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どんな味でもカレーはカレー(2021.09.16)

今日も今日とてオタク達と散歩した。そして月見バーガーを食べに行った。今期2回目の月見バーガーである。

新作の月見バーガーを食べた。濃厚とろ〜り♡♡という名前だったのでエロ同人の効果音か?と思いながら注文した。結果美味しかったけど、やっぱり私はスタンダードなシンプル月見が好きだ。月見バーガー特有のあのピンクのうまうまソースと、新作バーガー下のバンズに塗ってある黄色のとろ〜り謎ペーストが相殺してる気がした。美味しかったけど、2回目は別にいいかな〜。月見バーガー大好きだから買える期間のうちにいっぱい食べたいなと思う。

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マックではオタク3人で「ちいさいものをちょっといじめる時に沸いてくるえもいえぬ感情について」「本当に意味のないムダな行動とは何か」「うんこ味のカレー、カレー味のうんこ、改めてちゃんと考えようぜ」の主に3つの議題が話し合われた。

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一つ目の議題は、専門用語で「キュートアグレッション」と呼ぶことを最近知った。

以前Twitterで、たまごっちにでてくる「まめっち」というキャラをテープで地面に貼り付けてやんわり拘束するイラストがバズっていたのだけれど、多分いいねを押した人の大半の感情はこれに近いのではないかと思う(私はそうだった)。いじめのようなうす汚いものではなく、弄りとも言えぬ、なんとも言えない絶妙なラインでツボを突いてくる感情。最近ちいかわに対して抱く感情もこれに近いものがあるかもしれない。

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二つ目は最近私が個人的に研究している内容でもあるけれど「本当に意味のない無の行為は何か」を話し合った。大半の人間は頭がいいので、目の前にある出来事に何か意味を見出そうとする。無意識的に「この目の前にある光景、物体は何かしらの意味があって存在しているのではないか」と、自分の疑問を晴らすためか半ば強制的に意味合いを考え、自らを納得させようとする。一方で、目の前の光景や物体に本当になんの意味もない場合、その一連の行為はとても滑稽なものに思えてくるのだ。

例えば、美術館という仰々しい空間にこれまた仰々しく設置された展示台があり、その上に切った爪が置かれているとする。スポットなんかもそれっぽく当ててあれば尚更良い。そこに人がやってきて、展示台に置かれた爪を「鑑賞」する。これはどうしてここにあるのか、もしかして生命の証を表現しているのか、はたまた何か政治への皮肉か世の中へのメッセージか……と、鑑賞者は目の前に置かれた爪を眺めて深く考える。そのままうーんと悩んで展示室を後にする。

昨夜2時、怠け者の警備員が深夜の点検中に爪を切っていた。そして切った爪をゴミ箱に捨てるのを忘れ、展示台の上に置きっぱなしにしていた(最悪だ)。翌日、学芸員その爪を発見。気まぐれな現代アーティストにより展示期間中に制作された作品だと勘違いし、すぐさま照明を設置した。(冒頭に戻る)

こうなると、切られた爪は意味がありそうで全くのただのゴミなのである。それなのに学芸員と鑑賞者は作品だと勘違いして、作品に対し「何か意味があるのでは」と深く考えるのである。
この一連の行為は全てフィクションであり得ないことだ。でも、全部滑稽だな〜と思う。一方で、そうさせてしまう可能性がある芸術おもしれ〜とも思う。

とりあえず私は意味のない行為として、小説の「ぬ」を全てマーカーペンでひくということをしています。まじでムダだからやらない方がいい。

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3つ目の議題、全国民一度は議論したことあると思う。
私は断固「うんこ味のカレー」派です。だってうんこ味でも、素材はカレーだもん。「カレー味のうんこ」はうんこカテゴリーだけど、「うんこ味のカレー」はカレーカテゴリー、つまり食材である。グリーンカレー、バターチキンカレー、ひよこ豆カレー、うんこ味カレー、という並びで見るとたくさんあるカレーの中のひとつの味かもしれない可能性も出てくるし、なんなら無印のレトルトカレーシリーズにありそうだし、「これはめちゃくちゃエスニック料理」と思って食べたら意外とイケるかもしれない(エスニック料理がうんこ味だと言っているわけではないので、そこは勘違いしないでください。私はエスニック料理大好きです)。若しくは「うんこ味」というのが本当にうんこの味なのではなく、「うんこ級に不味い」という意味ならまた話は変わってくる一方、「カレー味のうんこ」はうんこそのものに変わりないのだ。改めて言うが、私は断固「うんこ味のカレー」派。

残り2人はどちらも分かれていた。「うんこ味のカレー」派の意見は「食べたことがないので、うんこ味というものに賭けてみたい」。「カレー味のうんこ」は「うんこ食べられるんじゃない?え?いけるんじゃない?」とのことだった。スカトロギリギリの話を飲食店でするな。

今日も今日とていろんな話ができたのでよかったです。こういう話ができる友人がいるのは、本当にありがたいことだと思う。

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