「エルドレインの王権」モチーフの話の最終回

エルドレインの王権でテーマになった「おとぎ話」がどのくらい落とし込まれているかについて2回くらいに分けて記事書きましたけど、1枚ずつ話掘り下げると無限に終わらないことが判明しました。

発売から1年経つ前に最終回書いちゃいましょう。

現時点で僕個人が(公式や他の人の考察も含めて)読んだり見たりした「エルドレインの王権」カードについて、全カードを「おとぎ話」「円卓の騎士」「他」の3つに分類しました。(忘れてたので土地だけちょっと省略しました。書いてない基本でない土地は「円卓の騎士」に属します。)

「おとぎ話」は表の右となりにモチーフとなった作品名も書いてます。童話、童謡、民話、逸話、小説、映画など全部込みです。タイトルの横に(他)と書いてあるのは明らかに複数の作品の共通イメージで表現されてるものに対してつけてます。

※表は画像なので気になってもグーグル検索しにくいと思うので、末尾に以下の記事と同じ内容のエクセルを添付しておきます。

「円卓の騎士」は主軸となる「アーサー王伝説」に限らず「聖杯」にまつわる物語や表現のものも含んでいます。多分Fateファンの人の方が詳しいくらいなので細かくはさわりません。

「他」は「エルドレイン特有の表現」として描かれているものと「明らかに元ネタがあるけど分からん」というものが含まれてます。



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白-おとぎ話
現実の童話、童謡、逸話などをモチーフにしたエルドレインを象徴するカード。
王女、王子、導母、めでたしめでたし、口づけは特定の物語ではなく全般に共通するイメージのカードとして設定されている。

白-円卓の騎士
「アーサー王物語」をテーマにしたメインストーリーをふまえたカード。 「エルドレイン」次元のうち、白の宮廷「アーデンベイル」に属する貴族、騎士、装備が属する。
他次元に漏れず白は高潔さを示す色。

白-他
エルドレインに元々いる生き物などを描いたカード。
アルコンは通例的に執政官と訳されるが「天の使い」的な役割を持つ生き物。
グリフィンは有翼のライオンのような生き物。調教が可能で軍用グリフィンもいるが基本的には地域の生き物。
一部族としてのフェアリーは冒険者を支えたりいたずらをしたりする。

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青-おとぎ話
元々「ふしぎなこうか」を担う色でもあるため、白に比べても枚数が多い。
童話としての「おとぎ話」以外の物語をモチーフにするものもエルドレインには多数登場する。

青-円卓の騎士
エルドレインの「騎士」にまつわるカードは白赤黒に集中している。
青の宮廷「ヴァントレス」に属するカードが多いが、地域としての「メア湖に生息する生き物」は他色にもいる。
青は他次元同様、知性を示す。

青-他
「小人の靴屋」のようにひっそりとなにかをするのはフェアリーの性質だ。
他にもエルドレインの湖には人のような魚のような生き物「マーフォーク」が存在する。
中には「まじない」によって人間になったものもいる。


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黒-おとぎ話
いわゆる「復讐劇」や「敵(ヴィラン)」、怪談からのオマージュが多い。
黒-円卓の騎士
黒の宮廷「ロークスワイン」の騎士や魔道士、呪いなどがカードとして表現されている。
特有の種族の幻想的な生き物は殆どいない様子だが、カラスは良く出てくる。
黒-他
他色とくらべて「よく分からない」という理由でここに分類したカードが多い。
記憶盗みは明確に元ネタありそうなんだけど。なんだろう。

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赤-おとぎ話
おとぎ話において「赤」をイメージさせるシーンは少ない様子だ。
どちらかというとカードの効果の結果、この色に割り振られているカードが多い。
日和見ドラゴンに関しては、元々のお話にはドラゴンは出てこないため特にディズニー版と記した。
ローアンは自身は赤ずきんをモチーフに、エピソードとしては円卓の騎士に組み込まれる。
赤-円卓の騎士
赤の宮廷「エンバレス」は勇気を示す。
実力主義の大闘技場がありドワーフやゴブリンたちも騎士として活躍する。
赤-他
ゴブリンやドワーフたちはエンバレスのある「燃焦苑」地域土着の生き物という感じでもない。
クズリは地域の生き物のようにもみえる。

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緑-おとぎ話
「森」や「木」を彷彿させるようなエピソードを多く含んでいる。
カラスの仕返しもそうだけどシンデレラからの採用エピソードが日本で普及してるものでは省略されていることが多い。
緑-円卓の騎士
緑の宮殿「ギャレンブリグ」は前時代、巨人によって建造されている。
超人的な肉体崇拝主義で、人獣ともにマッチョイズムの塊。
自然を象徴する部分も強く、騎士勢力としてのカードは少ない。
緑-他
森の中にエルフの生活圏があり、数少ない大型や希少種があたりをうろつく。古典的なD&D的世界観。

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多色-おとぎ話
こちらもエピソードというよりは能力の都合で2色以上割りふられているカードたちです。
チュレイン(クー・フーリン)やコルヴォルド(ファフニール、コンフォヴァル)は聖杯にまつわる話にも登場しますがこちらとしました。
多色-円卓の騎士
円卓の騎士(アーサー王物語)は「聖杯」を求める物語です。
湖は物語において非常にシンボリックな場所で、度々登場します。
多色-他
黒同様、良く分からないという理由のカードが多いです。放浪馬はいろいろ候補ありましたが。
今更なんですが「円卓の騎士」は詳しくないので、他色にも円卓の騎士エピソードのカードが他に混じっているかと思います。

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無色-おとぎ話
純粋に媒介的に用いる道具自体は色的な要素が少なく、無色とされた。
魔法的な生き物もいる。「生命を与えられた道具」のうち幼い・小さいものが色(個性)がないという理由でここに収まる。
無色-円卓の騎士
場所や道具など。エルドレインはまじない道具としてアーティファクトには色がついているため、少ない。
無色-他
「おとぎ話的でないがなにかに造られた生き物」2種がここに収まる形となった。


以上になります。今回紹介した「おとぎ話」のうちいくつかはnoteの過去の記事や「マナバーン2020」でより詳しく紹介しています。

※「他」に分類したカードでモチーフ分かるものがある人、「おとぎ話」でより適切なモチーフが分かる人、教えてください。


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