結婚相談所オーネットに行った時の話ー2

そして今度はおまちかねの(?)僕を希望条件に入れている女性の数を照会する番だった。

ドキドキ・・・

こんな僕を受け入れてくれる人がそんなたくさんいるはずもないということはわかっている。

しかし頭のどこかで期待してしまっている自分がいるのを否定できない。

「じゃあ見ていきますね。」

女性アドバイザーはそう言うと、そっと検索のボタンをタップした。

結果・・・

382人

と表示された。

これが多いのか少ないのかはわからない。

しかし僕側が希望した条件では13000人。

それと比べてどれだけ頼りない数字だろうか。

どれだけ削られた数字なのか。

正直ショックで頭がぼんやりしていた。

しかし、女性アドバイザーはそんな僕に気づく様子もなく、こう話しかけてきた。

「〇〇さん(僕)はかっこいいし、背も高いし、全然大丈夫ですよ。これだけ〇〇さん(僕)に会いたいっていう人がいるんですから。」

うそつけ。

なにが全然大丈夫なのか。

大体僕側の出した条件からどれだけ差があると思っているのか。

この時点で僕はもう早く帰ることしか考えられなくなっていた。

しかし、ここから女性アドバイザーの熱烈な勧誘が始まる。

「ここであきらめてもいいんですか?」

「幸せになりたいんじゃないんですか?」

「逆にやらない理由は何ですか?」

「ここでやらなかったら一生やりませんよ」

などと怒涛の口撃で僕を追い詰めてくる。

それに対してきっぱりと断れない性格の僕は

「いや、今日は話を聞きに来ただけなんで今日すぐに入会するというのはちょっと・・・」みたいな感じでごにょごにょ言って逃れようとするが、全く帰してくれない。

気づいたら21時30分を大きく回っていた。

僕ももう眠いし、疲れてるし、意識も朦朧としてきた。

ここで幸いしたのは仕事終わりにここに来ていることだった。

ここの事務所が閉まる時間は22時。

つまりこのまま僕が契約すると言わない限りタイムアップで終了である。

そして21時50分ぐらいになるとようやく女性アドバイザーが席を立ち、上司を呼んできて、「背中を押してあげられず、申し訳ありませんでした。」という言葉と共に帰宅を許された。

くたくたになりながら帰宅した僕はもらった資料や紙などをまとめてごみ箱に捨てた。

僕の率直な感想としては

料金やシステムどうこうではなく、あのとにかく入会させられればOKという勧誘に嫌悪感を持った

ということに尽きる。

料金はお手ごろだし、まあシステムも特段普通のシステムなんだろうが、相手の写真を見るには〇万円、こっちの情報を一定期間過ぎた後掲示板に載せるには〇万円などと商業的すぎる印象を受けた。

まあ、ビジネス目的なんだから当たり前っちゃ当たり前なのだが、ちょっと露骨すぎるなと感じた。

しばらく結婚相談所というものは避けて活動しようかなと思った1日だった。

まあいい経験にはなったし、これを糧にしていこうと思う。

以上

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