ドラキチ合宿『テーロス還魂記』~名古屋を目指す新鋭たち~
もう明日から「マジックフェスト・名古屋2020#1」が開場なんですか...?本当に...?
というわけで『テーロス還魂記』発売日の1月24日から1月26日の3日間に渡って開催された「ドラキチ合宿」のまとめ記事です。
新セット発売ごとに開催される「ドラキチ合宿」は純粋に新セットのドラフトを楽しもうというリミテッド・ファンの会ですが、直近でリミテッド・フォーマットによる大きい大会が予定されている場合は少し性質が変わってきます。
今回は招待制大会の「プレイヤーズツアー・名古屋2020」がそれに当たります。「『テーロス還魂記』ドラフト」と「パイオニア」のダブル・フォーマットで開催されるため、その「大会練習」としてドラキチ合宿に参加するプレイヤーが多くいました。(※同日開催の「グランプリ・名古屋2020#1」は「パイオニア」のみでの開催です。)
実際「ドラキチ合宿」へ初めての参加となるプレイヤーも多く、同時に3卓成立する盛況ぶりで進行しました。3日間での記録卓数は27卓です。
今回は
「デッキカラーごとの戦績」
「3勝デッキリスト(写真)から読み取る情報」
「コモン・アンコモン点数表(パワーポイント)」
の3つをお届けします。無料公開部分では「デッキカラーごとの戦績」をお届けしますので、ぜひご一読ください。
それでは早速、記録を振り返ってみていきましょう。
デッキカラーごとの戦績
1つめの表(以降、表①)は「デッキカラー」ごとの戦績です。
「メイン」の項目がデッキのメインカラー、「3~0」がマッチ勝利数、「計」が合計の数です。(表は「計」の大きい順です。)
今回はタッチカラーについては一旦省略して、メインカラーでの集計としています。(データ自体は存在しますので、追記するかもしれません。)
「計」のところから注目してみていきましょう。
表②は表①の「計」を大きい順に円グラフにし、%表記に直したものです。
「緑赤」が最多、「白青」「緑黒」「白黒」が続きます。この4組で合計47%とほぼ全体の半分です。白、黒、緑がそれぞれ2組で使われていますし、次点は「白緑」なので白、緑が人気色のようです。
2組組み合わせは10パターンあるので、「白緑」「青黒」の使用率「10%」は少ない方ではないですが、「青赤」の「4%」は著しく低い数字です。
また「信心」のメカニズムから単色デッキも一部使われています。特に「白単」は一定の人気があるようです。
今度は表①の「3~0」の項目を確かめてみましょう。
表③(3勝順)は表①の「3」「2」「1」「0」の4項目をパーセント表示にし、横棒で100%表示したものです。青=「3」(3勝)の大きい順にしています。
「緑」「白」の単色2つが1勝未満の成績がなく大きく他を離していますが、特に「緑」に関しては母数も少ないので参考程度となります。
2色デッキは「赤黒」「白青」が若干良い成績、「白赤」「緑黒」「青緑」が中段の成績で、「白緑」「緑赤」そして「白黒」が一段落ちています。さらに「青赤」(と「赤」)は3勝数0回を記録しており、厳しい様子が目に見えます。
こちらは表③(0勝順)です。黄色=「0勝」の大きい順です。
3勝率では中段に位置していた「緑黒」が抜きんでて0勝率が高いです。
「白緑」「白黒」と続きます。ここからはしばらく団子ですが、「白青」と「緑赤」の「0勝率の低さ」は他より安定性が高いことの証左になりそうです。特に「緑赤」は実数の上でも最多使用者に対し、2色内では最少の0勝数なので、非常に安定した色という見方も出来ます。
単色組はいずれも0勝を記録していません。単色ならではの安定性という部分で、全敗の憂き目から免れている様子です。
続いて「3~0」を合わせて、より分かりやすく比較していきましょう。
表④は表③の「3」と「2」(勝ち越し成績)を青、「1」と「0」(負け越し)を赤にしてまとめたものです。青の多い順です。
表③と同じように「緑」「白」が最上位ですが、「白単」に関しては「6分の6で勝ち越し」なのでイレギュラーと呼ぶには数が多いでしょう。
3勝数が多かった「赤黒」が引き続き3番手に位置していますが、それより下は大きく変化があります。「3勝」はなかったものの「2勝率」が大きい「青赤」がつづき、同様の傾向をみせる「白緑」が僅差で、ここまでが勝ち越し率50%をこえています。
「青黒」「緑黒」「赤」は丁度勝ち越し負け越しなく50:50に落ち着いています。
「緑赤」「白青」「白黒」が若干50%を切っています。特に「3勝率」では上位だった「白青」は他と比較すると2勝率の伸びが低く、下位グループに位置しています。
その「白青」以上に「2勝率」が悪かったのが「白赤」と「青緑」です。どちらも他よりかなり悪く、「3回に2回は負け越している」成績です。
※グラフまとめ
「3勝率の高さ」「0勝率の低さ」「勝ち越し率の高さ」という3つの要素で各デッキを比較しましたが、いずれの項目でも安定して成績が良かったのは「白単」と「赤黒」です。
逆にいずれの項目でも成績を伸ばせなかったのは「青緑」「白黒」のあたりが顕著といえるでしょうか。
3勝デッキリスト
ここからは実際に、「3勝デッキリスト(写真)」を確認しながら「どのようなアプローチで成功したのか」を見ていきましょう。(これまで2つの記事で分けていた内容ですが、今回は時間の都合もあり1つに取りまとめました。)
まずは好成績だった「赤黒」から。写真記録と合わせて一言ずつコメントもあるので、掲載できるものに関しては付け加えています。
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