「付き合ってあげてもいいかな」第102話。

「付き合ってあげてもいいかな」第102話。

 みわと環ちゃんの関係がギクシャクしてから不安な展開の連続でしたが、今回は極めつけの爆弾を落としてきた感じですね(^_^;) 

まぁこれだからこの漫画がやめられないのだがw 心理描写が見事すぎて。

この所、我慢に我慢を重ねてきた2人だけどとうとう爆弾が爆発した感じで。だからこそ、良い方向に向かってほしいなと思った。

次が怖いしでも次が待ち遠しい。




※以下、ネタバレがあります。




 みわ&環の2人と、冴子&優梨愛の2人で遊園地にダブルデートに行く話の後半。

密かに見守ってた冴子&優梨愛の2人だが、この2人から観ていつもの変わらない2人の反応に見える。読んでるこちらも遊園地で普通に楽しんで会話しているみわと環ちゃんを見てると「あれ?けっこういい感じなんじゃないか?」と思えていた。

しかし、どこか遊園地そのものを大人になったみんなが楽しめてないと感じた優梨愛が「楽しもう」と提案してから雰囲気が一変。この辺り、もしや優梨愛のこの提案が全てを変えてみわと環ちゃんの2人も良い方向に一変するのか?と思っていたら…

そんな事はなく、実は心の中の爆弾は抱えたままだったのが冴子に見透かされていたわけですね。
2人が楽しそうに笑って会話しているんだけど、ずっと手を繋がずに居た点で全てを見抜いていたと。

その後、冴子たちが去って環ちゃんがみわと泊まることになってからが一気に空気が冷えたと言うか。

環ちゃんは、みわが一気に関係を無くしてセックスレスにしている様子を異常と感じていたのだが、その環ちゃんに対してみわがセックスをしない事で「環ちゃんに合わせたい」って気持ちが強くなってある種「病んで」しまっている様子が見えた。

思えばみわは沖縄に志帆先輩に会いに行ったとの病み方も尋常じゃなかったが、それでもその経験から立ち直って冴子との関係を親友に向かって行けたのは成長した証だと思っていたのだが、ここにきて環ちゃんとの関係性と自分の強い性欲との兼ね合いにバランスと取る事が出来ず「環ちゃんが大切だから彼女と付き合うには自分が我慢しなければいけない」って強い強迫観念に陥っていた様子で。

環ちゃんもそれは見えていて、泊まりの状況でも一緒にお風呂に入ったり一緒にセックスする雰囲気を作らずにそのまま寝ちゃったりと違和感が強まる一方だったのだろう。

当然、普通に考えれば環ちゃんが求めているのはセックスレスではなく「合うたびに毎度毎度する」って事が困っていたのであり、一方で彼女はみわが好きだし触れ合うのも好きなのだから、彼女なりのテンポと深さでセックスをしたいと感じているのも当然で。

その辺り、みわが思い込み過ぎて半ば病んでる状態で「自分の異常な性欲が間違ってるんだ。自分さえ我慢して性欲を押させれば彼女とうまくいくんだ」との間違った思い込みで悪いループにハマってしまった様子です。

環ちゃんもその発言にキツさを感じてカチンときたのか環ちゃんからみわを抱こうとして「抱きたいと思うようにするから」と言わせてしまった。

これはつまり、みわが環ちゃんに「合わせようとした」のと同じ事を環ちゃんがみわにしようとしている事で。

 今回の話はここでクリフハンガーで終わって「ええ?次どうなるの?」って事なんだけど(^_^;)

個人的には、こうやって互いの感情をぶつける事でみわが目が冷めて「何をするべきだったのか?」に気づいて2人の関係性が良い方に行く事を願っている。

願っているんだが、現実の人間関係ならこの状態までこじれてしまったらどっちにとっても「元通り」に戻る事は無くてみわも環ちゃんも互いを愛しながらも関係が破局を迎えるって終わり方になるよな。

でもこの作品ではそうなって欲しくないし、そうならないと思っている。

環ちゃんが怒った状態でみわに求めてきて「抱きたいと思うようにするから」ってやけっぱちな行動に見える事をしているのも、みわが嫌いになったからじゃなくまだまだ以前と変わらずみわの事を愛してるからこそ、なのだと思うしみわが環ちゃんに対してセックスを抑えた関係を考えたのも同様。

互いが互いをそれだけ思っているのであれば、今回のラストの行動が良い意味で「頭をぶん殴る」行為になってみわの目を覚まさせて感情をぶつけ合いつつも本音を言ってバランスの取れた、冴子と優梨愛の関係のように落ち着くところに落ち着いて欲しい気もする。

冴子と優梨愛の2人もセックスに関しては互いに攻める方が好きで合わなかったり、優梨愛は冴子ほど性欲の強い感じじゃないんだけど冴子の気持ちと愛情が良いバランスに乗って2人の関係性は見事になっていったし。

ああいう関係を、みわが先日志帆先輩と会って彼女から感じた事で良い方向に行くのかな?と思っていたのだが…だがまだ遅く無いので何とか次に良い方向に逆転してくれんかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?