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【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 一生懸命に生きておれば、必ず誰かが、見てくれております。

拙僧父の時代から30年以上、毎月の月初め、安全祈願に伺っていた会社の会長さん(行年82歳)が、今月の15日に他界を。昨夜、お通夜に足を運ばせて頂きました。今から15年程前、この会社で作っていたテトラポット(消波ブロック)の売り上げが、下降気味になった時、当時30代だった現社長(当時、専務、会長の息子)に拙僧「犬も歩かにゃ、棒にも当たらんよ」と。この言葉で、当時業界第2位の企業にアポ無し突撃し「仕事をください」と玄関先で大声を。その場に偶々居合わせた、その会社の重役さんが「少し待ってなさい」と。1時間後「この仕事、出来るか」と専務(会長の息子)に書類を。これが縁で、この会社は息を吹き返す事に。仕事をくれたその役員さんは、引きて数多の出向先を蹴って「この若いの(専務)を育てる」と、給料の安いこの会社に。現在は、引退を。

その数年後、コロナ到来を機に、また、この会社は仕事が激減を。もはやこれまでか、と現社長(現在52歳)が腹を括ろうとした時、突然、新たな畑から仕事のオファーが舞い込んできた。新たな畑とは、今、熱くなってきた、熊本の事。世界最大の半導体受託製造企業の台湾積体電路製造が、熊本県菊陽町への進出を発表した事により、様々な流れが、この熊本に。その流れが、この会社にも。

この度、他界された会長さんも、現社長の息子さんも『自分の為だけに努力している者は、自分が努力しただけしか実りはない。見返りを求めず、人の為に動いてごらん。いざという時に、どこからか人の助けがやってくるから』の拙僧父の言葉を心に言い聞かせ、会長さんはそれを貫き通した人。毎月初めに拙僧が赴いて、勤めている安全祈願も、会社の事業発展は願わず、従業員の安全と身体健全、家庭円満のみ。「会社の繁栄など願わずとも、従業員が健康で幸せなら、自ずと会社も栄える」と、会長さん、社長さん、2人共が。こんな人達を従業員が裏切るはずが。正直者が馬鹿を見る、という言葉がありますが、最後の最後、土俵の上に立っているのは、間違いなく正直者にて。人を支えているは、人ですもんね。人は、最後は、感動(信用)で動きますもんね。

お通夜の後、現社長さんに「親父(会長)さん、最期はどうでしたか」と尋ねると「非常に穏やかな最期でした。住職、親父の顔を見てください」と。少し痩せておられましたが、ほんと、穏やかなお顔で、拙僧、現社長(会長の息子)に「見れば見るほど、よう死んどる。これだけ穏やかな顔で死なれたら、笑って送ってやるしかないわな。この度は、人間の卒業式、おめでとうございます。浄土真宗のご導師さん、30歳まで届いてないでしょ。若いのによかお経を唱えられてましたね」「有難うございます」と、ご家族はみんな笑顔で。

【観葉植物】
占師さんから部屋の空気清浄の為に観葉植物を置きなさい、と言われたという読者が「これ、家相的にはどうなの」と拙僧に。「観葉植物を幾つ置けと」「1つ」「家相的にはわからんが、その筋の専門家が、部屋の空気清浄を求めるなら、5千本置けと。クーラーの方が効果があると言ってたよ」「えっ」と。

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