私刑(リンチ)を企てた集団強姦未遂事件

場所    大阪府大阪市北区
標的    女性(30代)
日付    2020年9月6日
攻撃側人数 3人
犯人    男A・男B・男C
刑事訴訟  男A・男Bに懲役2年6カ月
      男Cに懲役2年2カ月

・事件
加害者A,B,Cは2020年9月6日、Bの経営する居酒屋で、
Aの知人女性に睡眠薬入りの酒を飲ませ、
女性に性的暴行を加えようとした。
女性は他の男性の通報により保護され、
加害者3人は準強制性交未遂罪で現行犯逮捕され、9月25日に起訴される。

・犯行の経緯
Aはネット掲示板に金銭トラブルとなっていた女性の顔写真を載せ、
「懲らしめたい」と投稿。
B,Cが依頼に応じ、Aが「良い店がある」と女性を誘導、
Bが睡眠薬入りのハイボールを女性に提供し、意識を失わせた。

・判決
2021年3月24日、大阪地裁でA,Bに懲役2年6カ月、
Cに懲役2年2カ月の実刑判決。
地裁は「単独犯に比べ犯行の重大性は大きい」と判断。

∽ 総評 ∽
典型的な私刑(リンチ)行為の為に反抗を企てた3人。
明らかに「社会的に辱める為に」集団強姦を企てた犯行であり、
未遂とは言え他の強姦案件以上に陰湿で悪質と言える。
地裁は単独犯に比べ重大性が大きいと述べたが、
その手段もネットで女性の個人情報を晒した上、
女性が最も傷付く手段を考案させた点は極めて卑劣である。
事件は未然に防がれた事から、大事件にはなっていないものの、
この事件は女性を標的にしたヘイトクライム(フェミサイド)に
準ずると思われ、記憶に残す為に掲載した。

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