調味料のコストパフォーマンス

妻と結婚した当初、生活を共にしていく上でいろいろ話をしましたが、その中の一つで「調味料は良いものを買う」という提案をして、了解を得ました。とは言っても、どのスーパーでも普通に手に入るようなもののの中で、ということです。

例えば、しょうゆは丸大豆を使用したもの、みりんは「みりん風」ではないもの、料理酒は純米、塩は精製塩ではなく粗塩、といった具合です。作る料理や食材に合わせて調味料を複数使い分けられる技量はないので、普通よりはちょっといいものを買っているだけですが。

調味料を買う時に原材料を見ますか?例えばしょうゆだと、安いものはたいてい原材料に「脱脂加工大豆」などと書かれています。油を搾った後の大豆を使ってしょうゆを作っています。一度使った後の言わば残り物で作るわけですから、価格も抑えることができるというわけです。残り物で作っているから粗悪品ということでは決してないですが、やはり丸の大豆を使って作ったものは味が違います。そんな感じで、原材料や製法の違いに主眼を置いて買っています。

一番安い価格帯の調味料から比べると2倍くらいするものを買っていると思います。相対的に一番値の張るものを買っているのは油です。
私は揚げ物用の油に米油を使っています。香りがとても良く、2,3回くらいなら同じ油でも嫌な臭いはしません。癖も少なく味も良いのでドレッシングを作るのにも使っています。値段は一般的なサラダ油やキャノーラ油と比べると3倍くらいでしょうか。

調味料にお金をかけるとそれだけ食費は当然上がるわけですが、1回の料理にかかる費用を考えると、大半は野菜や肉などの食材費なわけで調味料が占める割合はそう多くはありません。
家でもおいしいものを食べたいと考えたときに、いい食材をと考えるとダイレクトに食費が跳ね上がりますが、調味料であればそこまで上がりません。また、いい食材でもおいしくない調味料を使って調理すると思ったほどではなくなってしまうこともあると思います。

2020年度の総務省家計調査ノデータを元にざっくり計算してみました。1世帯当たりの調味料購入額平均が年間33,000円くらいということなので、月にすると2750円です。
外食費を除いた1世帯当たりの1か月の食費が60,000円くらいというデータがありましたが、これにはお酒などの購入費も含まれているようです。ただ、これらをもとにすると食費のうち調味料が占める割合は高めに見積もっても1割程度ではないでしょうか。

なので、調味料費を2倍にしても食費に与える影響は多くて10%程度ということになります。一方、食材費は11%上がっただけで食費に約10%影響を与えます。

食費=食材費+調味料費と簡易的に計算していますし、データの条件も吟味していないので厳密な数字ではないですが、2倍の値段の調味料がそれほどコスト高ではないということは伝わるでしょうか。

良い調味料は体にも良いと聞きますし、日々の食事のコスパ上昇になっていると思ってます。

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