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【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 自分の事は棚に上げて「俺がこうなったは、あいつのせい、こいつのせい。先祖のせい、悪霊のせい、神のせい」と。

読者の女性(40代)が「住職の一昨日(5月25日投稿分。昨日、今日のこの法話の1部をX、Instagram、Facebookに投稿)の法話ですが、『水神さんの祟り』って、本当にあるんですか。拝み屋(僧侶)さんにそう言われた、という人を何人か、知ってるんですが。住職さん(拙僧)は『神や先祖が祟るなどと、失礼な事を言いなんな』と法話の中で言われておられましたが」と。

対し拙僧、この読者の女性に「日本三大怨霊という言葉を聞いた事がありますか。その3人の中にですね、菅原道真公がおられるんですが。左遷先(福岡太宰府)で他界後、京都で天変地異や疫病、道真公を左遷させた人達が次々に、落雷に当たったり等で、変死を。『道真公の祟りじゃ』と恐れた京都の人達が、御霊を鎮(しず)めるため、北野天満宮で道真公を神(天神様)として祀った。太宰府天満宮では、学業の神として。だけどね、天変地異も、疫病も、人の死も、自然の流れだよ。明治時代の教育者、森信三さんが『出会う人(もの)には、出会う様になっとる。それも、一瞬早くもなし、一瞬遅くもなし』とその様に。それこそ、拙僧が度々法話で言っておりますが『出会うは、運命。出会ってからは、努力。乗り越えさせてもらった最後には、感謝』ですよ。それにしても、人間の都合で『神』にされたり、『怨霊』にされたりと、道真公も、なんともまあ、忙しいこって」と。

更に、この読者女性に「加えて、道真公が京都に住んでいた時の桑原地区(現在は京都御所南の丸太町通の道路上、投稿添付写真)だけが、落雷の被害がなかった為、余計に『道真公の祟り』と思われる結果に。今現在も、落雷が起こる度に『おお、くわばら、くわばら』と呪文の様に唱えて『被害が自分に及ばない様に』と願う人が偶におられる様で。さて、水神さんの祟りの件ですが、一昨日の法話の中で拙僧『水も火も10日も無けりゃ、人間は生きていくに困難でしょ。水の神、火の神がいると昔の人達が設定したは、粗末にしない為の方便』とその様に。『神』と付けば、拝み屋さんは『祟りの対象、お金儲けの対象』に、し易いですもんな」「そういう事ですか」と。

最後に、この読者女性が「ところで住職さん、太宰府天満宮に受験合格に行ったら、やっぱ、ご利益はあるんですかね」と。「合格出来る定員は、決まってるからね。全員を合格させる事は、無理だわな。ご利益があるとしたら、頑張りに応じたものになると思うよ。勉強もしないで、遊んでばかりで、合格だけを願ったって、そりゃ、無理でしょ。嘗て『暴飲暴食、酒、煙草を止めるつもりはない。あんたは、俺の病気だけを治せば、それでいいんだ』と主治医に悪態ついて『私にいったい、何を期待しとるんだ。暴飲暴食、酒、煙草を止める気になってから、出直して来い』と怒られた60代の檀家男性がいましたもんな」「そういう事ですよね。住職がいつも法話で『人間は今日まで、自分がしてきただけが、今ここにある答え』と。息子にもそう言います」と。

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