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風吹く桂の木の下で

昨日も一段と暑い日だったが、そんな日こそ木々は輝かしいわけで、昼休みは外に出かけた。
真っ白なコンクリート製の階段ではなく、盛り土の上に立っている木の下へ腰を下ろした。
初夏の風を受けてゆらゆら葉っぱを動かしているのは、カツラの木だった。

スズメと鳩はエサをもらいに来て、ランニングをする人や、観光しにやってくる外国人の方もちらほら。
皆が各々の生活軸をもって過ごしていると、観察して思った。
人であるかどうかを問わず、それぞれの生活リズムが素晴らしいと思った。

休み時間は仕事と切り離されるべき時間と思われていることが多く、もちろん能動的に休むことは大切だが、どうにも、午後の仕事の進め方などを考えてしまう。
私の場合、主な仕事は創造力が必要なものが多く、だからこそリラックス中に閃くことが多いのかも知れない。

また、仕事中に生活のヒント…行きたい所を突然思い出したり、普段読む本からの着想が芽を出したり…が浮かんだりする。
以前までは、もはや侵入思考として生活中に仕事のアイデアが浮かんだり、また逆の場合もあったが、これはこれで良いと思うことにした。
仕事と生活といった2つの因子が相互に影響し合えることは「ライフワーク」として機能すると思う。


自分を許す機会を設け、今の自分に「OK」を積極的に出していこう。
動く気がない。でも今日も起きられただけでOK。
仕事でミスをした。でも人に危害を与えていないからOK。
やる事が多い。でも生きている自分にOK。

時として甘美な耳障りの良い言葉になるが、こうやって自分の避難場所を作っておくと、自分を守れる。

難まみれで、自分の心は自分で守る時代であることを、毎日感じる。

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