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【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 うつ病、精神疾患は、時間の差はあるが、必ず治ると、その筋の専門家が。手立ての1部を今日は少し、お話を。

昨年の春、4年振りに家族で2泊3日の四国巡礼へ。その時期(頃)はまだ、コロナの影響がそこそこあって、巡拝者はまばら状態。某札所のご住職(80代後半)さんが「金剛寺さん(拙僧)、ここを見てんない、この環境を。海、山、川、こんな所にコロナはおらんよ。『コロナ如何なる物か』と、知識のない頃なら仕方がないが。まあ、コロナ全盛期の頃とは、多少は違ってきた(遍路人数)がな。バブル崩壊の時もそうじゃったが、他国は数年で方向転換していったが、日本はこの有事(コロナ)が来るまで『バブル、バブル』と言い続けたもんな。恐らくその影響じゃろ、30年も給料が上がらなかったは。この国の人は、1度頭に捩じ込まれたら、なっかなか抜け出す事が出来んもんな」と。

続けて、ご住職さんが「空海さんは嘗て、鬱病を患った事があったと。どうやって克服されたか。高野山の山歩きだった、という事じゃ。同調音を聴き続ける事が、副交感神経の乱れを緩和させるに効果的、とわかったは最近の事だが、空海さんはご自身の体験から、鳥の囀り、川のせせらぎの音、木々を渡る風の音などによって、同調音が鬱(精神疾患)に効果的であるを気付かれたんだろうな。コロナ禍に入って日本は、主婦の自殺も増加、小学生の自殺においては、過去最高の数値を叩き出したというじゃないか。狭い所(家の中)に閉じ込められ、ネガティブな情報ばかりを聞かされ続けたら、そりゃ、心も萎縮してしまうで。親(大人、社会)は工夫せにゃ」「そうですよね。この国はお金さえ出せば、何でも手に入る環境。壊れりゃ、即、買い換える。工夫して活かす必要のない国だもんね。それがあっちこっちに影響してますわな」と、この四国霊場のご住職さんに。

続けて拙僧、このご住職さんに「鬱病に同調音が効果があるは、拙僧も聞きました。変わったところでは、電車のガタンゴトンの音なども、それにて。同調音といえば他にも、クラッシック音楽や、お寺の法要もまた、そうかな。お経も木魚も一定調子音にて。法要中に眠気が刺し、すやすや寝入るは、副交感神経が緩和されるからなんでしょうね。わが寺でも、お寺にお参りに来る様になって、不眠症が解消されたという檀家さんも、ちらほらおらっしゃいます。家でじっとしていても、気が滅入るだけ。この際、空いた(もろうた)時間を使って、四国巡拝に訪れるもよかですよね。リモートワークを利用して、四国巡拝をされている人もおられると聞きました。何せ、心が洗われ、心が癒されますもんな」と。因みに、大きく深呼吸する事(脳内でセロトニンが分泌を)でも、副交感神経が緩和され、鬱病や精神疾患の改善、予防に繋がると。これは数年前の情報ですが。こうした情報は全て、その筋の専門家からの受け売りですが、それを実行された人達の意見(経験)を聞くと、結構に効果がある様ですよ。

ここまでの話は、昨年の春、四国巡礼に訪れた時のものでございます。さて、今年も5月下旬に家族で四国巡礼に。香川県(讃岐)を数ヶ寺巡拝を。85番札所 八栗寺から3分程下った所にある『うどん本陣 山田屋 讃岐本店』のぶっかけうどんを食べるが楽しみ。

さて、リモートワークといえば、こんな話も。子宝に恵まれなかった檀家の爺様、婆様は、海が見渡せる丘の中腹にある、ポツンの一軒家(先祖代々の受け継ぎ土地)で暮らしておりましたが、90歳を超えて、年齢的にそこでの生活が困難になり、2人で生活条件(病院、スーパなどに近い場所)のよい駅前の老人ホームに引っ越しを。売りに出したその土地家屋を購入してくれたが、30代そこそこの男性。購入理由を尋ねると「海を見ながらリモートワーク、受験勉強、読書などが出来る建物(個室)を作る為」との事でした。ほんと、コロナのお陰で、仕事の仕方が、ガラッと変わってきましたよね。

ここからの話は余談になりますが、35年間毎年、四国巡拝の時にお世話になった徳島の個人タクシーの運転手さん達が、このような事を言っておられました。「四国巡礼では、歩き遍路が1番贅沢と言われてるんだよね。まず、1周1400キロもある遍路道を歩ける健康な体を持っているという事。40日間という時間が貰えて、その費用があるという事。そして、それを許してくれる家族(会社)がいるという事」と。まあ、贅沢と言われればそうですが、しかしながら、1400キロを歩くっちゃ、並大抵ではないですもんな。

35年間、毎年訪れた四国巡拝では、色々、様々考えさせられる事例に遭遇させられました。ある年には、60代であろう息子さんが、老いた母親を背負って、長い長い石段を上っていく姿も見ました。または、人形を体の前と後ろに紐で括り付け、巡拝する女性の姿も見ました。恐らくわが子を亡くされたのでしょうね。目の不自由な方が、白い杖を金剛杖として巡拝されている姿も。珍しいところでは、足腰のおぼつかない老犬のお尻を、若い方の犬が頭で押し上げながら、札所の石段を上っていく様も。これには流石に驚いたので、飼い主に話し掛けると「母犬と息子犬です。いつもこうですよ」と。四国巡拝に来ますと毎回、自分がどれ程に恵まれているかを考えさせられます。皆さんも1度は、四国巡礼のご縁に会われてみては如何でしょうか。なに宗、かに宗にこだわたずに。

最後になりましたが、度々読者さん達から、次の様な質問を受ける事が。納骨堂やお墓参りは、どの程度、足を運べばいいのですか」と。対し、拙僧「1年に何回、という決まりはないですが、わが寺の檀家さん達には拙僧『今年も宜しくお願い致します、の意味(挨拶)で、1月に。3月のお彼岸月。8月(7月)のお盆月。9月のお彼岸月。最後は、1年の御礼報謝の意味合いで、12月に。最低5回は、足を運んでくださいな』と檀家さん達には申しておりますかね。ああ、それと、先祖(祖父母、父母、逆縁の子供)の祥月命日(故人立ち日)にも、足を運んであげて下さい、と言っております。お墓も納骨堂も、要らない(不必要)物を捨ててる場所じゃないですもんね。供養とは基本『受けたご恩への恩返し』ですもんな。しなくていい、ってもんじゃない。大事にせにゃならんもんは、大事にせにゃならん。忘れちゃならんもんは、忘れちゃならん、ですもんね」と。

【老齢化】
昨今、ヤフーN では、さんまさん、浜ちゃんなど「もう終わった」類の。年齢的に仕方ないのかも。が、大阪の難波花月では老齢の漫才師、落語家、やはり面白い。シルベスタースタローンさんが老齢者を募ってアクション映画を。非常に味があって拙僧ら初老には勇気を。まだまだやれるよ、お笑い老齢組。

人間は、死ぬまでは生きとかにゃならん。如何に生きるかが大事。拙僧は今日までに1000人以上の葬式とそれ以上の『生き死に』と関わりを。その経験で思ったは、人は病気じゃ死なない。必ず寿命。この世の役目が終わった人が、旅立っていく。今、命があるは、何かしらの役目があるという事。

【追伸】

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