていう、自分で自分に蓋をしていた思いがもう一度あふれてきた気がします。


MCでも様々なお話が。

元々は、2023年11月に、スターパインズカフェでアルバム発売記念ライブを予定していた。でも、コロナの後遺症で声帯委縮になってしまった。茨の道を乗り越えたのにまた、という思いもあったというけれど、それでもリハビリをして、ファン、友人、スタッフのエールを励みに歌えるようになった。
これからも、色々なイベントやライブを予定しているとのこと。

以前は、正面を向いてピアノを弾きながら歌っていたけれど、ニューヨエコは客席に横を向いて歌うスタイル。これは、病気の影響で、記憶力の低下という症状があり、原稿や歌詞を見ながら話したり歌う必要があるため。また、薬の副作用で手がこわばる症状があり、ピアノは人前で聴かせることができる演奏はできないとのこと。
その中で、「歌えるだけでも」という言葉があった。それを聴いて、ヨエコさんには色々なことがあったけれど、「歌」は彼女のためにずっとそばにいるのかなと思った。

そして、バンドメンバーの演奏が素晴らしいのでということで、そのままバンド紹介。

歌う時の立ち方の話で、「ほとんどお尻を向けているお客さんもいて」というお話もされていたけれど、間奏では正面を向いてクラップをしてくれたり、客席にワイパーアクションを促してくれたり、「夜な夜な夜な」ではスキャットをしてくれたり、ライブの魅せ方は、今のヨエコさんができるすべてのことをしてくれたと思う。

衣裳のお話。持っている服の半分はデニムとのこと。マイクも、ピンクのヘッドにデニムの持ち手を付けたオリジナル。世界にひとつとのこと。

ヨエコさん、インスタグラムを始める。まだこれから、教えてもらいながら続けていくとのこと。
https://www.instagram.com/newyoeko.0920/

次回は、2024年7月9日(火)、高円寺:座・高円寺2で、ファンミーティングとして開催するとのこと。

アンコールでは、家族以上に大切だった方への思いをお話されていた。そのお話を経ての「ドーパミン」は、ヨエコさんの魂を感じる歌唱だった。

ライブの後、「お越しいただいたお礼に、新曲のデモを」というアナウンスとともに曲が。明るい曲調で、元気がわくような曲。歌詞には「音楽で今日から人間をやり直そう」というフレーズもあった。きっと、引退後にお仕事をされていた時のつらい経験と病気(くわしくは公式サイトのインタビューにて)と、そこから救われた音楽についての曲なのかな。
https://yoeko.jp/interview.html

今回はライブ会場とは別に、スタジオに物販会場が設けられていて、そこでもデモ曲が聴けて、歌詞も展示されていた。


なんというか、奇跡って、こういうことなのかなと思えるような一日だった。今でも、誰かに「それ、夢だよ」と言われたら、「そうですよね」と答えるくらいの出来事だった。
でも、これは現実だし、ずっと続いていくんだなあと思う。それがうれしい。

(▲物販会場にメッセージボードがあったので、思いを書きました)

|ヨエコ: https://yoeko.jp/

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