安眠の兆し 朝には大切な彫像が燃えている 夜の光に照らされてピンク色に輝く雲の背筋を撫でていた 布団の上を転がるベルト 立ち上がるとシャンプーの匂い 閉まってるみたいだけど 扉が少し開いてるような気がする そう思う日もあれば 思わない日もある 「この電車は本当に揺れます。」 すぐに体温を失い、傘は閉まり、旗はただの布きれになった廃校の校庭は今は公園になっており、木々に花が散り萼も残り、木々や薄白い建物もすべて遠くにある は神だ あの日の迷子のように 緑の芝生の上で人々を眺めていたと思った 小石を投げる 子供たちはどの小石がその小石なのか探して走り回る 廃校の木に長い間触っていた 私はその端まで行った 広い芝生広場 鼻歌を歌ったテニスコート 地球のように皮を剥いたゆで卵 あるものから捨てて行こう 虚無を抱く帆のような手紙がある 手紙を書けば手紙は届く 寝ることでしか癒せない体 葉桜の落ち葉の風 そこにいるだけでいいことのひとつ 手に形があって 心でその推移を見守っている 冷蔵庫に背を向けると 白い光が射す 幻想的な四次宇宙の中で もうそんなこと言ってる場合じゃないけど 心配だからお兄さんの為にしがみついている 何か魔法か何かが掛かっているの?