マジック振り返り2009-2022


「生放送コミュニティ」/2009



2009年ごろ、元々別ゲームを一緒に遊んでいた友人に誘われてタカラトミーが製作した10版バージョンの体験ゲームからマジックをはじめました。
(当時既に古いルールも多々ありましたが基本を学ぶ点で助かりました。)
生放送配信のコミュニティなどにも多少参加してしばらく遊んでいました。当時の生放送配信者たちは村栄 龍司さんを筆頭に、今も関係がある友人が多いです。

「グランプリ横浜10」/2010



マジック自体を教えてくれた友人に誘われて初めて参加したマジックのオフ・イベントです。サイドイベントのドラフトに参加しました。
保護スリーブというものも良く分からず裸でデッキを組んでいたのですが、初めての対戦相手の方に「カードの上下がバラバラだよ」と優しく指摘されて、「え…なんで相手が上下分かるの…表、透けてるの…?」と挙動不審になりましたが、初めてカードの裏面に上下があることを知り、本当にめちゃくちゃ驚きました。
だってトランプの裏面には上下ないじゃん。(いわゆる紙のカードゲーム自体初めてのプレイでした。)

「晴れる屋(旧店舗)」/2010~



その後、ひとりで初めてカードショップに通いはじめたのが当時開店したばかりの「晴れる屋」でした。初訪問時、全く勝手も分からずに店内をうろうろしていたら当時店主の斎藤友晴(現トモハッピー)さんからドラフトに誘われて遊ばせてもらって、色々と教えてもらったのを今も覚えています。(店内に自分を入れて丁度8人とか、そういう規模感でした。)
思った以上の初心者だったと思うのですが、本当に丁寧に対応してくれました。
その感覚から「カードショップ(というか晴れる屋)で遊ぶの楽しい」という印象を強く抱き、まめに通うようになりました。

初心者にも丁寧に接してくれたベテランさんたちも来店していて、特に当時復帰していた山口竜太郎(HNボトムデッカー)さんにMTGの"いろは"を教わった感覚が強くあります。

「友人関係」/2011


マジックのイベントを通して知り合ったプレイヤーたちと、イベント以外やマジック以外でも遊ぶ機会が多くありました。特にボードゲームが好きな友達がいて、頻繁に遊ばせてもらったことでボードゲームもゲームカフェに通うくらいの趣味となりました。

そして斎藤友晴がグランプリフィレンツェ10にて遅延行為の失格となり、1年半の出場停止処分を受けたことで比較的大きい影響が僕にもありました。当時斎藤友晴とは既に友達というくらいの関係性だったのですが、この期間にMTG「以外」で遊ぶ機会が著しく増えました。(今回MTGの振り返りなので詳しいところは省略します。)

本人のいつかのインタビューでも答えていたと思うのですが、ユーチューバー名にもつながる「ハッピー」という口癖はこのとき、自身を発奮するために多用していました。目覚めたらハッピーって本当に言ってましたし部屋の壁にも書いてありました。

本当にMTGと全く関係ない遊びが中心だったのですが、そこで初めて交流するMTGプレイヤーもいました。森 勝洋(モリカツ)さんともこのタイミングで知り合いました。モリカツはこの年末に「勝てる屋」というカードショップを開くのですが、開店前日に値札張りなどの手伝いをしました。以降、時々ですが「勝てる屋」でも遊ぶようになり、モリカツにもプレイングを見てもらいました。

「日本選手権11」/同2011



MTGのイベントの話としては、この年、大阪で開催された日本選手権に半分冷やかしで初めて遠征することにしました。
当時のスタンダードは《復讐蔦》や《悪斬の天使》、《原始のタイタン》、《精神を刻む者、ジェイス》などの高額強力レアがそろい踏みしていて、「大人の遊びだなあ」と思いながら意を決して復讐蔦デッキを構築・購入していた記憶があります。

遠征がてら、神戸がマジックを教えてくれた友達の地元なので、少し足をのばして神戸の蒼猫亭というカードショップにお邪魔したら、村栄 龍司さんがいました。このタイミングまで顔を知らなかった(当時は顔出し配信ではありませんでした)ので全く気づきませんでした。ここから数えてももう10年来の友人という表現になるんですね。

蒼猫亭をはじめとした関西のプレイヤーたちとも仲良くなり、以降、月1くらいでMTGを遊びに関西に行くのを1~2年くらい続けました。関西の人に「関西のプレイヤーだと思ってた」と言われるくらいには遊んでました。

「国内GP/PTQ」/2012,2013



日本選手権10からいわゆる本流の競技イベントに参加することの楽しさを感じ、国内のGPやPTQに関しては出来るだけ参加していた時期です。
とは言うものの当時は関東と関西での開催が圧倒的に多く、定期的に通う関西を遠征先と感じておらず「日頃の遊び」の延長での参加でした。
特に自分自身は目ぼしい戦績を挙げられていませんが、「初心者から競技プレイヤーへステップアップ」を実感した時期であり、村栄さんのグランプリ・名古屋12でのトップ8入賞などを含めた近しい友人たちが輝いた時期でした。

「記事の執筆」/2014~



活動の転機となったのは明確にこの年にBIG MAGICのウェブサイト「BIG WEB」にてマジックの記事を書かせてもらうようになったところからです。
スタンダードを中心とした新セット発売直後の新環境で4ターンキルを目指すビートダウンデッキを組む、ということをコンセプトにした「Damage4Wins!」を書くことになりました。

元々《復讐蔦》デッキからはじまり、『ゴブリン』デッキなどの速攻デッキを主に使っており、ツイッターなどでも4ターンキルできそうな新アーキなどについてツイートしているところを見られて、記事の形にしないかと声をかけられてはじまったものです。

元々「これから始める」初心者の方にルールを教えることが(マジックに限らずボードゲームなどでも)好きで、また教えること自体も多少なりとも得意な自覚もあり、記事という形でそれがコンテンツになるのは嬉しいことでもありました。

これらの情報コンテツは特に「競技志向」に限定したものではなく、「Damage4Wins!」でもスタンダードなどの他に、「全くの初心者の友人に教えるプレイヤー向け」に最新セットのアンコモン構築などを紹介する回などもありました。
「2人ドラフトのすすめ」は「ブースター・ブリッツ」以外の2人ドラフトを紹介しています。

「BIG MAGIC OPEN Vol.2」/2014



記事を連載しはじめたこともあり、BIG MAGIC主催イベント「BIG MAGIC OPEN」の第2回大会でカバレージ(観戦記事)のライターをやってみないかと声をかけられ、挑戦することにしました。
MTGカバレージの第一人者である川崎大輔さんをはじめとした錚々たるライター陣の仕事の様子を勉強しながらの参加となりました。

自分が担当したなかで、この大会は、レガシー部門の準々決勝での津村健志(コガモ)さんと 市川ユウキ(HN瀬畑)さんの試合が最も記憶に残っています。

カバレージは真横について両者のハンドを見ながら記録を進めるので、いわゆる「神の目線」にも近い状況なのですが、2人はそうしてみている僕以上に明らかに多くの情報をとらえていて、非常に高い次元でのプロ同士の闘いをみることが出来ました。
思考が追いつけない箇所も多く、ライターとしてもプレイヤーとしても実力不足を感じて「精進したい」という気持ちと、カバレージそのものの「楽しさ」をめいっぱい感じた試合でした。

ここからしばらくカバレージ執筆が楽しくなり、BIG MAGIC OPENにはライタースタッフとして参加する回がつづきます。

また個人的ななものとして、ここまで自分にマジックを教えてくれた主なプレイヤーたちの記事を依頼を受けて書きたいという長期目標をこのときの打ち上げで立てました。具体的には村栄龍司、山口竜太郎、斎藤友晴、森勝洋の4人です。

(これは後に2人達成できました。)


「グランプリ・シンガポール2015」/2015



ウェブでの記事やカバレージを書きながら競技イベントへの参加もつづけていた2015年、はじめての海外遠征をします。グランプリ・シンガポール2015への参加です。

フォーマットは「モダン」。まだ《詐欺師の総督》+《欠片の双子》の「ツイン」コンボが使えて、なおかつモダンホライズンのような特殊セットがない時代のモダンです。

もっていったデッキは当時Tier1の1つであった「ロボッツ(親和)」です。「ツイン」コンボに次ぐ二番手といった形でした。
速攻性と見た目以上の継戦性がとにかく気に入りました。デッキリストは調整を続けていたのですが直前で凄く気にいったリストがプロツアー予備予選で優勝しており、使うことに決めました。

https://twitter.com/FDC_MTG/status/612552804142452736?s=20&t=IUP6AqWdKIBTWN7OlRaU2g

一番特徴的な点はそれまで4枚必須とされていた《信号の邪魔者》が採用されていない点であり、喚声による「面」の強さよりも《刻まれた勇者》と《エーテリウムの達人》の「点」の強さに軸を置いた形です。

https://deck.hareruyamtg.com/deck/409589

実際のリストでは、赤単などのスピーディなマッチアップを重くみて《鋼の監視者》《四肢切断》などの枚数を調整して《アーティファクトの魂込め》《急送》などを採用しています。

細かい採択の理由から始まる参加録は当時記事にもさせていただきました。

結果的には12勝3敗で19位入賞。当初の「2日目に行きたい」という目標からは望外の結果となりました。

この大会を経て、同じく「ロボッツ」を選んで優勝した人見 将亮(HNみっくす)さんと仲良くなり、オンライン・コミュニティに参加するようになったのも大切な収穫でした。

また、アジア圏の大会としては今回から賞金の電送システム「eWallet」が導入されたのでした。それまで小切手などで対応していた賞金がウェブ登録制度となり賞金獲得者全員が登録する必要のあるタイミングでした。

そして登録の方法などはまだ公式サイトなどにも挙がっていないタイミングだったので、四苦八苦して登録をすすめました。
また登録をすすめるなかで「記事にした方が良いな」と感じたのでスクリーンショットを撮りながらの作業となりました。

記事はその後グランプリ等が開催されるたび何度か紹介していただき、おそらく自分が書いた記事のなかで一番反響のあった記事となりました。「読んだよ」以上に「助かったよ」という声を直接沢山いただき、嬉しかったです。交友関係も広がりました。

入賞の順位以上に得たものが多かった大会と年でした。

カバレージライター/2016~

翌年もプレイヤーとしては台北や東京などのグランプリに参加しましたが練習の時間も限定的で結果も内容も振るいませんでした。

この年から明確にカバレージライターとしての活動が中心となるようになります。BIG MAGIC、晴れる屋、公式(WotC)それぞれからお仕事をいただく機会を得て、多くのことを経験できました。お声がけいただいたみなさんに感謝しています。

特に「グランプリ・静岡2017秋」は初めて本戦決勝戦のカバレージをとった自分にとって思い入れの強い大会です。

「チーム・リミテッド」という通常の個人構築戦とは全く異なるフォーマットのため、カバレージもとり方が大きく違ったのですが、それが非常に楽しくできました。今でも一番好きなカバレージの対象フォーマットは「チーム・リミテッド」と伝えています。

大会後、トッププロチームのTeam Cygamesの記事でも文章(優勝者の発言)が引用されていて、伝えられて良かったですね。

「プレイヤーズ・ツアー名古屋2020」/~2020

2017~2020の間はカバレージライター業が中心であり、今度は「マジックしてるところ見たことない」と言われることもありました。
観戦記事以外にもたくさんの記事を書かせていただく機会に恵まれました。

・佐藤レイ(さとれい)さんのBIG MAGICプロ加入インタビュー。
「さとれいサロン」発表前のインタビューで、本当に良い試みを考えられてるなと感心しました。
(1プレイヤーとして、のちにサロン加入していました。)

・原根健太(HN J-SPEED)さんの振り返りインタビュー。
日本の最近のプロシーンにおいて大きい影響を与えた”ジェイスピ"が、自身と自身の影響を受けている後続についての想いを話してくれました。

・ドラキチ記事。
このnoteでも個人で記事を書いています。特に「ドラキチ合宿」についての記事はそれまで少なかった個人による有料記事の形であり、リアルタイムで情報を求める読者に対してスピーディに更新するというのをコンセプトにしていました。(最速で合宿の翌日に公開していました。)
特に『基本セット2020』回は直後にリミテッドのグランプリを控えていて、競技プレイヤーからの注目も非常に高かった回でした。

※今は会主催でもあるMOパンダがnoteの公式サポートを受けて記事を書いてくれています。最近の開催場所はRTA in Japanと同じ会場です。すごいね。

with コロナ/2020~2022



ここからコロナの時代です。グランプリその他もろもろカバレージがあるような規模のオフイベントがすべて中止となります。
加えて、職種、ポジションともにコロナにかかったら職場がストップするという立場のため、イベント参加への自己規制も強くしていましたので、「そもそも家と職場以外に全く出かけなくなる」シーズンでした。

マジックについてはプレイヤーとしても「アリーナ」で最低限の新セットの把握くらいはできている…くらいが続きました。というか現状続いています。新設のフォーマットである「ヒストリック」「パイオニア」「アルケミー」などがどのカードプールなのかを把握できてないくらいです。

そのなかでリアルイベントも大分息を吹き返してきました。
「BIG MAGIC OPEN (Vol.12)」が明日明後日、久しぶりの開催です。

ライターとしての参加はありませんので、一読者としてカバレージの更新を楽しみにしています。

MTG振り返り、こんなところです。デッキリスト埋め込み機能使ってみようと思いましたが結果的に1つだけでした。

最後に最近遊んでいるゲームのタイトル置いておくので、やってる人は声かけてください。
「VALORANT」(アンレ)
「ドラゴンボールドッカン」(Rank649)
「ミニ四駆 超速グランプリ」(Rank52)
「雀魂」(雀豪2)


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