抽象度を一つ上げて考えると、課題解決もしやすいし会社もうまくいくよ、という話
こんにちは、今 啓亮(コン:konkeisuke)と申します。ベンチャー向けの採用代行「まるごと人事」を運営する株式会社ビーグローバルという会社を経営しています。社員53名全員がフルリモートワークで働いています。
認知科学に基づくコーチングを合計200万円以上かけて学んだこともあり、経営者向けのコーチングもお問い合わせベースで実施しています。
「抽象度」をうまく使いこなす!
という記事を書きます!
抽象度をきちんと理解して、普段の仕事やコミュニケーションに使うことができると色々とスムーズにいきます。特にコーチングをやってる方は、すでにこの抽象化スキルを身につけていると思います。
抽象度とは?
チワワ・柴犬・ブルドッグが並んでいたら「犬」だと言いますよね。これが抽象度を一つ上げた、ということです。例えば3匹の並び方が変わって、ブルドッグ・チワワ・柴犬の順番でも「犬」ですよね。つまり、個体が横に移動したり順番が変わっても変わらなく、グルーピングしているだけではなく、概念が「上」に移動しているわけです。
犬・猫・うさぎが並んでいたら、「ペット」だと思いますよね。これが抽象度を上げたということになります。同じようにライオン・象・トラ・カバがいたらペットではなく、例えば「野生動物」だとくくりますよね。
ペットと野生動物という2つはつまり何ですか?と聞かれたら、「動物」だと括りますよね。これがさらに抽象度が上がったということです。動物と人間なら、「生命」と抽象度が上がると思います。
抽象度が高いものを「アッパーバウンド」と言い、日本語では上位概念と呼びます。抽象度が低いものを「ロウワーバウンド」と言い、日本語では下位概念と呼びます。
ただ、チワワを見て「生命だね」と発言したら、だいぶ怪しい人になると思います(笑)これは抽象度が4レイヤーほど一気に上げているので、わけがわからない人に見られてしまいます。
↑コミュニケーションの中で効果を発揮しやすいのは、1レイヤー上か1レイヤー下です。これらをLUBとGLBと呼びます。
抽象度を使うと議論が良い形で着地する
会議でも「つまりこういうことですよね?」という形で1つ上の抽象度(LUB)の発言をするとまとまりやすいです。逆に「ブレークダウンするとこういう具体的な項目になりますよね」とひとつ下の抽象度(GLB)の発言をすると具体化しやすいです。
例えば阪神ファンと巨人ファンで揉めてる人がいた場合、どうやって着地すると良いかというと、LUBを取って「プロ野球の観戦って最高ですよね!」と抽象化することで同じ「野球ファン」として1つにまとまることができます。
よく会社の中で営業部と技術部が揉めていたりすると思うのですが、これらも「当社としては顧客に対してどうしていくのが良いんでしょうね!」という形で、「顧客から見た当社」に抽象度を上げれば1つにまとまります。
相手の「やりたいこと」も抽象度を1つ上げることで、包括して言語化してあげることができる
ケース① 例えばこんな人がいたら、何がやりたい人なのでしょうか。
と言われた時に【人が集まって盛り上がる】のような領域に興味がありそうだとわかります。これを「人と接するのが好き」とまとめるとズレています。人と接するだけなら、個別で接するのも入ってくるはずですが、上記のケースだと「人の集まり」に項目が多いことがわかるはずです。
ケース② こんな人がいたら何がやりたい人なのでしょうか
1つ抽象度を高くするなら、【ゼロからイチが生まれる瞬間】が好きという方向性がありそうだと見当がつきます。抽象度の上げ方には正解はなく、ふわっとした方向性や領域の範囲を掴むセンスも必要になります。
ケース③ この人の才能はなんでしょうか?
抽象度を1つあげようとすると【わかりやすく説明する】ことが才能に近いのだろうと想像がつきます。
逆に言えば、抽象度を上げられないものはないです。全部に抽象度があります。「MacBook」と「ペットボトルのお茶」と「マンション」という3つですら、【商品】などと抽象度をあげることで括ることができます。
経営者にとっては抽象度操作がすごく大事
会社のミッション、ビジョンなどを作るときも、自社のことを抽象度を上げていく作業ですよね。自社の事業が2つあるなら、その事業の抽象度を1つ上げて言葉にしていくことで「〇〇カンパニー」などと自社の位置づけを言葉にことができます。
3年後にはどんな事業をやっていて、どんな状態になっているだろう?と想像をしていった時に、それらの状態の抽象度を上げると「2025年には〇〇No.1のリーディングカンパニーとなる」みたいなビジョンになります。
また、各事業の目的や経営者自身の仕事をする目的を考えて、それらの抽象度を上げていくことで「〇〇のためにこの会社は存在する」というミッションができます。
事業が50個とかの超大手企業になると、もはや「利他主義」とか「総合商社」とか「次世代を代表する企業になる」など、各事業から見ると3レイヤーくらい上の抽象度の会社のミッション・ビジョンになるのは当然と言えます。
逆にミッションとビジョンを社員に浸透させるときには、実際の業務レベルまで抽象度を下げていくことで具体的なアクションになります。
まとめ
情報を整理するには、グルーピングするとかロジックを整理するなど、色々な方法があります。大きな組織やチームをマネジメントしていく人や、ミッション・ビジョンを作る経営者の方にとっては、これらの「抽象度」をうまく扱えるようになるといろんなことがスムーズに進みます。おすすめです!
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